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みかんの産地 東京の市場は熊本→愛媛→静岡の順に1位

  • 2026.10.10

東京都中央卸売市場に入ったみかんを産地別に数えると、2020年9月から2026年3月までの6シーズンすべてで、最も多い産地は10月が熊本県、11・12月が愛媛県、1〜3月が静岡県でした。東京都区部の店頭価格(1kg)は、どのシーズンも3月が10月より高く、1.35〜1.66倍です。

10月は熊本県が入荷の25.6〜29.9%、12月は愛媛県が38.6〜40.9%、3月は静岡県が51.3〜67.6%。東京都中央卸売市場に入ったみかんで、月ごとに最も多かった県とその割合です。
9月から翌年3月までを1シーズンとし、2020年9月〜2026年3月の6シーズンを産地別に数えると、10〜3月の1位の県は、どのシーズンも同じ並びでした。
あわせて、東京都区部の店頭価格(総務省の小売物価統計調査)と、全国の二人以上の世帯(単身世帯は入らない)が買ったみかんの値段(家計調査)を、同じシーズンの区切りで並べます。

1位の産地は熊本→愛媛→静岡の順 6シーズンとも同じ

東京都中央卸売市場が公開している明細データから、みかん類(極早生みかん・早生みかん・普通みかん・ハウスみかんの4品目)の入荷数量を、都内の9市場を合わせて産地ごとに足し上げました。各月で最も多かった産地と、その割合の範囲(6シーズン)は次のとおりです。
・9月 宮崎県(6シーズン中5シーズン。2024年9月は熊本県)
・10月 熊本県(25.6〜29.9%)
・11月 愛媛県(28.5〜36.0%)
・12月 愛媛県(38.6〜40.9%)
・1月 静岡県(34.8〜52.5%)
・2月・3月 静岡県(51.3〜67.8%)
10月の熊本県は3割に届かず、2位の県(長崎県か愛媛県)との差は5.1〜9.2ポイントでした。反対に2月と3月は、6シーズンとも静岡県だけで入荷の半分を超えています。
全国の収穫量では、農林水産省の2025年産の統計で和歌山県が22%を占めて1位ですが、東京都中央卸売市場では、6シーズン×7か月の42か月のうち、和歌山県が1位の月はありませんでした。和歌山県は12月と2月に、6シーズン中5シーズンで2位でした。収穫量の県別の移り変わりは、関連記事「みかんの収穫量」で扱っています。
ここでの割合は東京の市場に入った量で、店頭に並ぶみかん全体や、家庭が買ったみかんの産地の割合ではありません。

市場の品目名も月で替わる 10月は極早生・11月は早生・1月から普通

同じ明細データは、みかんを「極早生みかん」「早生みかん」「普通みかん」「ハウスみかん」の4つの品目に分けて数えています。品目ごとの割合を月別に見ると、主役の品目も月を追って入れ替わります(6シーズンの範囲)。
・9月・10月 極早生みかんが91.1〜96.1%
・11月 早生みかんが87.9〜93.7%
・12月 普通みかんが45.6〜59.6%で、残りのほとんどが早生みかん
・1〜3月 普通みかんが91.6〜99.1%
12月だけは2つの品目が半々に近く、早生みかんのほうが多かったのは2025〜26年シーズンの12月だけでした。ハウスみかんは9月に5.0〜8.2%入っています。
明細データには、それぞれの品目がどんなみかんを指すかの説明は載っていないので、ここでは市場の品目名のまま数えています。産地の県の資料にある収穫時期の区分は、関連記事「みかんの収穫量」で紹介しています。

入荷量の山は6シーズンとも12月 3月は12月の1割未満

9月から3月までの入荷量を月ごとに比べると、6シーズンとも12月が最も多く、2.4万t〜3.3万tの範囲でした(2025年12月は3.3万t)。3月は12月の5.2〜7.3%で、どのシーズンも1割に届きません。
家計調査(二人以上の世帯)でも、1世帯が1か月に買ったみかんの量は、2022〜2025年のどの年も12月が最も多くなっています。家計調査の品目「みかん」は温州みかんで、なつみかん・はっさくなどは「他の柑きつ類」、みかんの缶詰は別の品目に分けられています。

店頭の1kgの値段 3月は10月の1.35〜1.66倍(東京都区部)

