1. トップ
  2. エピソード
  3. 『何度数えても1人足りない…』元バスガイドが青ざめた、団体旅行での“予想外の出来事”にヒヤリ

『何度数えても1人足りない…』元バスガイドが青ざめた、団体旅行での“予想外の出来事”にヒヤリ

  • 2026.10.23
undefined
出典:photoAC ※画像はイメージです

元バスガイドのくろちびです。

団体旅行では、観光地を出発する前にお客様の人数を確認することが大切です。

ところが、なぜか一人足りないのです。

何度数えても見つからず、周りのお客様に聞いても行き先を知っている人はいません。添乗員さんと一緒に探しても連絡がつかないとなると、「もしかして何かあったのでは」と心配になります。

今回は、知り合い同士のバスツアーで、突然一人のお客様がいなくなったときの出来事です。

何度数えても、一人足りない

観光地で集合し、出発前にお客様の人数を確認していたときのことです。

何度数えても、一人足りません。

「〇〇さんをご存じの方はいませんか?」と周りのお客様にも聞いてみましたが、どこに行ったのか知っている方はいません。

観光地の館内放送でも呼び出していただきましたが、連絡がつきません。

この日は、知り合い同士で参加されているお客様が多いツアーでした。そのため、添乗員さんだけでなく、知り合いのお客様からも電話をかけてもらいました。

それでも、電話にはお出になりません。

「いったい、どこに行ったんだろう」

添乗員さんと顔を見合わせながら、だんだんと心配になっていきました。

行方不明ではなく、まさかのお出掛け

しばらくして、いなくなったお客様のお知り合いの方が、「あっ」と思い出したように話されました。

「〇〇さん、ここは見ないで、最終観光地の××まで行くって言ってました。現地のお知り合いとランチするんだと思います」

そこでようやく、本人がいない理由が分かりました。

行方不明ではなかったことに、添乗員さんと一緒にほっと胸を撫で下ろしました。

しかし、バスツアーで「行きと帰りだけバスに乗って、途中は自由に行動する」ようなことを、お客様がするはずはないと私たちが思い込んでいたことにも気づきました。

お客様は『最終目的地で合流すれば問題ない』と考えていらっしゃったのかもしれません。

ただ、その日の旅行を任せられている私たちにとっては、一人足りない状態でバスを出発させることはできません。

一人の自己判断による行動で、参加者全員の時間を止めてしまうところだったのです。

「当然」を思い込まず、その都度伝える

この出来事をきっかけに、

朝のうちから「観光地から出発するときは、必ず皆様がバスにお戻りになっているか確認させていただきます。」と伝えておく。

そして、出発のたびにバス後方まで歩いて人数を確認する。

「当然、分かっているだろう」と思うことほど、改めて伝えることが大切です。

楽しい団体旅行だからこそ、全員が安心して行程を楽しめるように、当たり前と思っていることも丁寧に案内するようになりました。

一人の行動が、全員の時間を止めることもある

一人ひとりが自由に判断してしまうと、団体全体の行程に影響することがあります。

「まさかそんなことはしないだろう」と思い込まず、必要なことはその都度きちんと伝える。

そして、出発前には全員がそろっていることを確認する。

当たり前の確認こそ、団体旅行を安全に進めるために大切なことだと感じた出来事でした。


ライター:くろちび

プロフィール
 バスガイドとして4年間、奈良・京都・大阪を中心に観光案内を担当。修学旅行や団体旅行、高齢者ツアーなど、さまざまなお客様をご案内してきました。現場で実際に経験した出来事や、旅行の裏側、接客を通して学んだことを、実体験をもとにお伝えしています。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