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王位継承第2位へ。激動のノルウェー王室で輝く、スヴェレ・マグヌス王子を知る10の真実

  • 2026.9.30
Patrick van Katwijk / Getty Images

祖父ハーラル国王の逝去による世代交代、異父兄マリウスの裁判、母の闘病など、相次ぐ試練に揺れるノルウェー王室。その渦中にあって、飾らない人柄と独自のスタイルを貫き、大学生活をスタートさせたばかりの20歳の美男子プリンスに、世界中から注目が集まっています。今回は、そんなスヴェレ・マグヌス王子の知られざる魅力を10のトピックで紐解きます。

Per Ole Hagen / Getty Images

祖父の逝去と父の即位。新時代を迎えたノルウェー王室のキーパーソン

スヴェレ・マグヌス王子は2005年12月3日、当時のホーコン王太子とメッテ=マリット王太子妃の第2子として誕生しました。家族には母の連れ子である異父兄マリウスと、1歳年上の姉イングリッド・アレクサンドラ王女がいます。

2026年8月に長年国民に親しまれた祖父ハーラル5世国王が逝去し、父がホーコン新国王として即位したことに伴い、王子の王位継承順位は第2位となりました。ノルウェー王室は男女平等の長子相続制をとっているため、次期君主となるのは姉のイングリッド・アレクサンドラ王女です。将来の女王として「殿下(HRH)」の敬称を持つ姉に対し、王子は「HH(His Highness)」の敬称にとどめられ、将来は民間で自立して生活することが前提とされています。公務の重責に縛られすぎない柔軟なポジションにある王子は、新時代を迎えたノルウェー王室のキーパーソンとして注目されています。

Julian Parker / Getty Images

厳かな式典でまさかのヒップホップポーズ! 11歳の時「ダブダンス」で世界をバズ

スヴェレ・マグヌス王子の名前が一躍世界中に知れ渡るきっかけとなったのが、2017年5月の“伝説のバルコニー事件”です。祖父母である国王夫妻の80歳を祝う式典で、王族一同が王宮のバルコニーに正装で勢揃いした際、当時11歳だった王子はお茶目な本領を発揮しました。まずはカメラに向かってクールにピースサインを繰り出したものの、隣にいた1歳年上のいとこリア・イサドラ・ベーンから「真面目にしなさい」とばかりに肘で小突かれてしまいます。姉イングリッド・アレクサンドラ王女が優しく見守るなか、王子はその直後、隙を突いて頭を腕にうずめ両腕を斜めに突き上げるヒップホップの「ダブダンス」を完璧に決めてみせました。

格式高いロイヤル行事の空気を一変させたこの無邪気な瞬間は、SNSで瞬く間に世界中へ拡散。やんちゃで愛らしい王子のキャラクターを決定づける名場面となりました。

Jordan Bank - FIFA / Getty Images

次期女王の姉を近くで支える、まるで友達のような仲良しロイヤル姉弟

将来ノルウェー初の女性君主となる姉のイングリッド・アレクサンドラ王女とは、王室きっての仲良し姉弟として知られています。幼少期から同じ学校で学び、ロイヤルならではの特別な環境を分かち合ってきました。近年では両親を伴わずに姉弟ふたりだけで公式行事に臨む姿や、オリンピックをはじめとするスポーツの舞台で並んで熱心に声援を送る姿がキャッチされ、息の合ったコンビネーションが度々話題となっています。公の場でも自然体で目配せをして笑い合うなど、その距離感はまるで気の置けない大親友のよう。

次期女王として厳しい軍事訓練や将来の重責に向き合う姉に対し、王子は持ち前のユーモアと飾らないフラットさで接しています。王女にとっても、公務の緊張から解放されて本音で笑い合える弟の存在は、何でも打ち明けられる心強い味方となっているようです。

Rune Hellestad - Corbis / Getty Images

サーフィンからBMXまで乗りこなす、北欧育ちの生粋のアスリート気質

大自然を慈しむノルウェー王室の気風を受け継ぎ、スヴェレ・マグヌス王子も生粋のアウトドア派で、スポーツ万能な青年として知られています。幼少期からスキーに親しみ、冬になれば過酷な雪山で見事な滑りを披露。さらに自転車競技にも夢中になっており、BMXやモトクロスといったアクロバティックでタフな競技も本格的な腕前だとか。一家共通の趣味であるサーフィンでも、大きな波を果敢に乗りこなす力強い一面を誇ります。

また、一家の邸宅スカウグムで毎年恒例となっている王室主催の親善サッカーマッチでは、揃いのユニフォームに身を包み、軽快にピッチを駆け回る姿でおなじみ。雪山や海、そして緑のピッチまで、どんな場所でも身体を動かすことを全力で楽しむ、健康的でエネルギッシュな姿がファンを魅了しています。

Julian Parker / Getty Images

モンテッソーリ教育からメディア制作、そしてミラノへ。型にはまらない独自の道

王子のアカデミックな背景やこれまでの歩みも、既存の王族の枠にとらわれないユニークなもの。公立小学校から個性を尊重する私立のオスロ・モンテッソーリ校へと進み、高校は名門エルヴェバッケン高等学校へ。普通科ではなく情報技術とメディア制作を専攻し、映像やデジタル表現を実践的に学んで2024年に卒業しました。

