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「5年生で成績が急降下」 中学受験の壁を突破する「国語・算数・理科・社会」教科別解決策

  • 2026.10.29
cocreco写真:アフロ

5年生になると急に成績が下がり、宿題が終わらない。それは学習内容が抽象化し、難易度が上がるためです。

難関校の合格率が8割以上の実績を誇る「フォトン算数クラブ」武井信達先生をはじめとする専門家によると、5年生での「原理の理解」が合否を大きく分けると言います。

新刊『中学受験伴走力 親がすべきこと、知るべきこと』から、各教科のカリスマ講師の知見に基づき、5年生の隠れ山場を乗り越える方法を紹介します。

佐野倫子(さの・みちこ)

東京生まれ、早稲田大学卒。現在、東京大学大学院情報学環教育部在学中。航空業界・出版社勤務を経て作家・教育ジャーナリストに。おもな著書に『中学受験伴走力 親がすべきこと、知るべきこと』(講談社)、『天現寺ウォーズ』、『中学受験ウォーズ 君と私が選んだ未来』(イカロス出版)。2人の男の子の母。現在中受伴走2周目中。

文章を飛ばさず丁寧に読む

【5年生の国語】

早稲田アカデミー 本多弘篤先生

6年生になると、ほかの科目の勉強時間との兼ね合いが出てきます。5年生から地道に語彙を増やし、丁寧に文章を読むことをおすすめします

(『中学受験伴走力 親がすべきこと、知るべきこと』より一部抜粋)

国語は、6年生になってから急に土台を作るのが難しい科目です。文章を丁寧に読むこと、知らない言葉を確かめることを、4・5年生のうちから続けておきたいところです。

記述問題が増えてきても、まずは文章のどこに根拠があるのかを探し、設問が何を聞いているのかを整理するところから始めます。

難しい文章や記述に出合ったら、親が答えを作ってしまうのではなく、「本文のどこに書いてある?」「この言葉はどういう意味かな」と問いかけてみてください。読む習慣は、毎日の短いやりとりからでも育てられます。

算数は「原理を理解してから」反復する

【5年生の算数】

フォトン算数クラブ 武井信達先生

「ついていけないと感じるときは、『単元の原理を理解しているか』を常に考えてください。わからなければ先生に質問して、しっかり理解しているか確認をする。理解したら、その後で問題を解き、間違えた問題に印をつけ、後日解き直す」

(『中学受験伴走力 親がすべきこと、知るべきこと』より一部抜粋)

割合、旅人算、場合の数、立体など、5年生では重要単元が続きます。解き方を表面的に覚えるだけでは、少し条件が変わったときに対応できません。

図や式を書いて条件を整理し、「なぜこの式になるのか」を確かめる。親が解説できなくても、理解できているかを聞き、必要なら塾の先生に質問するよう促せば十分です。

理科は暗記だけでなく、頭の中にイメージをつくる

【5年生の理科】

グノーブル 永井裕康先生

「この時期に必要なのは、『知識を丸暗記する力』ではなく、『イメージする力』。つまり、概念をイメージに変えられる力です」

(『中学受験伴走力 親がすべきこと、知るべきこと』より一部抜粋)

理科は複数の分野にまたがり、単元数も多くなります。用語や公式を覚えるだけでなく、現象を図や具体的なイメージで捉えることが大切です。

宿題を急いで終わらせることが目的になっていないか、ときどき立ち止まってみましょう。「どうしてそうなると思う?」と聞き、子どもが自分で考える時間を保護者は守るように。

cocreco写真:アフロ

基礎問題を解けるようにする

【5年生の社会】

ジーニアス 松本亘正先生

「いちばん良くないのは、とにかく適当に大量の宿題を終わらせることだけを考えて雑にやってしまうこと。それだと結局なにも残りません。まず4・5年生は、基礎を必ず押さえるようにしましょう」

(『中学受験伴走力 親がすべきこと、知るべきこと』より一部抜粋)

社会は、地理を学んでから歴史へ進む塾が多くあります。いま学んでいる範囲の基礎用語や位置関係を丁寧に押さえ、習った内容を繰り返し確認することが先決です。

暗記が不安だからと教材を増やす前に、授業で習ったことが説明できるか、基本問題を解けるかを見てみましょう。

───◆───◆─── 5年生は周囲の勉強量や成績が気になりやすい時期ですが、4教科すべてで難問に取り組む必要はありません。苦手科目は基礎を固め、得意科目では少し難しい問題に挑戦するなど、バランスを考えます。

塾の先生とも早めに相談できる関係をつくっておくと、6年生で学習内容が個別化していくときにも心強い支えになります。

学習量が増える時期は、親も「全部やらせなければ」と考えがちです。しかし、雑に終わらせた課題が積み上がると、子どもは勉強そのものに疲れてしまいます。

優先するのは、塾のカリキュラムの中で理解できていない部分を見つけ、基本を繰り返すこと。また、睡眠や食事、気分転換の時間も含めて、続けられるペースを整えること。

授業についていけているか、宿題の量は適切か、家庭でどんな復習をしているか。日ごろから塾の先生に状況を伝えておけば、困ったときに具体的な相談がしやすくなりますよ。

文/佐野倫子

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この記事は、新書『中学受験伴走力 親がすべきこと、知るべきこと』に掲載している情報の約2%程度です。「我が子に中学受験は向いているのか?」から「中学受験の当日」まで役にたつ情報と考え方が詰まっています。ぜひ、手に取ってご覧ください。

「中学受験」が気になるけど、何から調べればいいの?

どの塾がうちの子に合うの? やっぱり大手がいいの?

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志望校選びは? 学校説明会は全部行ったほうがいいの?

子どもへの勉強の声かけの仕方がわからない!

6年生になったらやることばかり! 復習に手がまわらない!

「中学受験」伴走中の保護者の方の悩みはつきないもの。しかし、この1冊を読めば、全教科&学年別の伴走方法の仕方がわかります。

cocreco『中学受験伴走力 親がすべきこと、知るべきこと』(講談社+α新書)著:佐野倫子
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