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行事のたびに「うちの子が1番でした」と送っていた私→ママ友の息子くんの一言で気づいた、娘に聞くべきだったこと

  • 2026.10.9
ハウコレ

息子が送ってしまったと謝るママ友に、すぐには返信を打てませんでした。スマホを置いて先に娘へ尋ねたのは、運動会のあと1度も聞いていなかったことです。

通知音が鳴ったのは、娘の体操服についた砂を洗面所で払っているときでした。運動会の報告が並ぶグループチャットに、1件だけ、ひらがなのメッセージ。送り主は、いつも既読だけを付けるママ友でした。

行事のたびに最初の写真を送っていた私

娘と同じクラスのママ友5人でグループチャットを作ったのは、1年生のときです。最初に「うちの子が1番でした」と送ったのは、発表会で娘がセリフを1度も間違えなかった日。ほかのママたちもすぐに続き、それからは行事のたびに、誰かの「1番」が並ぶようになりました。

運動会の日も、帰宅してすぐ、ゴールテープを切る娘の写真に「うちの子が1番でした!」と添えて送りました。リレーの写真が続き、報告で画面が埋まっていく。1番を報告できる側にいれば、このグループで浮かずにすむ。どこかでそう思って、ほっとしていたのだと思います。

ひらがなの言葉と、謝る文

届いていたのは、このメッセージでした。

「みんな1ばんなんだね。ぼくはビリだったけど、たのしかったよ」

ひらがなと「ぼく」という書き方で、打ったのは息子くんなのだろうと思いました。責められているわけではないのに、入力欄を開いては、何も打たずに閉じてしまいました。ほかのママたちからも、書き込みはありませんでした。

思い返すと、運動会のあと娘に聞いたのは「何位だった?」だけでした。答えは見て知っていたのに、それでも聞いていたのです。

しばらくして、ママ友本人から謝罪文が届きました。

「すみません、息子が私のスマホで送ってしまいました。失礼しました」

娘の隣で聞いた、運動会の話

謝らせたくない。けれど、何と返せばいいのかが分かりませんでした。スマホを洗面台に置いたまま、リビングで宿題をしていた娘の隣に座りました。

「運動会、楽しかった?」

娘は鉛筆を持ったまま顔を上げ、かけっこではなくダンスの話を始めました。振り付けを1か所間違えて、隣の子と目が合い、2人で笑ってしまったこと。そこが1番おもしろかったこと。かけっこの話は、最後まで出てきませんでした。

洗面所に戻って、娘の言葉をそのまま打ちました。

「謝らないでください。うちの子に楽しかったか聞いたら、自分がダンスで間違えたところが1番おもしろかったって」

送ってまもなく、ほかのママたちの書き込みが続きました。玉入れの話も、お弁当の話も、順位とは関係のないことばかり。行事のたびに最初の1枚を送っていたのは、いつも私でした。浮きたくなくて始めた報告が、いつの間にかほかの人にも順位を報告させる流れを作っていたのかもしれません。

そして...

娘が学校から帰ると、ランドセルを下ろすのを待ってから「今日、何がおもしろかった?」と聞くようにしています。順位の話が出てくる日も、出てこない日もあります。

(30代女性・歯科衛生士)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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