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3日後に届いた「母さんには本当のことを話した」→ふりという言葉が消えた元カレの文面に、私が返した一言

  • 2026.10.8
ハウコレ

「別れて1年たつのに、まだお母さんに言ってないの?」と送ると、既読はすぐについたのに返信はなかなか届きません。長い間のあと、私が打ち込んだのは別れ際にも言えなかった言葉でした。

洗い物を終えて手を拭いていると、テーブルの上のスマホが短く鳴りました。画面に浮かんでいたのは、別れてから一度も連絡のなかった彼の名前です。続けて届いたメッセージは、近況を聞くためのものではありませんでした。

1年ぶりに届いた頼みごと

メッセージは3つに分かれていました。

「急にごめん」

「来月の母さんの誕生日の食事なんだけど」

「1日だけ、彼女のふりしてくれない?」

彼とは2年付き合い、1年前に別れました。切り出したのは私のほうです。最後に伝えたのは「何を考えてるのか、ずっと分からなかった」という言葉でした。

彼のお母さんとは2度、食事をしたことがあります。帰り際に手作りのジャムを持たせてくれた、明るい人でした。

恋人のふりをする。読み返すほど、頼みごとの軽さばかりが目につきました。スマホを画面ごと伏せてテーブルに置きました。すぐに返事をしたら、付き合っていた頃の自分に戻ってしまう気がしたのです。

既読のあとの長い間

しばらくして、伏せたスマホを表に返しました。

「都合よすぎない?」と打っては消し、「無理」と打っては消し。結局送ったのは、ずっと引っかかっていた疑問でした。

「別れて1年たつのに、まだお母さんに言ってないの?」

既読はすぐにつきました。けれど、返信は来ません。ようやく届いたのは「言えなかった。ごめん」という短いメッセージ。

付き合っていた頃、彼は「別にいいよ」「任せる」が口癖でした。その裏にある本音を探すのは、決まってこちらの役目でした。今回の頼みも、彼が言えずにいることを私に埋めさせているように見えました。

1年前に言えなかった返事

断るのは簡単です。「無理」と送れば、それで終わります。昔のよしみで引き受けることもできました。けれど、どちらを選んでも彼の本音は分からないままです。

1年前の別れ話でも、分からないと伝えただけで、どうしてほしいのかは言わずに終わらせていました。何度か打ち直して、送信しました。

「ふりはできない。話したいことがあるなら、ちゃんと自分の言葉で言って」

1年かかって、やっと自分の思いを言葉にできた気がしました。

そして...

3日後、また彼からメッセージが届きました。

「母さんには本当のことを話した」

「ちゃんと謝りたいから、1回だけ会えないかな」

ふりという言葉は、どこにもありません。彼自身の言葉で書かれた文面に見えました。何度か読み返してから、返信を打ちます。

「駅前のカフェでいいなら」

送信して、スマホをテーブルに置きました。今度は伏せずに、画面を上にしたままです。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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