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「返したんだから、文句はないだろう」介護費用を2度持ち出した義兄が、再び手にした封筒に書かれていた言葉

  • 2026.10.18

留守中に消えていた介護費用

数年前、我が家では義母の介護費用にあてる現金を、居間の棚の引き出しにしまっていました。

お金は封筒に入れてあり、保管場所を知っているのは家族だけ。

夫の兄である義兄も合鍵を預かっていて、家に出入りすることがありました。

ある日の昼、夫と出かけて帰ってくると、棚の引き出しが開いていました。

嫌な予感がして封筒を確かめると、中のお金がなくなっていたのです。

「ちょっと待って。お金がないんだけど…」

「えっ?全部?」

夫も驚いて引き出しを確認しました。

「ここを知ってるのは、俺たち以外だと兄さんくらいだよな…」

私はすぐにでも義兄の家族に知らせたいと思いましたが、夫に止められ、しばらく様子を見ることになりました。

すると数日後、留守中に封筒のお金が戻されていたのです。書き置きも説明もありません。

その後、試しに同じ棚へお金を置いてみると、数日後にはまた封筒が空になっていました。

そして、しばらくすると再びお金が戻っていたのです。

二度も同じことが起き、さすがに黙ってはいられませんでした。

「返したんだから、文句はないだろう」

その夜、夫が義兄に電話をかけました。

「兄さん、うちの棚のお金なんだけど。勝手に持っていった?」

夫はしばらく義兄の話を聞いたあと、声を強めました。

「いや、返せばいいって話じゃないだろ。あれ、母さんの介護のお金だよ」

電話を終えた夫に、義兄が何と言ったのか聞きました。

「『返したんだから、文句はないだろう』だってさ」

さらに義兄は、こう言ったそうです。

「使い道があったから借りただけ」

その言葉を聞いて、私はあきれてしまいました。

義兄は同じころ、子どもや孫と旅行にも出かけていました。ただ、持ち出したお金を何に使ったのかは分かりません。

何より腹が立ったのは、私たちに一言もなく介護費用を持ち出し、返したから問題ないという態度でした。

夫も納得できなかったのでしょう。

電話を切ったあと、新しい封筒を取り出すと、表に大きな字で「母さんの介護費用」と書きました。

そして現金を入れ、元の引き出しに戻したのです。

封筒を手にしていた義兄

それから数日後のことです。

私と夫が外出先から戻ると、玄関から見通せる居間の奥に義兄の姿がありました。

義兄は棚の引き出しを開け、例の封筒を手にしていたのです。

封筒の表には、夫が書いた「母さんの介護費用」という文字。

義兄はその文字を見つめていましたが、帰宅した私たちに気づくと、ぴたりと動きを止めました。

夫は玄関に立ったまま声をかけました。

「兄さん、またそのお金?」

義兄は何も答えません。

「電話でも言ったよね。母さんの介護費用なんだよ」

夫の言葉を聞いても、義兄は視線を落としたままでした。

電話ではあれほど強気だったのに、目の前で封筒を手にしているところを見られ、何も言えなくなったように見えました。

しばらくして義兄は封筒を引き出しに戻すと、私たちと目を合わせず、黙って家を出ていきました。

それ以来、義兄が留守中に家へ来ることはなくなりました。

ただ、二度もお金を持ち出されたことへの不信感は残ったままです。

「やっぱり、鍵をつけたほうがいいな」

夫がそう言うと、私もすぐにうなずきました。

次の休み、夫は棚の引き出しに新しい鍵を取りつけました。

義兄が封筒の文字を見て何を思ったのかは分かりません。

それでも、家族だからといって、黙ってお金を持ち出していい理由にはならない。あの出来事以来、私はそう強く感じています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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