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「客に冷たいものを食わせる気か!」冷蔵ケースの総菜パンをめぐり怒鳴る男性。だが、店長が確認した売り場の表示とは

  • 2026.10.10
「客に冷たいものを食わせる気か!」冷蔵ケースの総菜パンをめぐり怒鳴る男性。だが、店長が確認した売り場の表示とは

混み合うレジで始まった、総菜パンへの文句

数年前、カフェをかねたパン屋でアルバイトをしていたころの話です。

休日の昼下がりで、店内はほぼ満席。レジにも列ができていました。

店では、購入時にパンを温め直すサービスは行っていませんでした。

売り場の奥には総菜パンなどを並べた冷蔵ケースがあり、商品についての案内も掲示されていました。

私のレジに来たのは、50代くらいの男性です。

トレーには、冷蔵ケースから取った総菜パンが1つ載っていました。

男性はパンに触れると、眉をひそめました。

「これ、中まで冷たいんだけど。温めてもらえる?」

私は教わっていたとおりに答えました。

「申し訳ありません。当店ではパンの温め直しはしていないんです」

すると男性は不満そうな顔で私を見ました。

「え?普通、総菜パンなら温めるだろ。これをこのまま出すの?」

「こちらは冷蔵ケースで販売している商品で、そのまま召し上がっていただくものになります」

そう説明しましたが、男性の声はさらに大きくなりました。

「客に冷たいものを食わせる気か!」

レジ台を手のひらでたたかれ、釣り銭トレーがかたんと揺れました。後ろには4人ほどのお客さんが並んでいて、私はどう対応すればいいのか迷いながら頭を下げました。

店長が確認した、冷蔵ケースの表示

声が聞こえたのか、レジの後ろにある厨房から40代くらいの女性の店長が出てきました。

店長は私の横に立ち、まず男性の話を聞きました。

それからトレーのパンを確認し、売り場の奥にある冷蔵ケースを示しました。

「こちらの商品ですね。これは冷蔵ケースで販売していて、温めずに召し上がっていただく商品なんです」

さらに、ケースに付いている札を示しました。

「こちらにも『温めはしておりません』とご案内しています」

男性は冷蔵ケースのほうを振り返り、札を確認しました。さっきまでの勢いが少し止まりました。

店長は続けました。

「温かいパンがよろしければ、2時に焼きたてが出る商品もございます。そちらにお取り替えしましょうか?」

男性はしばらく黙っていましたが、やがて小さな声で答えました。

「……いや、これでいい」

そのまま会計を済ませると、パンを持って店を出ていきました。

店長は男性を見送ったあと、私に小さな声で言いました。

「大丈夫。ちゃんと説明できてたよ」

その言葉に少しほっとして、私は次のお客さんのトレーを受け取りました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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