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「妹なんだから、そんなに急かすなよ」3万円を返さない兄。3年近くたった正月、母が初めて知った事実

  • 2026.10.11
「妹なんだから、そんなに急かすなよ」3万円を返さない兄。3年近くたった正月、母が初めて知った事実

「来月返す」と言った兄から連絡がない

3年ほど前の春、3歳上の兄から電話がかかってきました。

いつもより声が低く、何かあったのかと思っていると、突然お金の相談をされたのです。

「悪いんだけど、3万円貸してくれないか?今月ちょっと給料の都合で厳しくてさ。来月の給料日には必ず返すから」

兄がそこまで困っているなら、と私はその日のうちに3万円を振り込みました。

ところが、約束の給料日を過ぎても連絡はありません。

さらにひと月待ってから、私のほうから電話をかけました。

「ねえ、この前貸した3万円、どうなった?」

すると兄は、思い出したように笑いました。

「ああ、3万円?すっかり忘れてた。悪い、来月返すよ」

「本当に?前もそう言ってたよね」

「分かったって。妹なんだから、そんなに急かすなよ。細かいなあ」

その言い方に腹が立ちましたが、それ以上言っても言い争いになりそうで、電話を切りました。

しかし、それから半年たっても、3万円は1円も返ってきませんでした。

実家で顔を合わせると、兄は新しい服を着て、趣味のゴルフの話を楽しそうにしています。

そんな姿を見るたびに、貸したお金のことが頭をよぎりました。

それでも、母の前でお金の話を持ち出すのは気が引けます。

結局、何も言えないまま、3年近くが過ぎてしまいました。

5万円のゴルフクラブを自慢する兄に

今年の正月、私は実家で母と兄と一緒にこたつを囲んでいました。

70代の母が真ん中に座り、左には兄、右には私。

こたつの上には、兄が持ってきたゴルフ用品の雑誌が広がっていました。

兄は雑誌を見せながら、母に楽しそうに話しかけていました。

「新しいクラブ、5万円したんだ。今年はスコアが上がるぞ」

そう言って、両手でクラブを握るまねまでしています。

「まあ、いいわね。楽しそうで」

母が笑うと、兄はますます上機嫌になりました。

「母さんにも今度、いい店でごちそうするよ」

そして、みかんをむいていた私に目を向けました。

「お前もさ、たまには自分にお金使えよ。地味だなあ」

その一言を聞いて、私はとうとう黙っていられなくなりました。

みかんをむく手を止め、兄の顔を見て言いました。

「5万円のクラブが買えるなら、3万円も返せるよね」

「……え?」

「ほら、3年前に貸したお金。給料日に返すって言ってたでしょ」

兄の笑顔が消えました。

すると、それまで黙って聞いていた母が、驚いた顔で兄を見ました。

「ちょっと待って。あんた、妹からお金借りてたの?それも3年前に?」

「いや、それは…」

兄は言いかけて口を閉じ、こたつの上の雑誌に視線を落としました。

母は手にしていたみかんをかごに戻し、静かに言いました。

「借りたものは返さなきゃだめでしょう。いつ返すつもりなの?」

兄はしばらく黙っていましたが、やがて上着のポケットから財布を取り出しました。

財布を開いて取り出したのは、1万円札が1枚。

兄はそれをこたつの上に置き、私のほうへ差し出しました。

「…とりあえず、これ。残りは来月の給料日に必ず返すから」

母は兄を見たまま、念を押しました。

「今度こそちゃんと返しなさいよ。来月、私も確認するからね」

「……分かったよ」

私は1万円を受け取りました。

まだ2万円残っていますし、本当に来月返してくれるのかも分かりません。

それでも、ようやく兄が返済に応じたことで、少しだけ気持ちが軽くなりました。

兄は黙って雑誌を閉じ、それきりゴルフの話をしませんでした。

私はむき終えたみかんをひと房口に入れながら、今度こそ約束を守ってほしいと思いました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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