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「手」「顔」とボトルに大きく書いてくれた父。乳液とせっけんを間違えた私が、1週間後の朝に目撃した光景

  • 2026.10.11

乳液を試したくなった夜

私は両親と暮らしていて、毎晩の洗顔も水で顔を洗い、タオルでふくだけでした。

そんな私が肌の手入れに興味を持ったのは、職場の先輩との会話がきっかけです。

昼休み、いつも肌がつやつやしている先輩に、何か特別なことをしているのか聞いてみました。

「乳液を塗ってるくらいだよ。洗顔のあとに使うと、しっとりするから」

「へえ!私、顔を洗うだけで終わってました」

「そうなの?家にあるなら、試してみたら?」

その夜、さっそく洗面所へ向かいました。

洗面台には、よく似た白いポンプ式のボトルが2つ並んでいます。

どちらにも詳しく目を通さず、私は左側のボトルを母の乳液だと思い込みました。

さっそくポンプを2回押し、手のひらに出したものを顔全体に伸ばしてみます。

ところが、頬のあたりで少し泡が立ちました。

「あれ?乳液って泡が出るんだっけ……?」

一瞬不思議に思いましたが、乳液を使うのは初めてです。

こういうものなのかもしれないと、そのまま塗り広げました。

頬が少しつっぱる感じもしましたが、初めての肌の手入れに満足して、そのまま眠ってしまいました。

「それ、乳液じゃないぞ」父の一言

翌朝、洗面所へ行くと、父が歯を磨いていました。

私は昨夜から肌の手入れを始めたことを、誰かに話したくて仕方ありませんでした。

「お父さん、聞いて。私、昨日から乳液を使い始めたんだ」

「へえ、そうなのか」

父は歯を磨きながら、鏡越しにこちらを見ています。

私は洗面台の左側にある白いボトルを指さしました。

「ほら、これ。2回押して顔に塗ったよ」

すると、父の手がぴたりと止まりました。

私の指さしたボトルを見て、目を丸くしています。

父は歯ブラシを口から出すと、少し困ったような顔で聞きました。

「ちょっと待って。それ、泡が出なかったか?」

「え? 出たよ。初めてだから、そういうものかと思って」

「いやいや……それ、父さんが手を洗うせっけんだぞ。乳液は隣だよ」

「……えっ!?」

私は思わず自分の頬に触れました。

「うそ!だって、白いボトルだったし……!」

「いや、ちゃんと確かめないと。まさか、そのまま寝たのか?」

「……うん」

父は驚いた顔で私を見つめています。

その声を聞いて、台所から母までやってきました。

事情を聞いた母は、洗面所の入口で壁に手をつき、笑い始めました。

「そういえば昨日、洗面所がいつもよりいい匂いだったわね!」

私は恥ずかしくなりながら、慌てて顔を洗い直しました。

そして今度こそ、隣のボトルから本物の乳液を出して塗ってみます。

当然ですが、泡はまったく出ません。

その夜、父は太いペンを持ってきて、2つのボトルに大きく「手」「顔」と書いてくれました。

これでもう間違えることはありません。

そう思っていたのですが…。

1週間後、今度は父が首をかしげた

それから1週間ほどたった朝のことです。

まだ布団の中にいた私の耳に、洗面所から父の明るい声が聞こえてきました。

「おい! 今日、手がずいぶんしっとりするぞ!」

何事かと思って洗面所へ行くと、父が両手をこすり合わせていました。

ところが、何度こすっても泡が立ちません。

父は不思議そうに首をかしげています。

ふと洗面台を見ると、父の手が伸びていたのは、自分で大きく「顔」と書いたボトルでした。

そうです。今度は父が、乳液で手を洗おうとしていたのです。

間違えないように文字を書いてくれた本人が、まさかの取り違え。

あれほど驚いていた父の姿を思い出し、今度は私が笑いをこらえられなくなりました。

どうやら、わが家ではボトルに名前を書くだけでは足りないようです。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※手洗い用せっけんは、製品に記載された使用方法に従って使用してください。肌に赤みや刺激などの異常が出た場合は、使用を中止し、必要に応じて医療機関に相談してください。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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