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1〜3月のガス代は前年10月の2倍超 二人以上世帯の4冬

  • 2026.10.5

総務省の家計調査(二人以上の世帯・全国平均)で2022年10月〜2026年3月の4冬を比べると、1〜3月に支払ったガス代は4冬ともどの月も前年10月の2倍超、電気代は1.11〜1.46倍でした。家計調査は使った月ではなく支払った月の値です。国の値引きの単価も使用月ごとにまとめました。

暖房を使う日が増えると、気になってくるのが電気代とガス代の請求です。
総務省の家計調査(二人以上の世帯)で、2022年10月から2026年3月までの4回の冬を月ごとに並べると、1〜3月に支払ったガス代は4冬とも、どの月も前年10月の2倍を超えていました(2.07〜2.33倍)。電気代は前年10月の1.11〜1.46倍で、最も多い月は年によって2月だったり3月だったりします。
家計調査の電気代・ガス代は、使った月ではなく「支払った月」で数えた値です。倍率や山の月はweboo編集部が公表値から計算しました。

家計調査の電気代・ガス代は「支払った月」の1世帯平均

総務省統計局の資料は、光熱・水道費について次のように説明しています。
「家計調査では,光熱・水道費の支払いについては,請求やメーターの検針があった日ではなく,調査世帯が実際に支払った日(口座振替の場合は口座振替日)に家計簿に記帳される。」(家計調査年報〈平成19年〉「家計調査の月次結果をみる際の注意点」)
統計局の「電気使用量の推移」(平成24年1月31日)にも、電気代等の支払金額と使用量について同じ趣旨の注があり、「したがって,利用(購入)月と支払月に違いがあるため,月次の変化をみる際は注意が必要である。」としています。この記事の「1月の電気代」は、1月に支払った額のことです。
このほかの前提は次のとおりです。
・二人以上の世帯の全国平均で、単身世帯は含みません(家計調査はもともと、学生の単身世帯や施設等の世帯を調査の対象にしていません)
・金額は税込み
・ガス代は都市ガスとプロパンガス(ボンベによるガスを含む)の合計
・その月に払わなかった世帯も含めた平均。たとえば2026年2月に電気代を払った世帯は84.3%、ガス代は61.3%(都市ガス40.0%・プロパンガス21.7%)
家計調査の月次の結果は、2026年7月分(9月4日公表)までが出ています。8月分は10月9日、9月分は11月10日に公表される予定です。

電気代 1〜3月は前年10月の1.11〜1.46倍 山は2月か3月

4回の冬の、前年10月と1〜3月に支払った電気代(1世帯あたり)です。
・2022〜23年 10月12,805円 → 1月17,190円・2月18,750円・3月17,228円(前年10月の1.34/1.46/1.35倍)
・2023〜24年 10月10,780円 → 1月12,376円・2月13,639円・3月13,780円(前年10月の1.15/1.27/1.28倍)
・2024〜25年 10月13,028円 → 1月14,904円・2月16,552円・3月16,559円(前年10月の1.14/1.27/1.27倍)
・2025〜26年 10月12,913円 → 1月14,378円・2月15,633円・3月14,989円(前年10月の1.11/1.21/1.16倍)
10月から3月までで最も多かった月は、2023年2月・2024年3月・2025年3月・2026年2月でした。2025年3月は2月との差が7円しかなく、ほぼ同じ額です。山は2月か3月で、年によってずれています。
一方、10〜3月の中で最も少なかったのは、4冬とも11月でした。10月の支払いは11月より多く、10月を起点にした倍率は、11月を起点にした場合より小さく出ます。
支払った電気の量(購入数量)でも、1〜3月は前年10月の1.08〜1.58倍でした。たとえば2023年2月は591kWhで、前年10月の375kWhの1.58倍です。

ガス代は4冬とも1〜3月が前年10月の2倍超

同じように、ガス代(都市ガスとプロパンガスの合計)を並べました。
・2022〜23年 10月3,622円 → 1月7,974円・2月8,289円・3月7,891円(前年10月の2.20/2.29/2.18倍)
・2023〜24年 10月2,856円 → 1月5,904円・2月6,461円・3月6,653円(前年10月の2.07/2.26/2.33倍)
・2024〜25年 10月3,103円 → 1月6,472円・2月6,822円・3月7,000円(前年10月の2.09/2.20/2.26倍)
・2025〜26年 10月2,969円 → 1月6,131円・2月6,448円・3月6,416円(前年10月の2.07/2.17/2.16倍)
どの冬も、1〜3月の3か月すべてで前年10月の2倍を超えています。電気代(1.11〜1.46倍)より、冬の増え方が大きい形です。山の月は2023年2月・2024年3月・2025年3月・2026年2月で、電気代と同じ月でした。
なお、統計局の平成19年の資料は、当時の月別の平均について「ガス代も利用月と支払月が1か月ずれ,2月の支出が最も多く,9月の支出が最も少なくなっている。」と説明しています。最近の4冬では、山は2月か3月でした。

