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「やばいって!何してるの!」オンライン授業中、友人から大量のメッセージ。ヘアブラシを握っていた私が固まった理由

  • 2026.10.11

音量を0にして、安心しきっていた私

大学生だった春、授業がオンラインに切り替わったばかりのころの話です。

その日の昼すぎ、私は自分の部屋でノートパソコンを開き、ヘッドホンをつけて授業に参加していました。

画面には60代くらいの男性教授と、ほかの学生たちの顔が小さく並んでいます。

当時の私はオンライン授業に慣れておらず、マイクのオン・オフと、パソコンの音量調節の違いもよく分かっていませんでした。

授業が半分ほど進んだころ、教授が資料を読み上げる声を聞きながら、私はだんだん眠くなってきました。

そこで、パソコンの音量を一番下まで下げたのです。

ヘッドホンから教授の声が聞こえなくなり、部屋は静かになりました。

「音量を0にしたから、私の声も聞こえないはず」

今考えれば、とんでもない勘違いです。

でも、そのときは本気でそう思っていました。

すっかり安心した私は、いすの背にもたれてつぶやきました。

「あー、長いなあ。この授業、ほんとにつまらない…」

画面の教授は相変わらず口を動かしています。ほかの学生たちも、特に変わった様子はありません。

「やっぱり聞こえてないんだ」

そう思った私は、さらに気が緩んでしまったのです。

熱唱中に届いた友人からのメッセージ

ふと、机の上に置いてあったヘアブラシが目に入りました。

私はそれを手に取ると、好きな歌を口ずさみ始めました。

最初は小さな声でしたが、だんだん楽しくなり、ブラシをマイク代わりにして熱唱。

サビでは空いた手まで振りながら、思いきり声を張り上げていました。

すると突然、机の上の携帯電話が何度も震え始めました。

「え、何?こんなに通知が…」

画面を確認すると、同じ授業に参加している友人から、立て続けにメッセージが届いていたのです。

「やばいって!何してるの!」

そして、一番新しいメッセージを見た瞬間、私は固まりました。

「歌ってる場合じゃない!早くマイク切って!!」

「…えっ?」

慌ててパソコンに目を戻すと、教授は資料の説明を止めていました。ほかの学生たちも、画面をじっと見つめています。

そこでようやく気づきました。

私が消したのは、ヘッドホンから聞こえる音だけ。マイクはずっとオンのままだったのです。

つまり、授業への文句も、ブラシを握って歌い上げたサビも、すべて聞こえていたということでした。

「うそでしょ……!」

私は慌ててマイクをオフにし、パソコンの音量を元に戻しました。

恥ずかしさで顔が熱くなり、もう画面をまともに見られません。

そして授業の終わり、教授から声をかけられました。

「ちょっと、最後に残ってもらえますか」

ほかの学生が退出したあと、教授は真面目な表情で口を開きました。

「授業の感想は、しっかり聞こえましたよ」

「本当にすみませんでした…」

私が必死に謝ると、教授は少し間を置いて続けました。

「それにしても、歌はなかなかでしたね」

私はもう、画面の前で深く頭を下げることしかできませんでした。

それ以来、オンライン授業が始まる前には、マイクのボタンを必ず3回確認するようになりました。

ちなみに次の授業の前、あの友人からメッセージが一通だけ届きました。

「今日はアンコールなしでお願いします」

その一言に笑ってしまいましたが、あの日の恥ずかしさは今でも忘れられません。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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