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最低気温10℃未満の初日 東京は平年値の日より10日早い

  • 2026.10.2

気象庁の観測値で2015〜2025年の秋を数えると、東京で最低気温がその秋初めて10℃を下回った日の真ん中(中央値)は10月31日。日別平年値が10℃を下回る11月10日より10日早く、真ん中の日は6都市とも平年値の日より早い結果でした(年によっては後になる年もあります)。5℃も同じ傾向です。

10月に入り、朝晩の空気が少しずつ冷たくなってきました。暖房や厚手の服を出す時期を考えるとき、気温の「平年値」を目安にする方法があります。気象庁の日別平年値で、東京の日最低気温が10℃を下回るのは11月10日です。
ただ、平年値は30年間の平均をなめらかにした値です。その年に初めて10℃を下回る日は、それよりも前に来ることがあります。そこで、6都市の2015〜2025年の観測値から、最低気温がその秋初めて10℃・5℃を下回った日を数え、平年値の日付と並べました。
記事の流れは次のとおりです。
・平年値の日付と「その秋初めての日」の違い(東京の2025年の例)
・10℃を下回った最初の日 6都市の真ん中の日と年による幅
・5℃を下回った最初の日 6都市
・天気予報で冷え込みを先回りして知る方法
10℃・5℃は、冷え込みの段階を見るために編集部が選んだ区切りで、暖房や衣替えの国の基準ではありません。日付の数え上げと差の計算はweboo編集部によるもので、元の数字は気象庁が公表している観測値と平年値です。

平年値が10℃を切る日より前に 実際の10℃未満の日が来やすい

気象庁の日別平年値は、統計期間1991〜2020年(30年分)の観測値をもとにした値です。日ごとの細かな上下を除くため、9日間の移動平均を3回くり返す方法でなめらかにしてあります。そのため平年値は、秋から冬へ毎日少しずつ下がる、なだらかな線になります。
一方、実際の最低気温は日によって上がったり下がったりします。平年値に近い秋でも、平年値より低い日が混じるため、10℃未満の最初の日は平年値の日付より前に来やすいと考えられます。実際にどうだったかを、このあと6都市の記録で数えます。
東京の2025年を例に見ます。平年値が10℃を下回るのは11月10日(9.9℃)ですが、実際に初めて10℃を下回ったのは10月30日(9.7℃)でした。11月10日までに10℃未満の日はすでに3日あり、11月10日当日の最低気温は10.3℃でした。

この記事の「初日」の数え方

気象庁は、ある現象をその年に初めて観測した日を「初日」と呼び、「日最低気温0℃未満の終日」のような言い方をしています。この記事でも同じように、9月1日以降で日最低気温が初めて10℃未満(5℃未満)になった日を「初日」としました。
・日最低気温:0時〜24時の間の最も低い気温(気象庁の1日の区切りは24時)
・10℃未満:観測値(小数1桁)が9.9℃以下の日。10.0℃ちょうどは含めません
・地点:札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡の各気象台
・期間:2015〜2025年の11回の秋
日最低気温は朝の気温とは限らず、夜遅くに冷え込んだ日はその時刻の気温が1日の最低になります。
東京は2014年12月2日に、気温の観測場所を気象庁の敷地内(大手町)から北の丸公園へ移しました。移転のときに気象庁が公表した新旧の平年値(当時の平年値)の比較では、11月の日最低気温の月平均値が9.9℃(移転前)から8.3℃(北の丸公園)に変わっています。移転の前と後の観測値を同じ物差しで並べないよう、東京の移転後にそろえて、6都市とも2015年からの秋を数えました。平年値のほうは、気象庁が移転の影響を補正したうえで作っています。

10℃を下回った最初の日 真ん中は6都市とも平年値の日より3〜14日早い

2015〜2025年の11回の秋について、日最低気温が初めて10℃を下回った日を早い順に並べ、真ん中(6番目)の日を出しました。平年値が10℃を下回る日と並べます。
・札幌 真ん中の日 10月4日(平年値の日 10月7日より3日早い)
・仙台 真ん中の日 10月16日(平年値の日 10月25日より9日早い)
・東京 真ん中の日 10月31日(平年値の日 11月10日より10日早い)
・名古屋 真ん中の日 10月31日(平年値の日 11月9日より9日早い)
・大阪 真ん中の日 11月4日(平年値の日 11月17日より13日早い)
・福岡 真ん中の日 11月5日(平年値の日 11月19日より14日早い)
6都市とも、初日の真ん中の日は平年値の日付より早くなりました。ただし年ごとに見ると、札幌は2020年・2023年・2024年、東京は2018年・2023年に、平年値の日より後でした。差は都市で違い、札幌は3日と小さく、大阪・福岡は13〜14日です。
なお、平年値と同じ1991〜2020年の30年間で数えても、東京を除く5都市とも初日の真ん中は平年値の日より早く、差は9.5〜17日でした(30回の真ん中は15番目と16番目の平均。東京は移転をまたぐため除外)。

