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「今の彼女、つなぎだから」と同期に送ったつもりの彼。届いた先は、同期の妻の私でした

  • 2026.10.16
ハウコレ

夫あてだったはずのメッセージに、私は1つだけ質問を送りました。長い間を置いて届いた返事には、謝る言葉のあとに、まだ言えない何かが残っていました。

洗濯物をたたんでいると、ソファの端でスマホが短く鳴りました。画面に出ていたのは、夫の同期の名前です。連絡先を交換したきり、一度もやりとりのなかった相手。開いたメッセージは、どう読んでも私に向けたものではありませんでした。

夫あてのはずだった2通

「今度の飲み、彼女は呼ばなくていいよ」

「今の彼女、つなぎだから」

続けて届いた2通を、たたみかけのタオルを膝にのせたまま読み返しました。今度うちで飲もうと夫が彼を誘っていたことは、私も聞いていた話です。名字で連絡先を探して、一番上に出てきた私のアカウントを夫のものと取り違えたのでしょう。

彼の言う彼女は、私の職場の後輩です。1年前、我が家の食事会で2人を引き合わせたのも私。つい先日も、昼休みに彼からもらったというキーケースを見せてくれたばかりでした。革の角を指でなでていた後輩の横顔が、何度も浮かびました。

既読のあとに届いた謝罪

見なかったことにする道もあったはず。けれど、黙って夫に転送するのも違う気がして、自分で返すことに決めました。

「これ、夫あてですよね?妻のほうに届いてます」

送ってすぐに既読がつきました。そこから、タオルを3枚たたみ終えても返事はありません。今頃、送信履歴を見返して慌てているのだろうか。そう想像しても、同情する気持ちにはなれませんでした。

やがて届いたのは2通です。

「すみません、送り先を間違えました」

「忘れてもらえると助かります」

謝ってはいても、肝心なところには触れていない文面。忘れたところで、後輩が彼にとって「つなぎ」だという事実まで消えるわけではありませんでした。

「あの子、私の後輩なんです」

「つなぎって、どういう意味ですか?」

責める言葉は入れず、聞きたいことだけを送りました。

理由を言わない返信

今度は既読がついてからが長く、コンロにかけた鍋の湯が沸きはじめても通知は鳴りません。ようやく届いたのは、こんな文面でした。

「言い方が最低でした。でも、今はまだ説明できません」

「本人には、自分から話します」

最低だと自分で認めながら、理由は言わない。その書き方が、ただの軽口のあとの謝罪とは少し違って見えました。何を抱えているのかまでは、画面の文字から読み取れないまま。

「話すなら、ちゃんと話してあげてください」

それだけ送って、スマホを伏せました。帰ってきた夫にも、このやりとりはまだ見せていません。後輩が本人の口から聞くより先に、私が話を広げてしまうのは違うと思ったからです。

そして...

数日後、後輩からメッセージが届きました。

「彼から、大事な話があるって言われました」

「ちょっと怖いです」

「聞いておいで。何かあったら、いつでも連絡して」

そう返しながら、あの2通の文面が頭から離れませんでした。つなぎと呼んだ相手に、彼は何を話すつもりなのか。後輩とのチャット画面を、しばらく閉じられずにいました。

(30代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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