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「明日はお弁当の日だから、炊飯器の予約をしておこう」安心して眠った私。翌朝、ふたを開けて固まった瞬間

  • 2026.10.14

予約ボタンを押して眠った夜

中学生の子どもが、翌日に部活の練習試合を控えていたときのことです。

朝早く家を出るうえ、お弁当も必要でした。

夕食の片づけを終えた私は、台所でお米を研ぎ始めました。

「明日はお弁当の日だから、炊飯器の予約をしておこう」

内釜をセットして予約ボタンを押すと、画面に炊き上がりの時刻が表示されました。これで朝の準備が少し楽になります。

そのとき、子どもが台所をのぞきました。

「お母さん、明日ほんとに早いからね」

「うん、分かってる。ご飯は予約したから大丈夫だよ」

そう答えた私は、すっかり安心していました。いつも当たり前のようにご飯を炊いてくれる炊飯器が、翌朝もきちんと働いてくれると思っていたのです。

ふたを開けた瞬間、目を疑った私

翌朝、子どもがまだ眠っているうちに起きて台所へ向かいました。ご飯の炊けたにおいがします。

「よし、炊けてる」

しゃもじを持ってふたを開けた私は、思わず手を止めました。

ご飯は炊けているものの、表面がかぴかぴに乾いて、白い板のようになっていたのです。

よく見ると、炊飯器のふたが少し浮いていました。

どうやら、きちんと閉まっていなかったようです。

「えっ、うそ…」

急いでお米を研ぎ直し、もう一度炊こうとしました。

ところが、今度は画面に見慣れない表示が出たまま、操作しても動きません。

電源を抜いて差し直しても変わりませんでした。

「お願い、今日だけは動いてよ…」

時計を見ると、子どもが家を出るまであと30分。新しく炊くのはあきらめ、冷凍庫を探しました。

すると奥に、包んでおいた冷凍ご飯が一つだけ残っていたのです。

「よかった、あった…!」

急いで温めてお弁当に詰めると、何とか出発の数分前に間に合いました。子どもは炊飯器の騒動を知らないまま、お弁当を受け取って元気に出かけていきました。

母のひと言で気づいた20年間

その週末、実家で両親にあの朝のことを話しました。

「炊飯器のふたがちゃんと閉まってなかったみたいで、ご飯が板みたいになっちゃって。そのあと、何を押しても動かなくて」

両親は顔を見合わせて笑いだしました。

「もう、こっちは本当に焦ったんだから」

そう言っても父は笑ったまま。すると母が、ふと思い出したように言いました。

「その炊飯器、私が20年前にあげたやつでしょ」

言われて、はっとしました。新しい暮らしを始めるときに母が持たせてくれた炊飯器です。

毎日使っていたので、そんなに長い付き合いだということも忘れていました。

「20年も頑張ったんだから、そろそろ休みたかったんだろうな」

父のひと言に、私もとうとう笑ってしまいました。

次の週末、両親と一緒に新しい炊飯器を買いに行きました。古い炊飯器には、家族みんなでひと言。

「おつかれさま」

慌ただしい朝の出来事でしたが、20年も食卓を支えてくれたことを、あらためてありがたく思いました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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