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「このポテト、少ないだろ!」レジで怒鳴り続けた男性客。だが、店長が示した事実

  • 2026.10.11
「このポテト、少ないだろ!」レジで怒鳴り続けた男性客。だが、店長が示した事実

ポテトを受け取って戻ってきた男性

もう20年近く前、私がファストフード店でアルバイトをしていたときの話です。

平日の夕方、店内は仕事帰りや学校帰りのお客さんで混み始めていました。

そんな中、スーツ姿の50代くらいの男性がレジに来て、ハンバーガーとポテトのセットを注文しました。

商品を受け取った男性は、席へ向かおうとしたものの、すぐに引き返してきました。

そして、ポテトの袋をカウンターに置き、中を私に見せながら言ったのです。

「このポテト、少ないだろ!」

確かに、袋の上のほうには少し空間ができていました。

「申し訳ございません。新しいものとお取り替えします」

私がそう伝えて袋に手を伸ばすと、男性はさっと自分のほうへ引き寄せました。

「いや、そういうことじゃないんだよ!そもそも、ちゃんと量ってるのか?」

その声を聞いて、奥から店長が出てきました。

「お待たせしました。何かございましたか?」

「ポテトが少ないんだよ!こんなの出していいと思ってるのか!」

店長が謝罪しても、男性の怒りは収まりません。

「本社に言うぞ!客を馬鹿にしてるのか!」

カウンターを手でたたきながら、何度も声を荒らげます。

店長が何度説明しても話は終わらず、そのやり取りは10分近く続きました。

周囲のお客さんも困ったような表情を浮かべ、店内はすっかり気まずい雰囲気に。

私もレジの横で、どうすればいいのか分からず、ただ頭を下げることしかできませんでした。

店長がはかりで確認した結果

男性がようやく言葉を切ったとき、店長が静かに口を開きました。

「お客様、よろしければ、今ここで量を確認させていただけませんか?」

「…だったら量ってみろよ」

店長は揚げ場の横から小さなはかりを持ってきて、カウンターに置きました。

そして、袋自体の重さを差し引いて、ポテトの量を確認したのです。

表示された数字を見た店長は、男性に向き直りました。

「確認したところ、決められた量より5グラム多く入っていますね」

「……え?そんなはずないだろ」

男性は驚いたように、はかりの数字をのぞき込みました。

店長は落ち着いた口調で続けます。

「はい。今、この袋に入っている状態での量です」

そのとき、男性の右手が目に入りました。

親指と人差し指の先に、ポテトの塩が白くついていたのです。

もしかすると、席へ向かう途中で何本かつまんでいたのかもしれません。

男性も自分の指先に気づいたようで、慌てた様子で手を下ろしました。

近くに並んでいた若いお客さんが、思わず小さく笑いました。

「いや、でも…本社に…」

男性は何か言いかけましたが、それ以上は言葉が続きません。

顔を真っ赤にしたままポテトの袋をつかむと、何も言わずに店を出ていきました。

男性がいなくなると、店内の張り詰めた空気がようやく緩みました。

店長ははかりを片づけながら、私に声をかけてくれました。

「大変だったね。最初にちゃんと対応してくれてありがとう」

「いえ……正直、どうしたらいいか分からなくて」

「うん。ああいうときは、一人で何とかしようとしなくていいからね」

その言葉を聞いて、ようやく肩の力が抜けました。

ポテトの量をめぐって10分も怒鳴られるとは思いませんでしたが、感情的にならず、最後まで冷静に対応してくれた店長の姿は、今でも忘れられません。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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