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「紙を減らすなら、このアンケート3枚こそやめればいいのに」同僚に愚痴った私が、会議後に知った気まずい事実

  • 2026.10.12

勤務表の配布がなくなった日

夏の昼過ぎ、上司から話があると言われ、事務所の社員が会議室に集まりました。

長い机には8人ほどが並び、私の隣には同じ40代の同僚が座っていました。

いつもにこにこしていて、私のちょっとした愚痴にも付き合ってくれる人です。

前に立った50代の上司が、話し始めました。

「経費削減のため、コピー用紙を減らすことになりました。今月から勤務表の配布はやめます。掲示板に貼ってあるものを、各自で写真に撮ってください」

それを聞いて、私は内心がっかりしました。

毎月、配られる勤務表を二つに折って手帳にはさむのが習慣だったからです。

携帯の画面で確認するより、紙のほうがずっと見やすいと思っていました。

説明が終わると、上司が言いました。

「それでは最後に、アンケートをお願いします」

隣の同僚が立ち上がり、用紙を配り始めました。

事務所の働き方についてのアンケートで、なんと3枚つづりです。

私は思わず用紙をめくりながら、席に戻ってきた同僚に小声で言いました。

「紙を減らすなら、このアンケート3枚こそやめればいいのに」

同僚はいつものように笑っていましたが、返事はありません。

私はさらに続けました。

「これを配るくらいなら、勤務表のほうをコピーしてほしかったなあ」

同僚は困ったように笑うだけでした。

どうせ上の誰かが考えたアンケートで、同僚は配る係を頼まれただけなのだろう。私はそう思い込んでいました。

最後の自由記入欄にも、紙を減らすならアンケートをやめてほしいという意見を書きました。

「書けた人から、私に回してくださいね」

同僚の声を聞きながら、私は記入を終えた用紙を渡しました。

アンケートの作成者を知って、言葉を失った私

会議が終わり、自分の席で午後の仕事を始めていると、アンケートの束を抱えた同僚がやってきました。

「あのね、さっきのアンケートなんだけど…」

「うん? どうしたの?」

「あれ、私が作ったの。集計も私がやるんだ」

「えっ……そうなの!?」

思わず声が裏返りました。

同僚は小さくうなずくと、いつもの笑顔で言いました。

「紙、いっぱい使っちゃってごめんね」

怒っているわけではなさそうでしたが、その笑顔がかえって胸に刺さりました。

「いや、違うの!そういうつもりじゃ…。ごめん、私、知らなくて」

さっきまで散々文句を言っていた自分が恥ずかしくなりました。

「アンケートの内容は、ちゃんといいと思ったんだよ…」

慌てて付け足しましたが、同僚は「うん、ありがとう」と笑うだけでした。

そして翌週。

掲示板の勤務表の隣に、アンケート結果が1枚の紙で貼り出されていました。

何気なく目を通した私は、一番下の記載を見て固まりました。

「ご意見:紙を減らすなら、アンケートをやめればいいのに(1件)」

「……1件」

思わずつぶやくと、ちょうど隣に同僚がやってきました。

私の視線に気づいたのか、掲示板を指さしてにっこり笑います。

「次から、この結果も写真で撮ってね」

「……はい」

私は苦笑いしながら携帯を取り出しました。

そして、掲示板の勤務表と自分の書いた意見を、まとめて写真におさめたのでした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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