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「すみません、車をこすってしまいました」南の島でレンタカーを傷つけた私。だが、返却カウンターで救われた瞬間

  • 2026.10.9
「すみません、車をこすってしまいました」南の島でレンタカーを傷つけた私。だが、返却カウンターで救われた瞬間

南の島で聞こえた、嫌な音

2年前の冬のことです。寒さが苦手な50代の私は、思いきって南の島へ旅行に出かけました。

現地ではレンタカーを借り、海沿いの道を走りながら観光していました。見慣れない景色の中を自分のペースで回れるのが楽しく、その日も朝から何か所か立ち寄っていました。

ところが午後、細い道を曲がろうとしたときです。

「ガリッ」

車の後ろから、聞きたくない音がしました。

慌てて安全な場所に車を止めて確認すると、後ろのドアの角に白い線が3センチほどついています。

車をこすったのは、生まれて初めてでした。

「どうしよう…」

楽しかった気分は一気に吹き飛びました。

借り物の車です。どれくらい修理代がかかるのか、返却するときに何と言われるのか。不安ばかりが頭に浮かびました。

そのままにするわけにもいかず、私はレンタカー店へ連絡しました。

事情を話すと、電話の向こうのスタッフは慌てる様子もなく、必要な対応を順番に説明してくれました。

「大丈夫です。まず落ち着いてください。安全を確認してからでいいですよ」

その言葉を聞いただけで、張りつめていた気持ちが少しゆるみました。

返却するまで消えなかった不安

それでも、その日の残りは心から観光を楽しめませんでした。

きれいな海を見ても、頭に浮かぶのは車につけてしまった傷のことばかりです。

夕方、レンタカーを返しに行くと、受付には20代くらいの男性が立っていました。

「おかえりなさい」

明るく声をかけられましたが、私は申し訳なさでいっぱいでした。

「すみません。電話でもお伝えしたんですけど、車をこすってしまって…」

「はい、聞いています。まず車を確認しますね」

男性はそう言って外へ出ていきました。

私はカウンターの前で、落ち着かないまま待ちました。

しばらくして戻ってきた男性は、私の顔を見るなり言いました。

「ちゃんと連絡もいただいていますし、大丈夫ですよ。あとは順番に手続きしますので」

「本当にすみません……」

「旅行中にこういうことがあると、びっくりしますよね」

責められると思っていた私は、その穏やかな言葉に救われる思いでした。

傷よりも覚えている、受付での言葉

もちろん、車を傷つけてしまったことがなくなるわけではありません。

それでも、失敗した私を責めるのではなく、落ち着いて対応してくれたことが本当にありがたく感じました。

帰りの飛行機で思い返していたのも、車につけた傷より、受付でかけてもらった言葉でした。

慣れない土地で失敗すると、それだけで心細くなるものです。そんなとき、落ち着いて「大丈夫ですよ」と言ってもらえるだけで、こんなにも気持ちが違うのだと知った旅になりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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