東京の10℃未満の初日は年によって4週間ずれる

真ん中の日だけでなく、年による幅も見ておきます。東京の11回の初日は次のとおりです。
2015年11月1日・2016年10月30日・2017年10月19日・2018年11月15日・2019年11月5日・2020年10月31日・2021年10月18日・2022年10月20日・2023年11月12日・2024年11月8日・2025年10月30日
最も早い2021年は10月18日、最も遅い2018年は11月15日で、28日の開きがあります。10月中旬に初めての10℃未満が来た年もあれば、11月中旬まで来なかった年もありました。
他の都市の最も早い日と遅い日です。
・札幌 9月20日(2016年)〜10月9日(2024年)
・仙台 10月5日(2015年)〜10月21日(2023年・2025年)
・名古屋 10月22日(2023年)〜11月7日(2024年)
・大阪 10月24日(2021年)〜11月16日(2018年)
・福岡 10月26日(2022年)〜11月19日(2024年)

5℃を下回った最初の日 東京の真ん中は12月2日

もう一段冷え込む、日最低気温5℃未満の初日も同じ方法で数えました。
・札幌 真ん中の日 10月18日(平年値の日 11月1日より14日早い) 幅 10月7日〜10月30日
・仙台 真ん中の日 11月12日(平年値の日 11月19日より7日早い) 幅 10月27日〜11月20日
・東京 真ん中の日 12月2日(平年値の日 12月8日より6日早い) 幅 11月19日〜12月10日
・名古屋 真ん中の日 11月25日(平年値の日 12月6日より11日早い) 幅 11月14日〜12月8日
・大阪 真ん中の日 12月3日(平年値の日 12月19日より16日早い) 幅 11月20日〜12月19日
・福岡 真ん中の日 12月9日(平年値の日 12月25日より16日早い) 幅 11月21日〜12月17日
5℃でも6都市とも、初日の真ん中は平年値の日より6〜16日早くなりました。東京は11月19日(2017年)から12月10日(2018年)の間で、11回とも12月10日までに5℃未満の日が来ています。札幌は10月のうちに5℃を下回る年が続き、11回のうち最も遅い2020年でも10月30日でした。

最初の冷え込みは週間予報と2週間気温予報で先回り

過去の初日の幅は、今年の冷え込みの日付を表すものではありません。実際の冷え込みは、気象庁の天気予報で早めに確かめられます。
・天気予報(週間天気予報):7日先までの日ごとの最低気温
・2週間気温予報:8日先から12日先までの気温の見通し
2週間気温予報の2週目は、気象庁の説明では「中心の日に前後2日間を加えた5日間の平均」です。5日間の平均は、その中でいちばん低い日の値と同じかそれより高くなります。平均の最低気温が10℃を少し上回る予報でも、その5日間に10℃を下回る日が入ることはあるので、平年値の日付と同じく「平均の数字」として読むのがおすすめです。

よくある質問

2026年の秋はもう10℃を下回りましたか

10月1日に確認した気象庁の日ごとの値では、6都市とも9月中に10℃を下回った日はありませんでした。9月で最も低かったのは札幌の9月26日(10.6℃)です。札幌の10℃未満の初日は、2015〜2025年では9月20日から10月9日の間でした。なお、直近の観測値は後から修正されることがあります。

平年値の日付は目安にならないのですか

気象庁は平年値を、その時々の気象や天候を評価する基準として使っています。季節がどのくらい進んだかを見る物差しとしては役に立ちます。ただ、「その秋初めて冷え込む日」とは物差しが違います。初めての冷え込みに備えたいなら、平年値の日付より早めに準備を始めておくと安心です。こたつを出す時期を平年値の15℃から考える方法は、関連記事で紹介しています。

まとめ 10℃・5℃を下回る最初の日は平年値の日付より早く来やすい

最低気温がその秋初めて10℃・5℃を下回る日を、平年値と比べたポイントです。
・日別平年値は30年平均をなめらかにした値。最初の冷え込みは、平年値が10℃を切る日より前に来やすい
・10℃未満の初日の真ん中(2015〜2025年)は東京10月31日。平年値の日11月10日より10日早い
・6都市とも真ん中の日は平年値の日より早く、差は札幌3日〜福岡14日(平年値の日より後の年もある)
・東京の初日は年によって10月18日〜11月15日と幅がある
・5℃未満の初日の真ん中は東京12月2日。6都市とも真ん中の日は平年値の日より6〜16日早い
暖房器具の点検や厚手の服の準備は、平年値の日付より少し前に済ませておくと、最初の冷え込みにあわてずにすみます。

※初日と平年値の日は、気象庁の「過去の気象データ検索」に載っている日最低気温の観測値と日別平年値をもとに、weboo編集部が上の決め方で数えました。各都市とも気象台1地点の記録です。記事の情報は2026年10月1日時点のものです。

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