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かまぼこは12月に11月の約4倍 ちくわは1.1倍未満

  • 2026.10.14

二人以上の世帯の家計調査で、かまぼこへの12月の支出は2022〜2025年とも11月の約4倍でした。同じ練り物のちくわは1.1倍未満です。伸びを分けると、買う世帯の増え方は1.4倍台で、1回の買い物で払う額が2.2倍台に伸びていました。52市の差も比べています。

総務省の家計調査で、二人以上の世帯(単身世帯は含まない)の毎月のかまぼこへの支出を並べると、2022〜2025年の12月は、どの年も11月の3.84〜4.27倍でした。
同じ魚の練り物でも、ちくわは1.02〜1.07倍で12月にほとんど伸びず、揚げかまぼこも0.98〜1.14倍と、年によっては11月を下回ります。
かまぼこの12月の伸びを「買った世帯の割合」「買った世帯が買った回数」「1回の買い物で払う額」の3つに分けると、いちばん大きく変わっていたのは1回の額で、11月の2.20〜2.27倍でした。

練り物4品目で比べる12月の伸び かまぼこだけが約4倍

家計調査は、魚のすり身から作る練り物を4つの品目に分けて集計しています。二人以上の世帯の1世帯あたりの支出で、12月が同じ年の11月の何倍かを出しました。
・かまぼこ:3.84〜4.27倍
・他の魚肉練製品:2.33〜2.48倍
・揚げかまぼこ:0.98〜1.14倍
・ちくわ:1.02〜1.07倍
品目の分け方は総務省統計局の「収支項目分類」で決まっていて、かまぼこは「魚肉のすり身を蒸すなどしたもの。」です。板かまぼこ・焼かまぼこ(焼板)・すまきのほか、ささかまぼこやかにかまぼこも、この品目に入ります。だて巻・半ぺん・つみれ・魚肉のハム・ソーセージは「他の魚肉練製品」、さつま揚などは「揚げかまぼこ」です。
かまぼこが12月に多い品目であることは、統計局も家計調査通信第526号で、各品目の年平均を100とした12月の値の順位として紹介しています(平成28年は5位で334)。揚げかまぼこが10〜12月に多いことも、第490号で紹介されています。この記事では2022〜2025年について、12月の伸びが何から来ているかを分けて見ます。

約4倍を3つに分解 買う世帯は1.4倍台 1回の額は2.2倍台

二人以上の世帯のかまぼこへの支出は、次の3つを掛け合わせた値になります。統計表の「購入世帯数」と「購入頻度」から、12月が11月の何倍かをそれぞれ計算しました(編集部の計算)。
・その月にかまぼこを買った世帯の割合:1.45〜1.49倍(11月47.4〜49.0% → 12月69.3〜71.0%)
・買った世帯が1か月に買った回数:1.20〜1.26倍
・1回の買い物でかまぼこに払う額:2.20〜2.27倍
(倍率は小数第3位で四捨五入しているので、3つを掛けた値は支出の倍率と少し違う年があります)
12月には買った世帯の割合が11月より20ポイント余り上がり、5割弱から7割前後になります。それでも、伸びがいちばん大きいのは1回の額でした。買う世帯が増えた分だけでは、約4倍の伸びの説明がつきません。
ただし、かまぼこは統計表に購入量や100gあたりの値段の列がありません。1回の額が増えたのが、1つの値段が高いからなのか、1回に買う数が多いからなのかは、この統計からは分かりません。

1回の買い物で払う額 12月は425〜466円 ほかの月は163〜219円

二人以上の世帯の支出金額を購入頻度(100世帯あたりの回数)で割り、1回の買い物でかまぼこに払った額を月ごとに出しました(円未満は四捨五入)。
・2022年:11月 193円 → 12月 425円
・2023年:11月 210円 → 12月 466円
・2024年:11月 203円 → 12月 461円
・2025年:11月 202円 → 12月 452円
1〜11月は163〜219円の幅に収まり、12月だけが離れています。12月の額は、どの年もその年のほかのどの月と比べても2倍を超えていました。
1月になると額はほかの月並みに戻り、前の年の12月と比べた翌年1月の支出は24.7〜26.3%でした(2023〜2026年の1月)。

12月に1回の額が伸びる幅 長崎市3.24倍 那覇市1.60倍

12月の1回の額が1〜11月の1回の額の何倍になるかは、市によって1.60〜3.24倍と開きがありました(都道府県庁所在市と政令指定都市の52市〈東京都区部を含む〉・二人以上の世帯・4年分の合計から編集部が計算)。
・伸びが大きい市:長崎市 3.24倍、福井市 3.12倍、神戸市 2.74倍
・伸びが小さい市:那覇市 1.60倍、富山市 1.66倍、佐賀市 1.71倍
・全国(二人以上の世帯):2.36倍
長崎市は12月の1回の額が700円、1〜11月が216円でした。富山市は1〜11月が226円とふだんから全国より大きく、12月は375円で、伸びは小さめです。
4年とも12月が1年の最多だった市が大半で、そうでなかったのは富山市(2024年は4月)、金沢市(2022年は6月)、松江市(2023年は6月)、高松市(2022年は10月)の4つでした。
なお、高知市・宇都宮市・東京都区部は小数第2位まででは同じ2.62倍で、図の上位10市は小数第3位以下の差で選んだので、11位の東京都区部は図に入っていません。
市ごとの1か月の値は66〜317世帯の集計で年ごとにぶれやすく、倍率は4年分の合計から出しました。

よくある質問

12月の次に支出が多いのは何月ですか

二人以上の世帯の全国の値で見ると、12月の次に多い月は2022・2023・2025年が7月、2024年が8月でした。ただ、その額は245〜263円で、12月(787〜858円)の29〜33%にとどまります。夏にやや増える理由は、統計表の数字だけでは分かりません。

12月にかまぼこを買う世帯は、どのくらいいますか

12月にかまぼこを1回以上買った世帯は、二人以上の世帯の69.3〜71.0%でした(2022〜2025年)。1〜11月は47.4〜56.9%です。12月でも3割ほどの世帯は、その月にかまぼこを買っていません。

まとめ 12月のかまぼこは買う世帯より1回の額が伸びる

・二人以上の世帯のかまぼこへの支出は、12月が11月の3.84〜4.27倍(2022〜2025年)
・ちくわ(1.02〜1.07倍)は12月にほぼ伸びず、揚げかまぼこ(0.98〜1.14倍)も伸びは小さい
・伸びを分けると、買う世帯の割合は1.45〜1.49倍、1回の買い物で払う額は2.20〜2.27倍
・12月の1回の額は425〜466円。ほかの月は163〜219円
・52市で12月の1回の額の伸びは那覇市 1.60倍〜長崎市 3.24倍

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