総務省の小売物価統計調査では、みかんを「温州みかん(ハウスみかんを除く),1個70~130g」という条件で、1〜3月と9〜12月に限って調べ、1kgあたりの税込みの価格を公表しています(4〜8月は調査しない月です)。みかんは月に3回、上旬・中旬・下旬に分けて調べる品目で、月の値はその3回の平均です。
東京都区部の10月と3月の値を、シーズンごとに並べました。
・2020〜21年 10月 633円 → 3月 852円(1.35倍)
・2021〜22年 10月 621円 → 3月 910円(1.47倍)
・2022〜23年 10月 619円 → 3月 1,025円(1.66倍)
・2023〜24年 10月 679円 → 3月 1,046円(1.54倍)
・2024〜25年 10月 788円 → 3月 1,151円(1.46倍)
・2025〜26年 10月 766円 → 3月 1,055円(1.38倍)
6シーズンとも3月が10月より高い値です。10月から3月までの6か月で最も安い月は、どのシーズンも10月か11月で(2025〜26年は10月と11月が同じ766円)、最も高い月は2024〜25年だけが2月(1,194円)、ほかの5シーズンは3月でした。
全国の二人以上の世帯が買ったみかんの100gあたりの平均価格(家計調査)でも、2022〜23年から2025〜26年までの4シーズンとも、3月は10月より高く、1.12〜1.62倍でした。東京都区部の店頭価格とは調べ方も範囲も違う数字ですが、向きは同じです。

出典 www.stat.go.jp

9月は上旬の値が出た4回とも中旬より高い 2026年9月中旬は756円

9月を含めると、2025〜26年は9月の1,131円がこのシーズンで最も高い月でした。上・中・下旬ごとに見ると、2025年9月は上旬1,494円・中旬1,090円・下旬809円と、上旬から下旬へ下がっています。2021〜2026年の9月のうち上旬に値が出た4回(2021年・2022年・2023年・2025年)は、どれも中旬より高い値でした。一方、2024〜25年の9月(762円)は、そのシーズンの10月より安い値でした。
2026年9月は、10月9日の時点で上旬と中旬が公表されています。上旬は、調べる条件に合うみかんが出回っていなかったことを示す「-」、中旬は756円で、前の年の9月中旬(1,090円)より334円安い値です。2024年9月の上旬も「-」でした。

よくある質問

夏に出回るみかんは、市場ではどの品目ですか

東京都中央卸売市場の6〜8月の入荷を見ると、2020〜2025年のどの月もハウスみかんが88.3〜100.0%を占めていました。ハウスみかん以外では外国産(品目は主に普通みかん)が入る月があり、外国産が最も多かった2025年7月は入荷の11.7%でした。
家計調査で全国の二人以上の世帯(単身世帯は入らない)が買ったみかんの100gあたりの平均価格は、7・8月が106.72〜137.04円(2022〜2026年)、12月が46.54〜68.06円(2022〜2025年)でした。なお、小売物価統計調査のみかんはハウスみかんを除いた条件で、4〜8月は調べていません。夏の店頭価格はこの統計からはわかりません。

和歌山県のみかんは、東京の市場にどれくらい入っていますか

9月から3月までの7か月の入荷を合計すると、和歌山県産は12.9〜16.7%でした(6シーズンの範囲)。7か月の合計で最も多い県は、6シーズンとも愛媛県(24.0〜27.8%)です。9〜3月のうち和歌山県産の割合が最も高い月は、6シーズンとも12月で、16.5〜22.6%でした。月ごとの1位になった月はありません。

まとめ 9月から3月 月ごとの産地・品目・値段

東京都中央卸売市場と東京都区部の店頭価格を、月の順にまとめ直します(2020〜26年の6シーズン)。
・9月:宮崎県が1位のシーズンが多く、極早生みかんが中心。店頭価格は、上旬に値が出た年はどれも中旬より高い
・10月:熊本県が1位(25.6〜29.9%)。極早生みかんが9割超
・11月:愛媛県が1位。早生みかんが中心。10月とともに、店頭価格が10〜3月で最も安い月になりやすい
・12月:愛媛県が1位で、入荷量はシーズン最多。普通みかんと早生みかんが半々前後
・1〜3月:静岡県が1位。普通みかんが9割超。3月の店頭価格は10月の1.35〜1.66倍

※2020年9月〜2026年3月の市場の入荷(東京都中央卸売市場「市場統計情報」明細データ)、2020年9月〜2026年9月中旬の東京都区部の価格(総務省「小売物価統計調査(動向編)」)、2022年1月〜2026年8月の二人以上の世帯の購入(総務省「家計調査」)をもとに、割合・倍率はweboo編集部が算出。

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