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「結婚したら俺の金はお前のもの」と言った彼→「じゃあ私のお金は?」への答えに言葉を失いました

  • 2026.10.1
ハウコレ

足りなかった会計を私が払った帰り道、彼は「本気だよ」と答えました。1,000円しか持っていない人の本気を、どう受け取ればいいのでしょうか。

レジで開いた彼の財布から、折りたたんだ紙の角がのぞいていました。

定食の途中で出てきた言葉

付き合って2年になる彼とは、ここ半年ほど結婚の話をするようになっていました。その日も駅前の定食屋で、式は小さくていいとか、住むならどの辺がいいとか、そんな話をしていました。焼き魚の骨を外していた彼が、不意に言いました。

「結婚したら俺の金はお前のもの」

「何それ」

私は笑いました。彼は「だから」とだけ続けて、ごはんを食べ始めました。経理の仕事をしている私には、その言い方が妙に大きく聞こえました。まだ家計をどうするかも話していないのに、ずいぶん先まで決まっているような言葉でした。

財布には1,000円札が1枚

会計は2,600円でした。彼が財布を開くと、入っていたのは1,000円札が1枚と小銭。それと、4つに折った紙でした。

「ごめん。カードも今日持ってない」

私はカードを出して、2人分を払いました。彼は折った紙を財布の奥へ押し込み、そのまま財布を握って店を出ました。さっき「俺の金はお前のもの」と言った人の財布に、1,000円。

どういう計算なのか、私には分かりませんでした。

「じゃあ私のお金は?」

駅までの道で、私は聞きました。

「さっきの、本気で言った?」

「本気だよ」

「財布に1,000円しかない人が?」

彼は少し間を置きました。「だから、お前に持っててほしいんだよ」

何を、どこまで。そこまで聞く前に改札に着き、その日は別れました。

3日後、彼の部屋であの紙を見せてもらいました。週の最初に5,000円。その下に、その週に使った金額が細かく書かれています。同じ形が3か月ぶん続いていました。

「結婚したら小遣い制になると思って、先にやってた」

「なんで?」

「うちの父親が、給料を全部母親に渡してたから。『俺の金はお前のもの』って、父親の口癖だった」

そこで私は聞きました。

「私が管理するって決まってるの?」

「……いや」

「じゃあ、私のお給料は?」

彼は少し考えてから答えました。

「それも一緒にしたらいいだろ」

「誰が決めたの?」

今度は、もっと長く黙りました。

「……俺」

そして...

彼は、自分のお金を全部渡すことばかり考えていたようです。でも、その中にはいつの間にか、私のお金も一緒に管理するという話まで入っていました。

「あなたのお金を私に渡すのも、私のお金を一緒にするのも、まだ2人で決めてないよ」

「うん」

彼はそう言って、3か月続けていた紙をテーブルに置きました。私はその紙を裏返し、「一緒に払うもの」「それぞれ払うもの」「貯めるもの」と書きました。

彼が勝手に始めた5,000円生活を続けるかどうかは、その日の話し合いでは決まりませんでした。ただ、結婚後のお金について初めて書いた紙は、彼の小遣い帳の裏側から始まりました。

(20代女性・経理事務)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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