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北海道・青森・千葉が並ぶ10月 東京に入る大根の産地

  • 2026.10.11

東京都中央卸売市場に入るだいこんの産地を2021〜2025年の明細で月ごとに集計。夏の北海道・東北から冬の関東へ移る10月は、北海道・青森・千葉がそれぞれ2割を超えます。家計調査(二人以上の世帯)では、買った世帯の割合が8月から10月に20ポイント超上がりました。

東京都中央卸売市場に入っただいこんを産地ごとに分けると、2021〜2025年のどの年も、10月だけは北海道・青森・千葉の3道県がそれぞれ入荷量の2割を超えていました。夏の北海道・東北から、冬の千葉・神奈川へ移る途中の月です。
家庭の側でも、10月は数字が大きく動く月でした。総務省の家計調査で二人以上の世帯(単身世帯は入らない)を見ると、その月にだいこんを買った世帯の割合は、2022〜2025年の4年とも8月から10月にかけて21.5〜26.8ポイント上がっています。

中心の産地は6月と10月に入れ替わる 関東⇔北海道・東北

11月から翌5月は関東が入荷の86.3%以上、7〜9月は北海道・東北が86.7%以上でした(2021〜2025年の各月のうち最も低い値)。東京都中央卸売市場の9市場に入った品目「だいこん」の量を、市場統計の産地の欄で北海道・東北(北海道と東北6県)と関東(1都6県)に分けて計算しています。北海道・東北/関東への分け方は編集部で決めました。
・6月:北海道・東北が65.8〜75.3%。5年とも青森が1位
・10月:北海道・東北が53.4〜69.7%、関東が30.1〜46.0%
1年のうち、関東から北へ中心が移るのが6月、北から関東へ戻るのが10月という形は、5年のどの年にも見られました。7〜9月に入る関東の分は、主に群馬です。
市場統計の産地は出荷元として記録された道県で、とれた場所とは限りません。また、全国で出荷された量の内訳を示すものではなく、東京の市場に届いた量の割合です。
農畜産業振興機構は2016年の解説で、だいこんを「春、夏、秋冬と季節ごとに産地が移動して一年中食べられている野菜です。」と紹介しています。

10月は3道県が2割を超え 1位でも3割台にとどまる

10月の入荷を道県ごとに見ると、北海道・青森・千葉の3つが、5年とも入荷量の2割を超えました。
・2021年(10,629t):北海道26.3%・青森38.7%・千葉20.8%
・2022年(11,499t):北海道20.6%・青森31.9%・千葉33.0%
・2023年(10,032t):北海道23.2%・青森29.7%・千葉33.8%
・2024年(10,046t):北海道30.2%・青森34.4%・千葉21.7%
・2025年(9,900t):北海道29.6%・青森35.9%・千葉20.8%
1つの道県が2割を超えた数が3つになったのは、5年60か月のうち10月だけです。そのぶん1位の道県の割合は33.0〜38.7%と低く、5年ともその年の12か月で最も低い値でした(ほかの月の1位は43.9%以上)。1位は2021・2024・2025年が青森、2022・2023年が千葉で、年によって替わります。

だいこんを買う世帯 8月からの2か月で20ポイント超の上昇

二人以上の世帯(単身世帯は入らない)を対象にした家計調査の品目「だいこん」には、桜島大根や二十日大根(ラディッシュ)、大根おろし(生)なども含まれます。漬物と明記されたものは別の品目「だいこん漬」です。
統計表の「購入世帯数」は、その月に少しでもだいこんを買った世帯が1万世帯あたり何世帯かを示す値です。これを百分率に直し、8月と10月を並べました。
・2022年:8月 45.2%、10月 72.0%(26.8ポイント上昇)
・2023年:8月 44.5%、10月 67.4%(22.9ポイント上昇)
・2024年:8月 46.1%、10月 68.6%(22.5ポイント上昇)
・2025年:8月 46.2%、10月 67.7%(21.5ポイント上昇)
4年とも、1年の中で割合が高い3か月は10・11・12月でした。最も高い月は2022〜2024年が10月、2025年は11月で、10月との差は1万世帯あたり1世帯(表示の桁ではどちらも67.7%)です。最も低い月は2022年が7月・2023年が8月・2024年が8月・2025年が7月でした。

1世帯あたりの購入量は10月に前月の約1.5〜2倍 山は11・12月

二人以上の世帯(単身世帯は入らない)の1世帯あたりの購入数量(買わなかった世帯も含めた平均)は、10月に9月の1.48〜1.98倍に増えました(2022年 692g→1,259g、2023年 544g→1,075g、2024年 631g→1,085g、2025年 695g→1,030g)。1年で最も多い月は2022年が12月・2023年が11月・2024年が12月・2025年が12月です。
ただし、買った世帯の割合は10月より12月のほうが低くなります。そこで、購入数量を買った世帯の割合で割り、買った世帯だけの平均に直してみました(統計表には無い編集部の計算です)。
・2022年:10月 1,749g→11月 1,975g→12月 2,245g
・2023年:10月 1,595g→11月 1,918g→12月 2,102g
・2024年:10月 1,581g→11月 1,646g→12月 1,881g
・2025年:10月 1,521g→11月 1,841g→12月 2,021g
4年とも12月が1年で最も多く、10月から12月へ月を追うごとに増えています。買う世帯の割合の山(10・11月)と、買った世帯1世帯あたりの量の山(12月)は、同じ月ではありません。

よくある質問

2024年の11・12月は、ほかの年と比べてどうでしたか

東京の市場に入っただいこんは、2024年11月が9,716t、12月が9,791tで、どちらも2021〜2025年の同じ月で最も少ない量でした。金額を数量で割った1kgあたりの取引額(卸売の取引の平均で、店頭の値段ではありません)は、11月117円・12月120円で、ほかの4年の55〜95円を上回っています。
家計調査でも、2024年の11月・12月は1世帯あたりの購入数量(1,069g・1,172g)が4年の同じ月で最も少なく、100gあたりの平均価格(20.66円・19.73円)が最も高くなりました。量と値段の関係の理由は、これらの統計からはわかりません。東京都区部の店頭価格の動きは、白菜とあわせた別の記事で扱っています。

冬の大根は、千葉と神奈川のどちらから多く入っていますか

東京の市場では、11・12・1月と3〜5月は5年とも千葉が1位でした。2月だけは5年とも神奈川が1位で、千葉を上回っています。1月は5年とも2つの県の差が5ポイント未満で、2021年1月は千葉43.9%・神奈川43.4%でした。

まとめ 北と関東が入れ替わる10月 家庭で買う世帯も増える

東京の市場に入るだいこんの中心は、6月に関東から北海道・東北へ、10月に北海道・東北から関東へ移ります。10月は北海道・青森・千葉がそれぞれ2割超(20.6〜38.7%)を占める、1年で唯一の月でした。
家庭では、だいこんを買った世帯の割合が8月から10月に21.5〜26.8ポイント上がり、10〜12月が1年の上位3か月です。1世帯あたりの購入量は11・12月が山で、買った世帯だけの平均に直すと12月が最も多くなります(いずれも二人以上の世帯・2022〜2025年)。

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