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「早よ帰れと言われた」食事中の会計を了承した男性が翌日、本社に苦情。店長が確認した当日の事実

  • 2026.10.18

閉店前、食事中の男性にお願いしたこと

ショッピングモール内のレストランで、私がキッチンを担当していたころの話です。

店では閉店時間より少し前に注文の受付を終了し、そのあともお客様には閉店まで食事をしていただいていました。

ある夜、注文受付が終わる直前に、中年の男性がひとりで来店しました。ほかにお客さんはいませんでした。

レジの締め作業には時間がかかるため、ホールの若い女性スタッフは、食事中の男性に先に会計をお願いしました。

あとでスタッフが店長に説明したところによると、こんなやり取りだったそうです。

「お食事中にすみません。閉店まではゆっくりしていただいて大丈夫ですので、先にお会計だけお願いできますか?」

「ああ、いいよ。ゆっくりさせてもらうから」

男性はレジへ向かい、会計を済ませました。

「ありがとうございます。お食事中にすみませんでした」

スタッフが頭を下げると、男性は席へ戻り、そのまま閉店時間まで食事を続けていました。

キッチンの奥にいた私も、男性が席に戻り、食事を続けている姿を見ていました。

ところが翌日、思いもよらない苦情が入ったのです。

「早よ帰れと言われた」翌日の苦情に店長は

翌日、出勤すると、事務所で店長が電話を受けていました。

受話器の向こうから聞こえてきたのは、前日の男性の大きな声でした。

「昨日の会計のことなんだけどさ、どうなってんの」

「申し訳ありません。当日の状況を確認いたしますので…」

すると、男性はさらに声を荒らげました。

「食べている途中に会計をさせられた。早よ帰れと言われたんだよ!」

「こっちは急かされて食べたんだ。本社にも言ってあるからな!」

私は耳を疑いました。

確かに食事中に会計をお願いしたのは事実です。

しかし、男性は了承して支払い、そのあとも閉店時間まで席にいました。

少なくとも、私が見ていた様子とはまるで違う話でした。

本社への報告が必要になり、ホールのスタッフは青ざめた顔でうつむいていました。

店長はスタッフから前日の対応を詳しく聞き取り、レジの記録も確認しました。

そして、本社の担当者へ電話をかけました。

私とスタッフもそばで説明を聞いていました。

「食事中にお会計をお願いしたのは事実です。ただ、理由をご説明し、ご了承いただいたとスタッフから聞いています」

店長は落ち着いた声で続けました。

「会計の時刻はレジの記録で確認できています。そのあとも、お客様は閉店時間まで店内にいらっしゃいました」

さらに、スタッフが帰宅を急かすような言葉はかけていないことも伝えました。

本社は店側の説明と記録を確認し、対応に問題はなかったと判断しました。

後日、本社の担当者から店長に連絡がありました。

「お客様に店側の説明をお伝えしたところ、何もおっしゃらずに電話を切られました」

それ以降、男性から苦情の電話がかかってくることはありませんでした。

連絡を終えた店長は、不安そうにしていたスタッフに声をかけました。

「ちゃんと説明してたから、こうして確認できたんだよ。大丈夫だからね」

スタッフは「ありがとうございます……」と小さく答え、ほっとしたように涙ぐんでいました。

私もようやく肩の力が抜けました。

理不尽に感じる苦情に対しても、感情的にならず、事実を一つずつ確認してくれた店長。

キッチンに戻るとき、その背中がいつもより少し頼もしく見えました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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