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図書館の机で受け取った「もう別れよう」→8か月後、元カレの「後悔してる」に送った「振ってくれてありがとう」

  • 2026.10.9
ハウコレ

別れ際に彼が残した一言を、私は今も覚えていました。少し考えてから、続けて3つのメッセージを送ります。返ってきた短い言葉を読み返したとき、ある可能性が頭をよぎりました。

スマホに見覚えのある名前が浮かびました。別れてから8か月、一度も連絡のなかった元カレです。開いた画面には、挨拶も前置きもない言葉だけが届いていました。

図書館の机に届いた、別れの2通

「俺が振ったこと後悔してる」

画面にあったのは、それだけです。

彼とは2年付き合っていました。別れる少し前から、私は宅建(不動産取引に関わる国家資格)の勉強を始めていて、休みの日はほとんど図書館で過去問集を開いていました。会う回数が減るにつれて、彼からの返信は短くなっていきます。

その日も、図書館の机で付箋を貼っていたところに通知が届きました。

「最近勉強ばっかりだよな。もう別れよう」

続けてもう1通。

「後悔するのはそっちだから」

引き止めてほしいのだろうとは、なんとなく分かっていました。けれど試験まで残り2か月。電話をかけて謝る自分を想像しただけで、先に疲れてしまったのです。

「わかった。今までありがとう」

そう返してスマホを裏返し、過去問集の次のページをめくりました。

句点も「?」もないメッセージ

8か月ぶりのメッセージを、何度か読み直しました。文末には、句点も「?」もありません。それでも別れ際の「後悔するのはそっちだから」と並べると、私に向けた問いかけにしか読めませんでした。

やっぱり、まだそう思っているんだ。この8か月を順番に思い返しました。

試験には、一度で合格。春からは不動産会社で契約書類を扱う仕事に就き、初めてもらった名刺は写真に撮ってSNSにも載せています。見栄を張る理由も、取り繕う理由もない。そう思えたので、浮かんだ言葉をそのまま打ちました。

「後悔してないよ」

「振ってくれてありがとう」

「おかげで試験に集中できて、春から不動産会社で働いてる」

3つ続けて送ると、すぐに既読がつきました。

遅れて届いた短い返信

返信は、なかなか来ませんでした。その後ようやく届いたのは、これだけでした。

「そっか。おめでとう」

別れ際の強気な2通とは、ずいぶん調子が違います。その短さが引っかかって、最初のメッセージまでトーク画面をさかのぼりました。

「俺が振ったこと後悔してる」

もし、これが質問ではなかったとしたら。後悔しているのは私ではなく彼のほうだと、打ち明けるつもりの言葉だったとしたら。確かめる方法はありました。「どういう意味?」と一言送れば済む話です。それでも、打ったのは別の言葉でした。

「ありがとう。元気でね」

既読はついたものの、そのあとに新しいメッセージが届くことはありませんでした。

そして...

彼の言葉の本当の意味を、私は今も知りません。知らないままでいいと思えたことが、この8か月で変わった1番のところなのかもしれません。

図書館で付箋だらけにした過去問集は、今年受験する後輩に譲りました。空いた本棚の一段には、名刺の箱と、担当した契約のファイルが並んでいます。

(20代女性・不動産会社勤務)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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