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「もう寿命かもしれん」とエアコンを見上げた私。笑いをこらえる妻の指さす先を見て赤面したワケ

  • 2026.10.10
「もう寿命かもしれん」とエアコンを見上げた私。笑いをこらえる妻の指さす先を見て赤面したワケ

日課の散歩から戻った、暑い夕方

その日は夕方になっても日差しが強く、外はまだ蒸し暑いままでした。

日課の散歩を終えて帰宅した私は、玄関で靴を脱ぐと、首に巻いていたタオルで汗をぬぐいました。

居間に入ると、エアコンはついていましたが、風量は弱めです。

つながっている台所では、妻が夕食の支度をしていました。

「おかえりなさい。外、暑かったでしょう」

「ああ、暑かった。汗びっしょりだよ」

私はタオルで首元を拭きながら、テーブルの上にあったリモコンを手に取りました。

「散歩で汗かいたから、エアコンの風を強くするぞ」

さっそく壁の高い位置にあるエアコンへリモコンを向け、風量を強くするつもりでボタンを押しました。

ところが、風の強さは変わりません。

「あれ?おかしいな」

もう一度押しても、やはり同じです。

「電池がなくなってきたのかな…」

私はリモコンを頭の上まで持ち上げ、エアコンに近づけるようにして、何度もボタンを押しました。

しかし、いくら押しても風は弱いままです。

「なんだよ、全然変わらないじゃないか」

すっかりエアコンの調子が悪いと思い込んだ私は、吹き出し口を見上げながら首をかしげました。

「お父さん、うしろ!」妻が笑っていた理由

「まいったなあ。もう何年も使ってるし、そろそろ寿命か?」

そんなことをつぶやいていると、台所のほうから小さな笑い声が聞こえてきました。

振り向くと、妻が包丁を置き、口元を手で押さえています。

「何がおかしいんだ?」

「だって、お父さん…ふふっ」

妻は笑いをこらえようとしていましたが、肩が震えています。

私はエアコンを指さしました。

「いや、笑い事じゃないぞ。いくら押しても風が強くならないんだ。修理を頼まないと駄目かもしれん」

すると妻は、とうとう我慢できなくなったように吹き出しました。

「お父さん!ちょっと、うしろ見て!」

「うしろ?」

言われるまま振り返ると、そこにはテレビがありました。

画面には天気予報が映っています。

そういえば、帰宅したときは夕方のニュースが流れていたはずです。

「あれ?いつの間に変わったんだ?」

妻はお腹を抱えながら言いました。

「さっきからお父さんがボタンを押すたびに、テレビのチャンネルが変わってるのよ!料理番組になったり、時代劇になったり!」

「えっ?」

私は慌てて手元のリモコンを見ました。

そこにあったのは、エアコンではなくテレビのリモコンだったのです。

「あっ!なんだ、こっちか!」

自分でもあきれて、思わず笑ってしまいました。

妻はとうとう台所でしゃがみ込んでしまい、私もつられて大笑い。

さっきまで本気で故障を疑っていたのが、余計におかしくなってきました。

肝心のエアコンのリモコンは、ソファのクッションの下から見つかりました。

それ以来、わが家のエアコンのリモコンには、妻が貼った大きな赤いシールがついています。

今でも私がエアコンを操作しようとすると、台所から妻の声が飛んできます。

「お父さん、それ、赤いほう?」

そのたびに、あの日の自分を思い出して、つい笑ってしまうのです。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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