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馬場咲希、不調時の解決策は?大会側のミスにも“意外な心境”

  • 2026.10.11

2025年の米LPGAツアーで、見事にシード権をキープした馬場咲希。華々しいアマチュア時代と比較すれば順風満帆とはいえないが、彼女は確実にステージを上げている!

毎年、毎月、アップデート中の馬場咲希!

馬場咲希、不調時の解決策は?大会側のミスにも“意外な心境”
25年シーズンは2度の6位など、4度のトップ10入りでシード権をキープ。まだ20歳の若き挑戦者が、来シーズン大きな目標を達成することを期待したい

2024年暮れのQTでは、最終日の最後のパットをねじ込みバーディ。その1打で25位までに与えられるシード権内にギリギリ滑り込んだ(結果24位にランクイン)馬場咲希。2025年の米LPGAは、賞金ランク65位で終え、シード権(上位80位まで)をキープ。

2026年はさらなるジャンプアップが期待される彼女に、これまでとこれからの話を聞いてみた。

――デビュー戦になるはずだった2月の「ファウンダースカップ」は、LPGA側のミス(※馬場より出場優先順位の低い選手を誤って出場させた)もあって、補欠1位のまま出場できませんでした。あのときの心境は?

「びっくりしましたが、そんなこともあるんだなぁ、と思いました。今となっては、ああいう経験もできてよかったな、と思うところはあります」

――あんなことがあれば、心境はかなりネガティブになるかと思いますが。

「出れたんかい!と感じる部分もありましたが、私がどうこうできることでもなかったので、自分が出れる試合のなかで結果を出していくしかないな、と切り替えました」

――3月、米本土に戻って出た最初の試合はナイスプレーでしたね。

「あのときも、最初に出れなかった試合をLPGAと話していたのですが、父とも『やるしかないよね』と前向きな気持ちになって、そして、アリゾナ(フォード選手権)でしっかりトップ10に入れたので、そこは気持ちの切り替えや、強気で行くことができたからこそなのでよかったと思います」

――しかし、その後は思ったような成績が出ず、シーズンを通しては気持ちにもアップダウンがあった1年だったように見えましたが。

「そうですね。毎週のように試合があり、1度悪くなると次の週に戻すのが技術的にもメンタル的にも難しいなと感じていました。悪い週の次の週が普段どおりの気持ちでプレーできない。『いい結果を出さなきゃ』と強く思いすぎたりして空回り。

そんな状態のときに普段どおりにやるのが難しいことを実感しました。どうすれば気持ちの持ち方を変えられるんだろう、と考えながらやっていたら、結果は予選落ちだったけど気持ちの持ち方はよかった、というような試合が出てきて、ちょっとずつよくなってきたときがあったんです。

24年のエプソン(下部ツアー)に出ているときは、そんな気持ちを直すことができずに1年を過ごしてしまったんですけど、24年のオフから25年にかけて自分なりに考えたいくつかの解決策を試しながら今に来ている。そんなことを思うと、エプソンの経験が活きているな、とは思います」

――25年の結果としてはシード権をキープ。それ自体をどう感じていますか?

「QTを通過したときに、25年のシードを守ることを目標にしていたので、達成できてよかったです」

―キープできると思っていましたか?

「思っていました!(笑)。でも、最初はシードキープに向けてどうこうとかではなく、とにかく1試合1試合を必死にガンバって、次もガンバってガンバってという感じでした。24年のエプソンもツアーに出るのははじめてだったし、ほかの選手が1年を通してメンタルの持ち方をもっているなかで、自分はそんな考えもないままスタートしていました。

なので、考えることも多く、1試合1試合を必死でやるしかなかったという感じでした。26年シーズンからは、1年こうすればできる、という考えをもちながら悩みすぎずにやりたいな、と思います」

――ツアー選手権には年間ランク60位以内に入らないと出られませんが、出場の有無についてはどう思いますか?(※インタビュー時は最終戦の1試合前で、ランクは61位だった)

「今週の成績で決まり、仮に出られたらうれしいですが、出られなかったとしても『今週の試合のこのショットを悔やむ!』とかではなく、もっとずっと前に1打でも減らせたところはあったなぁ、と思いつつ、来シーズンに活かせればいいなと思います。それが見つかればいいですね。でも、最終戦は出たいですけど!(笑)」

馬場咲希、不調時の解決策は?大会側のミスにも“意外な心境”
23年はQTでもエプソンツアーでも米LPGAの出場権が獲得できなかったが、24年はQTでシード権内に入り、25年のLPGAのツアーメンバーとなった

2022年に全米女子アマを制するという快挙を成し遂げた馬場だったが、2023年12月のQTは62位タイで玉砕。エプソンツアーで1年間戦ったものの、年間賞金ランク上位10名に与えられる出場権(※カテゴリー9)は18位で逃した。

しかし2度目の挑戦となった2024年のQTでシード権をゲット。決して順調とはいえないキャリアだが、毎年、毎月、着実にアップデートしていることがわかる。来シーズンはどんな進化と成長を見せてくれるのか、今から楽しみだ。

いかがでしたか? 馬場選手の活躍にさらに期待しましょう!

馬場咲希
●ばば・さき/2025年生まれ、東京都出身。175cm。22年の「全米女子アマ」は、日本勢としては1985年の服部道子以来37年ぶり2人目の快挙を達成。23年にJLPGAのプロテストに合格したが、アメリカを主戦場にすることを選択。25年のシード権を確保し、26年も米LPGAツアーで戦う。サントリー所属。

フォトグラファー 田辺安啓(通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみらず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。

取材・写真=田辺安啓
TEXT & PHOTO Yasuhiro JJ TANABE

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