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現在の彼女の誕生日を前に、俺は元カノへ贈ったネックレスを返してもらおうとした

  • 2026.10.20
ハウコレ

既読のまま返事が来ないので、理由を添えれば分かってもらえると思いました。正直に書いたつもりの言葉が、どう読まれるかまでは考えていませんでした。

スマホの検索画面には、誕生日に贈るネックレスがずらりと並んでいました。どれも、思っていたより値段が1つ上の桁です。画面を閉じかけたところで、元カノに贈ったネックレスのことを思い出しました。

値の張る1本の使い道

付き合って2か月になる今の彼女の誕生日が、近づいていました。スマホを買い替えたばかりで、手元に余裕はありません。

元カノとは4年付き合い、半年前に別れています。あのネックレスはボーナスを待って百貨店で選んだもので、誰かのお下がりではありません。それだけ値の張るものが、もう使われずに眠っているはずでした。4年も付き合ったのだから、返してもらうくらい許されるだろう。そう考えて送りました。

「あのネックレス、まだつけてる?」

新品で通りそうな写真

既読がついたのは、しばらく経ってからです。届いたのは写真と、「まだ持ってる」という返事でした。

ケースのふたの上に置かれたネックレスは、チェーンも絡まず、留め具も光っていました。これなら新品だと言って渡しても大丈夫。そう思いながら、すぐに返しました。

「返してほしい」

既読はついたのに、返事が来ません。理由が分からないから渋っているのだろうと考えました。黙っているより、正直に書いたほうが話は早い。そう決めて、続けて送りました。

「新しい彼女にそれあげるからさ」

今の彼女には新品だと言うつもりだったことは、もちろん書いていません。

未読のまま残ったメッセージ

少しして届いたのは、思っていたのとまったく違う返事でした。

「こっちで捨てときます。もう連絡してこないで」

捨てるくらいなら返せばいいのに、と思いました。別れた相手との思い出の品なんて、持っていても仕方がないはずです。俺の中では、物は物でしかありませんでした。

「捨てるなら返して」

そう送ってみましたが、既読はつきませんでした。

そして...

結局、今の彼女への誕生日プレゼントは駅ビルで選び直しました。値札は、元カノに贈ったものの半分にも届きません。包みを開けた彼女は喜んでくれて、それで十分なはずでした。

ただ、メッセージの一覧を開くたび、元カノとのやりとりが目に入ります。最後の「捨てるなら返して」は、今も未読のまま残っています。

あの1本を選んだときに何を考えていたのかは、もうよく思い出せません。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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