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【60代ヘルスケア】閉経後は痛風に注意!女性も尿酸値が上がりやすくなる理由とは【薬剤師監修】

  • 2026.10.13

「痛風って、男性に多い病気では?」と思っていませんか? じつは女性も痛風になることがあり、とくに閉経後は女性ホルモンのバランスが変化して尿酸値が上がりやすくなるため注意が必要です。痛風が起こるしくみや、60代でも無理なく続けやすいセルフケアを紹介します。

痛風とは?

痛風とは、血液中に増えた尿酸が結晶となって関節にたまり、そこに炎症が起こることで強い痛みがあらわれる病気です。

とくに痛みが出やすいのが足の親指のつけ根です。突然赤く腫れ、少し触れただけでもつらく感じ、痛みによって歩いたり眠ったりすることが難しくなることがあります。

痛みは半日ほどでピークを迎え、その後、数日〜2週間ほどで少しずつ落ち着いていくことが一般的です。ただし、痛みが引いたからといって、尿酸値まで自然に改善するとは限りません。痛みがおさまったあとも、からだの状態に目を向けることが大切です。(※1) 

女性も注意!痛風の原因

痛風というと男性のイメージが強いかもしれませんが、女性にも起こることがあります。

女性は女性ホルモンであるエストロゲンの働きによって尿酸を排出しやすく、一般的には男性より尿酸値が低めです。しかし、閉経を迎えるとエストロゲンが減少するため、尿酸値が上がりやすくなります。

また、食べすぎや飲酒、体重の増加なども尿酸値に影響することがあります。プリン体を多く含む食品を頻繁に食べる習慣や、お酒を飲む量が多い場合はとくに注意が必要です。 

今日からできる!痛風を予防する方法

痛風対策で大切なのは、日々の生活を少しずつ整えていくことです。今日からできる予防のためのセルフケアを紹介します。

【1】適度な運動を心がける

痛風の予防を意識するなら、ウォーキングなどの軽めの有酸素運動を習慣に取り入れましょう。

目安は10分以上の運動を積み重ねて1日30分ほど。買い物のついでに少し遠回りする、近所への用事は歩いてみるなど、毎日の暮らしのなかで自然にからだを動かすだけでも続けやすくなります。

一方で、激しい運動は尿酸が産生されやすくなり、一時的に尿酸値を上げることがあります。頑張りすぎず、気持ちよく続けられる程度の運動を目安にしましょう。(※2) 

【2】食生活を見直す

食生活を見直し、プリン体の摂りすぎを防ぎましょう。

とはいえ、プリン体の多いものをすべて避ける必要はありません。レバーや魚の干物など、プリン体を多く含む食品を頻繁に摂るのではなく、ときどき楽しむ程度にすることを意識してみましょう。

また、プリン体の多いお酒といえばビールを思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、ビール以外のお酒なら安心というわけではありません。アルコールそのものが尿酸値を上げる原因となるため、お酒を飲む量や回数を見直すことがポイントです。

週に何日か休肝日をつくるなど、無理なく続けられる工夫を取り入れてみましょう。 

【3】こまめに水分補給をする

水分を摂って尿酸を尿と一緒に排出しやすくすることも痛風対策につながります。

たとえば、朝起きたときや家事の合間、外出から戻ったときなど、喉が渇く前に少しずつ飲む習慣をつけるのがポイントです。食事に含まれる水分とは別に、飲み水を1日約1.2L摂取することを意識しましょう。(※3)

ただし、必要な水分量は季節や汗の量、体調などによって変わります。また、心臓や腎臓の病気などで水分量を指示されている人は、自己判断で増やさず、医師の指示を優先してください。 

痛風対策におすすめの漢方薬

痛風対策には漢方薬を活用するのもおすすめです。漢方薬は、関節の腫れや痛みの根本からの改善を目指し、高尿酸血症の原因となる肥満にもからだの内側からアプローチして痛風に対処していきます。  

痛風対策には、「関節の痛みや腫れを抑える」「水分代謝をよくする」「脂質代謝を改善する」などの働きがある漢方薬を選びましょう。  

<痛風対策におすすめの漢方薬>  

・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

余分な老廃物の排泄を促し、脂質代謝を改善して脂肪の燃焼を促進する漢方薬です。おなかがぽっこり出ている、食欲旺盛、便秘がちな人におすすめです。  

・五苓散(ごれいさん)

水分の代謝を整え、余分な水分の排泄を促す漢方薬です。尿量が少なめで喉が渇きやすい人におすすめです。 

ただし、漢方薬は直接尿酸値を下げる治療の代わりになるものではありません。また、体質や症状に合わないと思わぬ副作用が出ることもあります。   

毎日の小さな習慣でこれからも軽やかに

閉経後は尿酸値が上がりやすくなるため、痛風は女性も身近なものとして考えておきたい問題です。といっても、食事を大きく変えたり急に激しい運動を始めたりする必要はありません。お酒を飲まない日をつくる、歩く時間を少し増やすなど、小さな習慣の積み重ねが痛風対策につながります。無理なくできるセルフケアを取り入れて、健康的な毎日を目指しましょう。

<参考文献>

※1 社会福祉法人恩賜財団済生会「痛風」

※2 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~「高尿酸血症」

※3 環境省「健康のため水を飲もう講座」

この記事を監修したのは  あんしん漢方薬剤師  山形ゆかりさん

薬剤師・薬膳アドバイザー・フェムケアサポーター。糖尿病病棟での経験から予防医学と食事の重要性を痛感し独立。エビデンスを軸に薬膳・発酵・フェムケアの視点でレシピ監修や執筆、講師活動を通じ「食から整える健康」を提唱。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。

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