都市ガスとプロパンガスで増え方が違う

ガス代を都市ガスとプロパンガスに分けて、1〜3月が前年10月の何倍かを見ました。
・都市ガス 前年10月の2.25〜2.58倍
・プロパンガス 前年10月の1.64〜2.04倍
4冬×3か月の12か月のうち、都市ガスはすべての月で2倍を超え、プロパンガスで2倍を超えたのは1か月(2024年2月)だけでした。1〜3月の3か月の平均で見ると、前年10月の電気代1.16〜1.38倍、都市ガス2.31〜2.51倍、プロパンガス1.75〜1.93倍です(下の図)。
どちらのガスも、その月に払わなかった世帯を含む平均です(2026年2月に払った世帯は、都市ガス40.0%・プロパンガス21.7%)。

値引きの単価は使用月ごとに決まり、冬ごとに違う

政府は、電気と都市ガスの料金から使用量に応じて値引きする支援を、2023年1月〜2024年5月、2024年8月〜10月、2025年1月〜3月、7月〜9月、2026年1月〜3月の使用分について行ってきました(資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」)。値引きの単価(家庭向けの低圧の電気・税込)を、使った月(使用月)ごとに並べると次のとおりです。家計調査の月(支払った月)とは、1か月以上ずれます。
・2022〜23年 使用月10月なし・11〜12月なし/使用月1月7.0円・2月7.0円・3月7.0円
・2023〜24年 使用月10月3.5円・11〜12月3.5円/使用月1月3.5円・2月3.5円・3月3.5円
・2024〜25年 使用月10月2.5円・11〜12月なし/使用月1月2.5円・2月2.5円・3月1.3円
・2025〜26年 使用月10月なし・11〜12月なし/使用月1月4.5円・2月4.5円・3月1.5円
単価は1kWhあたりで、都市ガスは2023年1〜3月が1㎥あたり30円、2026年1〜2月が18円などでした。プロパンガス(LPガス)は、この支援の対象外です。
単価は「使用月」ごとに決まっています。資源エネルギー庁のよくある質問では、2026年の冬は原則として1月使用分(2月検針分)から3月使用分(4月検針分)が対象と説明されています。たとえば2026年1月使用分は2月の検針分なので、家計調査の「1月に支払った電気代」には入りません。家計調査では、値引きされた後の金額が、実際に支払った月の電気代・ガス代として数えられます。このため、この記事で比べた各月の支払額には、単価の違う使用月の値引き(または値引きなし)が入っています。どの支払いにどの使用月の分が入るかは家庭ごとに違い、値引きの分を除いた倍率は家計調査の表からは計算できません。
2026年は7〜9月の使用分にも値引きがあり、電気(低圧)は7月・9月が1kWhあたり3.5円、8月が4.5円、都市ガスは7月・9月が1㎥あたり14円、8月が18円です。10月以降の使用分の値引きについて、資源エネルギー庁の支援のページに記載はありません(2026年10月5日確認)。

よくある質問

この冬(2026〜27年)の家計調査の値はいつわかりますか

総務省統計局の公表予定では、2026年10月分が12月8日、11月分が2027年1月8日、12月分が2027年2月5日、2027年1月分が2027年3月9日、2月分が2027年4月6日です。月ごとの値は、e-Statの「家計調査(家計収支編)」月次の第4-1表で見られます。

わが家の検針票の月と、家計調査の月を合わせて比べられますか

検針票は使用量と検針日で、家計調査は支払った日で月を分けています。検針日や引き落とし日は家庭ごとに違うため、同じ「1月」でも、どの期間に使った分かは家庭によって変わります。家計調査の月と並べるなら、検針票の月ではなく、引き落としなどで実際に支払った月でそろえることになります。

まとめ ガス代は電気代より冬の増え方が大きい

4回の冬をくらべて、わかったことは次のとおりです(家計調査・二人以上の世帯・全国)。
・1〜3月に支払ったガス代は、4冬ともどの月も前年10月の2倍超(2.07〜2.33倍)
・電気代は前年10月の1.11〜1.46倍。最も多い月は2月か3月で、年によってずれる
・都市ガスは2.25〜2.58倍、プロパンガスは1.64〜2.04倍
・値は支払った月の1世帯平均。国の値引きの単価は使用月ごとに決まり、冬ごとに違う
・最新は2026年7月分。8月分は10月9日に公表予定
暖房代を抑えるための窓やカーテンの見直しは、下の関連記事(暖房代を抑える冬支度6つ)にまとめています。

※値引きの単価と公表予定日は、2026年10月5日に資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」と総務省統計局の公表予定で確かめました。

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