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「1000円からのお釣りも計算できないのか」入力ミスを謝った書店員の私。だが、後ろで見ていた常連さんが口を開いた

  • 2026.10.7
「1000円からのお釣りも計算できないのか」入力ミスを謝った書店員の私。だが、後ろで見ていた常連さんが口を開いた

預かり金額を打ち間違えた

書店でレジを担当していたときのことです。その時間、レジに立っていたのは私一人でした。

夕方、50代くらいの男性が780円の本を1冊持ってきて、1000円札を出しました。

その後ろには、いつも来てくれる70代くらいの女性が本を抱えて並んでいました。

私は1000円と入力するつもりが、うっかり一けた多い金額を打ってしまいました。画面に表示されたお釣りを見て、すぐに間違いに気づきました。

「申し訳ありません。預かり金額を打ち間違えてしまいました。正しくは1000円お預かりなので、お釣りは220円です」

「ああ、そう」

男性は短く答えました。

間違えた直後だったので、私は念のためレジ横の電卓でも計算しました。

「1000-780」と入力し、220円と表示されたのを確認してから、お釣りを用意しました。

すると男性が電卓を見て、眉をひそめました。

「1000円からのお釣りも計算できないのか」

「いえ、そういうわけでは…。先ほど入力を間違えてしまったので、念のため確認しました」

そう説明しましたが、男性は納得していない様子でした。

後ろに並んでいた常連さんの一言

「間違えたのはそっちだろ。そんな簡単な計算まで電卓使うのかよ」

少し大きな声で言われ、私は返す言葉に詰まりました。

入力を間違えたのは事実です。もう一度謝ろうとした、そのときでした。

後ろに並んでいた常連の女性が、男性に向かって静かに言いました。

「間違えたから、もう一度確認してるんでしょう。それくらいいいんじゃないですか」

男性は振り返りましたが、女性はそれ以上何も言いませんでした。

私も改めて「お待たせして申し訳ありません」と伝え、220円を渡しました。

男性はお釣りと本を受け取ると、それ以上言わずに店を出ていきました。

次の番になった常連さんが、本をレジ台に置きました。

「大丈夫?」

「はい。ありがとうございます」

そう答えると、女性は少し笑いました。

「間違えることはあるもの。確認してくれたほうが、私は安心よ」

その言葉に、張りつめていた気持ちが少しだけほどけました。

もちろん、レジで入力を間違えないことが一番です。それでも、間違えたときこそ曖昧にせず、きちんと確認する。その日の出来事は、私にとって改めてそう思うきっかけになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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