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ノルウェー王太子、シドニー大学に戻ることを決意 愛する祖父、故ハーラル国王の願いを受けて再び海外へ

  • 2026.10.8
イングリッド・アレクサンドラ王太子(Crown Princess Ingrid Alexandra of Norway) Patrick van Katwijk / Getty Images

ハーラル5世前国王が崩御、ホーコン8世新国王が誕生したノルウェー。それに伴い王位継承者となったイングリッド・アレクサンドラ王太子が大きな決断を下した。オーストラリアに戻り、留学生活を再開することを王室が発表した。

王太子は2025年夏に留学生活をスタート。オーストラリアのシドニー大学に入学、社会科学の学士号を取得するために勉強を始めていた。しかし今年6月、母のメッテ=マリット王妃の病気が悪化したことから帰国。肺移植手術を受ける母に付き添った。帰国後は、交換留学生としてオスロ大学で勉強を続けていた。

イングリッド・アレクサンドラ王太子(Crown Princess Ingrid Alexandra of Norway)、メッテ・マリット王妃(Queen Mette Marit of Norway) Per Ole Hagen / Getty Images

母の手術は成功したが、その後ノルウェー王室に大きな不幸が。8月に王太子の祖父であるハーラル国王が逝去した。それから約1か月半、王太子は葬儀で列席者に挨拶をしたり、父の新国王と共に議会の開会式に出席したりと、次の国王として重要な役割を果たしてきた。しかしこれからしばらく、公務は控えめになるもよう。10月7日(水)、ノルウェー王室はハロルド国王の服喪期間終了後の王室のスケジュールについて発表。「イングリッド・アレクサンドラ王太子は引き続き学業を最優先とし、2月にオーストラリアに戻る。それまで一部の公務に出席する」と説明した。

10年前の王太子。父と祖父と共に。イングリッド・アレクサンドラ王太子(Crown Princess Ingrid Alexandra of Norway)、ホーコン8世国王(King Haakon VIII of Norway )、ハーラル5世国王(King Harald V of Norway) Handout / Getty Images

留学再開は亡くなったハーラル国王の願いだった可能性が高い。ハーラル国王は現地のマスコミのインタビューを受けた際、留学について聞かれると「帰国したときの利益は大きい。国にとっても大きなメリットだ。公務に就く前に彼女には勉強する機会が与えられるべきだ」とコメント。海外で他の学生たちと同じように過ごすことに賛成していると示唆していた。王太子は王女時代から、ハーラル国王をお手本にしたいと祖父への愛と敬意を語っていた。その祖父も王太子の決定を喜んでいるだろうとロイヤルファンたちは見ている。

議会の開会式で。ホーコン8世国王(King Haakon VIII of Norway )、イングリッド・アレクサンドラ王太子(Crown Princess Ingrid Alexandra of Norway) Rune Hellestad / Getty Images

王太子のオーストラリア留学は喜ばしいこと。しかし今の王室には、少なからず痛手になるだろうという見方も浮上している。母のメッテ=マリット王妃は性犯罪者のジェフリー・エプスタインとの関係を批判され、王妃としての資質を問われている。また肺移植のリハビリのため、今も公務は再開していない。先に紹介した葬儀で列席者と挨拶する場や議会の開会式にも姿を見せなかった。王室は「王妃が公務をする予定は来年の夏までない」と正式に発表している。

現地のジャーナリストは雑誌『ハロー!』に「王太子は人気がある。人々は彼女を将来の君主として信頼しているように見える」とコメントしている。その王太子が表舞台からいなくなることは、ノルウェー王室のイメージに影響を及ぼすというのが一部のヨーロッパマスコミの見解。王太子不在のノルウェー王室がどうなるのか、注目が集まっている。

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