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妻の「そのためにあなたがいるんじゃないの?」で俺が気づいた、優しさのつもりだった返信の正体

  • 2026.10.17
ハウコレ

妻からの返信に、打っては消してを繰り返しました。自分が送った2通を読み返したとき、そこに抜けていたものに、ようやく気づいたのです。

デスクの端で、スマホが短く震えました。開いてみると、妻からのメッセージでした。熱が39度あると知って、すぐに返事を打ちました。その文面に何が抜けていたのか、送った時点では考えてもいませんでした。

何もさせないつもりで打った返事

「熱が39度あって、ずっと横になってる」

画面を見て、まず考えたのは、妻に何もさせないことでした。ご飯の支度はしなくていい。家のことも、今は気にしなくていい。そう伝えたくて、急いで打ちました。

「ゆっくり休んでていいよ。ご飯は外で食べてくるから安心して。」

送ってから、家事のことも書いておこうと、もう1通。

「洗濯と洗い物は元気になった時にやってくれればいいから!」

最後にびっくりマークをつけたのは、重く受け止めてほしくなかったからです。送信して、我ながらいい返事ができたと満足して仕事に戻りました。

画面に並んだ妻の言葉

妻からの返事が届いたのは、それから少したってからでした。

「それあなたがやって。なんで病み上がりで家事たくさんしなきゃいけないの。そのためにあなたがいるんじゃないの?」

読んですぐ、既読をつけてしまったことに気づきました。何か返さなければと、返信欄に「でも」と打っては消し、「そんなつもりじゃ」と打っては、また消しました。どれを送っても、言い訳にしかならない気がして。

送った2通を読み返して

書きかけの文面を全部消してから、自分が送った2通をもう一度読み返しました。「洗濯と洗い物は元気になった時にやってくれればいいから!」の一文。やるのは妻で、俺はそれを待つだけ。文面のどこにも、自分がやるという考えは入っていませんでした。

結婚してから、洗濯も洗い物も、ほとんど妻に任せてきました。だから「急がなくていい」と伝えることが、俺にできる一番の優しさだと思い込んでいたのです。妻の「そのためにあなたがいるんじゃないの?」を読んで、初めてそのことが分かりました。

長い文面は送らず、短く打ちました。

「ごめん、そうだよね」

外で食べてくると書いたのに、妻が何を食べるのかまでは頭が回っていませんでした。少し間をおいて、もう1通。

「今日は定時で帰る。何か食べられそうなものある?」

「ゼリーと、スポーツドリンクがほしい」

そして...

帰り道のコンビニでゼリーを3つとスポーツドリンクを買って帰ると、妻は眠っていました。枕元にそっと並べ、流しにたまったお皿を洗ってから、脱衣所へ。洗濯機を回そうとして、柔軟剤がどこにあるのか分かりませんでした。棚を順番に開けて、やっと見つけた始末。

自分の家なのに、俺は洗濯の道具の置き場所さえ知りませんでした。回り始めた洗濯機の前で、妻が起きたら最初に何を聞くべきか、スマホのメモに書き出しました。

(30代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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