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休みの夫から届いた「冷蔵庫に何もない」に、強く返した私が帰宅後に見たもの

  • 2026.10.17
ハウコレ

「わかった」とだけ返してきた夫は、あのあと何をしていたのか。テーブルの上にも、写真では空っぽだった冷蔵庫の中にも、その跡が残っていました。

残業中のデスクで、スマホに1枚の写真が届きました。写っていたのは、調味料しか並んでいないわが家の冷蔵庫。添えられた夫のメッセージを読んで、私はすぐに返信を打ち始めていました。

休みの夫から届いた1枚の写真

結婚して2年。買い出しは、いつの間にか私の担当になっていました。帰り道のスーパーで卵を選び、重い袋を提げて坂を上る。料理も含めて、それが当たり前の流れでした。

その日は決算の準備で残業が長引き、帰りはいつもよりかなり遅くなる見込みでした。一方の夫は、有給休暇の消化で休み。仕事の合間に開いたチャットには、日帰り温泉ののれんの写真が届いていました。

帰ってからは、家でのんびり過ごしていたのでしょう。そんな夫から届いたのが、冷蔵庫の写真とこのメッセージです。

「冷蔵庫に何もない」

なぜ忙しい私が、1日休みだった夫の世話まで焼かなければならないのか。画面を見たまま、返信を打っていました。

「こっちはまだ会社なんだけど」

「たまには2人分の夕飯作って」

「わかった」のあとに続きはなく

夫からの返信は、しばらくしてから届きました。

「わかった」

それだけです。帰りの電車で何度かチャットを開き直しましたが、続きが増えることはありませんでした。

今頃ふてくされて、カップ麺でも食べているのだろうか。言いすぎたかと迷ううちに、最寄り駅に着いてしまいました。

玄関を開けると、部屋の明かりは消えていました。仕事の始まりが早い夫は先に休んだらしく、寝室のドアは閉まったまま。

テーブルには、ラップをかけた生姜焼きの皿が1つ。鍋にはみそ汁が残っていました。シンクには使ったフライパンとボウルが重なり、まな板の横には大きさのそろわない玉ねぎの切れ端。ここまでに、どれだけ時間がかかったのだろうと思いました。

喉の渇きに気づいて、麦茶を出そうと冷蔵庫の扉に手をかけました。

写真では空っぽだった冷蔵庫

扉を開けると、写真では空っぽだった棚に、卵と牛乳、納豆が並んでいました。どれも、私がいつも買っているものです。

生姜焼きを温め直して1人で食べながら、あの「わかった」の短さを思い返しました。あの一言のあと、夫はスーパーまで出かけていたことになります。

翌日の昼休み、会社の休憩スペースから夫にメッセージを送りました。

「昨日はきつい言い方してごめん。生姜焼きおいしかった」

返信は、少し間を空けて届きました。

「いや、俺の送り方も悪かった」

「ごめん」

送り方とは、何のことなのか。届いた写真を見返しても、写っているのは調味料の並んだ棚だけでした。

そして...

少し考えてから、もう1通送りました。

「今度の休み、一緒に買い出し行こ」

「行く」

帰宅して冷蔵庫を開けると、夫の買ってきた卵のパックが、いつもの段に収まっていました。重い袋を1人で提げて上っていた坂を、次は2人で上ることになりそうです。

それでも「送り方」という言葉だけは、まだ引っかかっていました。あの写真を送ってきたとき、夫は何を言おうとしていたのか。そのことは、まだ聞けずにいました。

(30代女性・経理職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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