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「行きたくない。会いたくない」酒ぐせの悪い彼に誤送信した私。キレる彼に思わず言ってしまった本音

  • 2026.10.8

友人に送ったはずの、三つの本音

20年以上前、30代だった私は離婚し、小学生の子どもを1人育てていました。

しばらくして付き合い始めたのが、7つ年上の彼です。

最初はやさしい人でしたが、お酒が入ると人が変わったようになり、気に入らないことがあると大声を出すことがありました。

その日、私は午後から仕事が休みで、彼と喫茶店で会う約束をしていました。

家を出る前、折りたたみ式の携帯電話で友人にメールを打ちました。

「行きたくない。会いたくない。うざい。」

ところが送信した直後、宛先を見て血の気が引きました。

アドレス帳で友人のすぐ上にあった、彼の名前を選んでいたのです。

当時の携帯電話では、送ってしまったメールを取り消すことはできませんでした。

喫茶店の奥のテーブル席に着くと、彼は昼間から酒のにおいをさせて待っていました。

私が向かいに座ってもあいさつを返さず、開いた携帯電話をそのまま突き出してきます。

「これ、どういうことだ。今すぐ説明しろ」

声は低かったものの、近くの席の客がちらりとこちらを見ました。

私は逃げるように言い訳しました。

「ごめん。送り先を間違えたの。友だちに送るつもりだった」

「送り先を間違えたら、それで済むのかよ。俺、これ何度も読んだんだぞ」

彼はそう言うと、こぶしでテーブルをたたきました。

カップが受け皿の上でカチャッと鳴り、周りの話し声が一瞬止まりました。何人かの客がこちらを振り向いています。

送り先は間違えた、でも中身は

言い争いが続いていましたが、時計を見ると、子どもを迎えに行く時間が近づいていました。

「もう迎えの時間だから、今日は帰るね」

すると彼は背もたれにもたれたまま、吐き捨てるように言いました。

「子どもなんか待たせておけばいいだろ。まず俺にちゃんと謝れよ」

店の中に響くほどの声でした。

その言葉を聞いた瞬間、さっきまで必死に謝ろうとしていた気持ちがすっと冷めていきました。

私にとって、子どもの迎えより彼への謝罪を優先しろと言われたように感じたのです。

私は財布からコーヒー代を出してテーブルに置き、立ち上がりました。

「おい、どこ行くんだよ。まだ話は終わってないだろ」

私は彼を見て言いました。

「送り先は間違えた。でも、中身は間違ってない」

彼は一瞬、言葉を失いました。

「子どもの迎えを後回しにしろって言う人とは、もう会わない」

彼は何か言い返そうと身を乗り出しましたが、周囲から視線が集まっていることに気づいたようでした。カウンターの奥にいた店主も、こちらを見ています。

彼は顔をそむけ、浮かせかけた腰を椅子に戻しました。

私はそのまま店を出て、子どもを迎えに行きました。

それきり、彼からかかってきた電話には一度も出ませんでした。

何日かしてメールが届きましたが、私は今度こそ宛先を確かめてから、短く返しました。

「さようなら」


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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