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別れて半年、元カノに「新しい男とうまくいってないだろ」と送った俺が、返信を打たないと決めた日

  • 2026.10.3
ハウコレ

煽れば必ず言い返してくる。そう決めつけて送った1行に、あの子は隠さずに答えました。最後の1文を読んで、俺は何も送らないことを選びました。

同僚との帰り道、聞くつもりのなかった名前が耳に入りました。元カノに新しい彼氏がいること、その相手ともめているらしいこと。乗り換えの電車で、俺は半年ぶりにあの子のトーク画面を開いていました。

「もめてるらしいよ」の続き

その同僚は、あの子の友人でもあります。飲みの席で近況として出ただけの話で、同僚に悪気はありませんでした。「あの子、新しい彼氏ともめてるらしいよ」。そう言ったあと、すぐ別の話題に移っていきました。

俺だけが、その先を考え続けていました。半年前、「もう無理だと思う」とメッセージで送って終わらせた相手です。心配する資格も、連絡する理由もない。それでも、うまくいっていないと聞いて、指が勝手に画面を開いていたのです。

心配だとは、打てなかった

「大丈夫か」とは打てませんでした。別れ方を考えれば、何を今さらと返されるのが目に見えていたからです。

かわりに送ったのが「新しい男とうまくいってないだろ」でした。煽れば、あの子は必ず言い返してくる。付き合っていた頃、口論になるといつも先に言葉を出すのは彼女のほうでした。言い返してくれれば、やりとりが続く。続けば、様子がわかる。それだけの計算でした。

送ってから、電車が2駅進みました。既読がつき、返信の吹き出しが並びました。

「うん、うまくいってないよ。今ケンカ中。だから今から会って話すの。あなたとは、1回もできなかったやつ」

1回もできなかったやつ

最後の1文を、何度か読み直しました。

「ねえ、ちゃんと話そうよ」。付き合っていた1年、彼女はそう言い続けていました。俺はそのたびに車の鍵を取って、話が終わるまで外にいたのです。向き合えば責められると決めつけて、部屋にいることすらできませんでした。別れの言葉をメッセージで送ったのも、同じ理由です。

あの子がこれから会いに行くのは、俺にできなかったことを、これからする相手です。煽って引き出したかったのは弱音だったはずなのに、返ってきたのは、俺が半年前に逃げた話でした。

返信を打てば、また同じことになる。話す場から逃げた人間が、画面の上でだけ何かを言う。それはやめようと、初めて思いました。

そして...

その日は、何も送りませんでした。

数日して、同僚にだけ短いメッセージを送りました。「あいつ、大丈夫そうだったよ」。同僚から「なんで知ってるの」と返ってきましたが、その問いには答えていません。

今は、揉めごとが起きても、車の鍵を取らずに座っていることから始めています。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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