卒業後はすぐには大学へ進学せず、親元を離れてノルウェー中部の都市トロンハイムへ移住。民間企業で一般社員として働き、社会経験を積みました。その後、2025年秋から2026年春にかけては、関心の高かった映画制作や写真を本格的に学ぶためイタリア・ミラノへ。机上の勉強だけでなく、現場での実践や社会経験を重ねながら自立した道を切り拓いていく姿勢を見せてきました。

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初の単独公務を成功させ、自身の会社も設立。王室の枠にとらわれない自立への挑戦

20歳を目前に控えてからは、王室の一員としての役割と、個人としての自立に向けた歩みを本格化させてきました。

2025年5月には、19歳にして初の単独公務デビューを果たします。知的障がい者のスポーツ大会「スペシャルオリンピックス」の代表選手団を称える式典に出席し、家族を伴わず1人で参加者たちと気さくに言葉を交わすなど、リラックスした温かい対応がメディアでも好評を博しました。さらに同年7月には、関心の高かった映像や写真のビジネスを学ぶため、自身の制作会社「Sverre Magnus Productions」を設立。この起業に際し、「一個人としての活動であり、王族の称号を商業目的に使用することはない」と王室側も公式に発表しており、公私のけじめをしっかりとつけ、ルールを守りながら自らの力で社会に踏み出すスマートな姿勢が注目を集めました。

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恋人を家族のロイヤルウェディングに同伴。プライベートも家族にオープンな素顔

プライベートでも家族とオープンな関係を築いている王子。2024年8月に行われた叔母マッタ・ルイーセ王女の結婚式では、当時交際していた高校の同級生アマリー・イェヴァー・マクラウドを同伴しました。フィヨルドを巡る船上や祝宴の場に揃って参加する姿がメディアにキャッチされ、公の場での交際のお披露目として大きな話題を呼びました。

ガラディナーでは、母メッテ=マリット王妃が2002年に着用した「ヴェラ・ウォン」のドレスを彼女が着用しており、家族ぐるみで親しい交流があったことがうかがえます。その後2人は関係を解消したと報じられましたが、王室行事の場であってもプライベートを家族と共有する、風通しの良い素顔をのぞかせました。

Per Ole Hagen / Getty Images

1年ごとにキャンパスを移すユニークな大学へ。リスボンでの新たな生活

2026年9月、スヴェレ・マグヌス王子は、ポルトガルの首都リスボンで新たな大学生活をスタートさせました。進学先に選んだのは、ヨーロッパの複数都市に拠点を置く「フォワード・カレッジ」です。同校は、学年ごとにリスボン、パリ、ベルリンとキャンパスを移動しながら学ぶ極めてユニークなカリキュラムが特徴で、年間授業料はおよそ5万5000ポンドとも報じられています。王子は同校で、経済学や統計学、会計学の基礎を含む「経営管理」の学士課程を専攻。

リスボンでは一般の学生寮に身を置き、欧州の主要都市を巡りながら実践的なビジネス感覚を磨いていくことになります。

Rune Hellestad - Corbis / Getty Images

キャンパスで特別扱いはなし? 直撃取材にみせた等身大のユーモア

新生活が始まったリスボンでは、カフェやナイトスポットが並ぶ旧市街バイロ・アルト界隈で、一般の若者たちと変わらずリラックスして過ごす姿も目撃されています。

大学初日の登校時、メディアから直撃取材を受けた際の受け答えにも、王子の飾らない人柄がよく表れていました。記者から「プリンスと同じキャンパスにいる周囲の学生たちの反応は?」と尋ねられた王子は、笑顔でこう答えました。「いや、みんな何とも思っていないはずですよ。ここにはすでにスペインのソフィア王女が学んでいますから、ロイヤルがいることは珍しくないんです。とてもリラックスした雰囲気ですよ」。自分を特別視することなく、同世代のプリンセスを引き合いに出して場を和ませるなど、王子らしい等身大のユーモアを感じさせる一幕となりました。

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相次ぐ試練に見舞われるなか、激動のノルウェー王室を陰で支える存在に

近年、大きな試練の連続に見舞われているノルウェー王室。前国王ハーラル5世の逝去をはじめ、大叔母アストリッド王女の旅立ち、異父兄マリウスの裁判を巡る騒動、そして母メッテ=マリット王妃の慢性肺線維症の治療など、心労の重なる出来事が相次ぎました。ミラノに滞在していた2026年春、母の病状が悪化したとの一報を受けた際には、王子はすぐさまノルウェーへ一時帰国して家族のそばに寄り添っています。

現在、新体制となった王室が公務を担う主要メンバーの減少という課題に直面するなか、公的な義務を負わない柔軟な立場にある王子は、両親や姉を精神的に支える重要な存在となっています。

※この記事は2026年9月29日時点のものです。

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