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「お弁当を忘れる親なんて、本当にいるのね」お弁当を忘れる親を笑っていた私。翌朝、保育園の門で先生に言われて青ざめた理由

  • 2026.10.12

保護者会で、思わず笑ってしまった私

4歳の娘が通う保育園で、秋の遠足を前に保護者会が開かれました。

月曜日の夕方、私は会社を早めに出て、教室の小さな椅子に腰かけました。

隣には、同じクラスの母親が2人並んで座っています。

担任の先生が、水筒や敷物など、遠足の持ち物を順番に説明していきます。

そして、お弁当の話になったときでした。

「毎年、遠足の日にお弁当を忘れる方が、必ず1人はいらっしゃるんです。なので、園でお弁当を注文できるようにしています」

その言葉に、教室から笑い声が上がりました。

私も思わず笑ってしまい、隣の母親に話しかけました。

「お弁当を忘れる親なんて、本当にいるのね」

「ねえ。さすがにお弁当は忘れないですよね」

顔を見合わせて、また笑ってしまいました。

私は仕事をしながらも、娘の行事だけは忘れないように気をつけてきたつもりでした。

だから、まさか自分がそんな失敗をするとは、少しも思っていなかったのです。

水曜日の夜、夕食の片づけをしながら、夫に保護者会での話をしました。

冷蔵庫の横のカレンダーには、園のお便りを見て私が書き写した「遠足」の文字が、金曜日のところに赤く入っています。

「卵もウインナーも買ってあるし、準備はばっちり。私は絶対忘れないと思う」

夫もカレンダーを見ながら笑いました。

「もう準備したんだ」

「当日の朝に慌てたくないからね」

そう言って、私は卵とウインナーを冷蔵庫のいちばん手前に並べました。

あとは金曜日の朝に、お弁当を作るだけ。

そのときは、本気でそう思っていました。

「遠足、今日ですよ」先生の一言に固まった朝

翌朝の木曜日。

私はいつもどおり仕事用のジャケットを着て、娘の手を引いて保育園へ向かいました。

門の前では、子どもたちが手さげ袋を持って園庭に入っていきます。

「今日はみんな、荷物が多いな」

そんなことをぼんやり考えていると、門の前にいた担任の先生が声をかけてきました。

先生は私の顔を見て、それから娘のリュックに目を落としました。

中に入っているのは、いつもの着替えだけです。

「あの、お母さん。お弁当は…?」

「えっ?お弁当ですか?」

突然聞かれて、私はきょとんとしてしまいました。

すると先生が、少し不思議そうな顔で言ったのです。

「遠足、今日ですよ」

「…え?金曜日じゃないんですか?」

「いえ、今日の木曜日です」

一瞬、何を言われたのか理解できませんでした。

遠足は金曜日だと勘違いして、カレンダーにも間違った曜日に書き込んでいたのです。

冷蔵庫の手前に並べた卵とウインナーが、頭に浮かびました。

今から家に戻ってお弁当を作っていたら、会社にも間に合いません。

「うそ…どうしよう。すみません、私、完全に勘違いしてました…」

慌てる私に、先生は優しく声をかけてくれました。

「大丈夫ですよ。お弁当は注文できますから」

「本当ですか?ああ、よかった…ありがとうございます」

ほっとしていると、先生が少し笑って続けました。

「実は、今年はお母さんがお1人目なんです」

「…ああ、私が1人目になっちゃったんですね」

その瞬間、保護者会で笑っていた自分を思い出しました。

あんなに自信満々だったのに、まさか自分がお弁当を忘れるなんて。

恥ずかしくて、顔が熱くなりました。

私は先生に何度もお礼を言い、深く頭を下げました。

娘は「ちゅうもん?」と不思議そうに首をかしげていましたが、やがて手を振って園庭へ入っていきました。

夕方、迎えに行くと、娘はうれしそうに話してくれました。

「ママ、注文のお弁当、おいしかったよ!」

「そっか。おいしかったならよかった」

娘の笑顔を見て、ようやく肩の力が抜けました。

そして翌日の金曜日。

私は朝から卵焼きを焼き、ウインナーに切れ目を入れて、お弁当を1つ作りました。

せっかく買っておいた材料なので、自分のお昼ご飯にすることにしたのです。

会社の昼休み、お弁当のふたを開けると、隣の席の同僚がのぞき込んできました。

「わあ、今日は気合い入ってるね」

「…実はこれ、昨日作るはずだったお弁当なの」

「え、どういうこと?」

「娘の遠足、昨日だったの。金曜日だと思い込んでてさ……」

「えっ! じゃあ、昨日はどうしたの?」

「先生に助けてもらった。もう恥ずかしくて…」

同僚は思わず笑い、私もつられて笑ってしまいました。

あれほど笑っていた「お弁当を忘れる親」が、まさか自分になるなんて。

来年の遠足は、カレンダーに書くだけで安心せず、日付をもう一度確認しようと思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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