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「お姉ちゃん、レジなんかいいから話を聞けよ」レジの内側まで入ってきた常連客。だが、駆けつけた店長が取った対応

  • 2026.10.12

毎晩缶の酒を買いに来る男性

数年前、私は近所のスーパーで夜のレジのアルバイトをしていました。

閉店前はお客さんも少なく、レジを担当しているのは私ひとりでした。

その店には、毎晩のように缶のお酒を3本買いに来る、60代くらいの男性がいました。

最初は会計が終わるとすぐに帰る、ごく普通のお客さんでした。

ところが、何度か顔を合わせるうちに、レジの横に残って話しかけてくるようになったのです。

「お姉ちゃん、今日も遅くまで大変だな。ちょっと聞いてくれよ」

「あ、はい。いつもありがとうございます」

私が会計を終えても男性は話し続けます。お酒が入っているせいか、言葉が聞き取りにくいこともありました。

次のお客さんが来てもなかなか帰ってくれず、対応に困る日が続いていました。

その前の晩、私は店長に相談していました。

すると店長は、困ったことがあったらレジ台の下にある呼び出しボタンを押すように言ってくれたのです。

そして翌日の夜、とうとう怖い思いをすることになりました。

いつものように男性が缶のお酒を買い、会計を済ませた直後のことです。

男性はレジ台の端を回り、なんと店員しか入らない内側の通路へ入ってきたのです。

私のすぐ後ろまで近づいてきて、お酒のにおいがしました。

「あの、お客様。すみません、こちらには入らないでください」

慌てて声をかけると、男性は笑いながら言いました。

「お姉ちゃん、レジなんかいいから話を聞けよ」

レジの前では、女性のお客さんがふたり会計を待っています。

私は男性が気になりながらも、前の女性の商品を読み取り始めました。

すると、背後からさらに大きな声が聞こえてきたのです。

「毎晩買いに来てやってる客だぞ。少しは相手をしろ」

「すみません、今はお会計中なので…」

そう返すのが精いっぱいでした。

すぐ後ろに男性が立っていると思うと怖くて、商品を持つ手が震えます。

目の前の女性も、財布を出しかけたまま困った顔をしていました。

私はレジ台の下に手を伸ばし、店長を呼ぶボタンを押しました。

駆けつけた店長が男性に告げた言葉

しばらくすると、事務所から40代くらいの男性の店長が早足でやってきました。

店長はレジの内側に回り込み、私と男性の間に立ちました。

「お客様、ここは従業員しか入れない場所です。外に出ていただけますか」

男性は不満そうに店長を見ました。

「なんだよ。俺は常連だぞ」

しかし、店長は落ち着いた声で答えました。

「いつもご利用ありがとうございます。でも、従業員を困らせるようなことはやめてください」

そして、男性の目を見て続けたのです。

「次にこちらへ入られたら、お買い物もお断りします」

男性は何か言い返そうとしましたが、そのとき、レジの前で待っていた女性が口を開きました。

「こっちは、ずっと待ってるんですけどね」

もうひとりの女性もうなずいていました。

男性は女性たちに目を向けたあと、何も言わずにレジの外へ出ていきました。

缶のお酒が入った袋を抱え、そのまま振り返ることなく店を出ていったのです。

男性の姿が見えなくなると、ようやく肩の力が抜けました。

店長は私のほうを向き、穏やかな声で言いました。

「相談してくれて、よかった」

その言葉を聞いて、少し安心しました。

それ以来、男性が店に来ても、以前のように私へ話しかけてくることはなくなりました。

会計を済ませると、目を伏せてそのまま帰っていきます。

あの夜は本当に怖かったですが、前もって店長に相談しておいてよかったと思っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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