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「多少は値段が付くだろう…」通学で1年乗った250ccNinjaを査定した結果→担当者が告げた“思わぬ査定額”

  • 2026.10.30
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

毎日の通学や通勤に使うバイクが傷ついたとき、修理に預ける間の移動手段に困ることがあります。走れる状態であれば、ひとまず自分で補修して使い続けようと考える人もいるかもしれません。

筆者も学生時代、転倒したバイクの外装を自己流で補修し、その後も約1年、通学に使っていました。しかし、就職を機に手放そうとしたところ、査定額はゼロ。念のために受けた点検で「走行を続けても大丈夫」と説明されていても、走れることと売れることは別だったのです。

雪の日に転倒し、割れたカウルを自己流で補修

当時、筆者が乗っていたのは、カワサキの250ccのNinjaでした。通学に使っており、日々の移動に欠かせない存在でした。

転倒したのは、冬の雪がパラパラと降る日です。路面の凍結が怖く、時速5kmほどの低速で走っていたところ、転んでしまいました。

外装には傷がつき、カウル(車体を覆う外装部品)が割れたほか、ウインカーやステップも曲がっていました。筆者はカウルの割れた部分をエポキシパテで固め、その上から色を塗って自己流で補修しました。ただ、今振り返ると塗装にはムラがあり、きれいな仕上がりとはいえませんでした。

転倒後には、念のためバイク全体を点検してもらいました。その際に言われたのは、次のような言葉でした。

「直さなくても大丈夫だよ」

これは、曲がりがごく軽微で走行や視認性に影響せず、その状態で走行を続けても違反にはならない、という趣旨の説明でした。

修理に預けると通学手段に困ることもあり、筆者はカウルを自己流で補修した状態で、ウインカーやステップの曲がりなどは走行に支障がない範囲だったため直さず、その後も約1年使い続けました。

「きれいに直せていても、値段は付かないですか?」

就職を機にバイクを手放すことに。筆者はNinjaを人気のある機種だと考えていたため、傷が多くても多少は値段が付くだろうと考えていました。実際に通学に使えていたことも、その見込みにつながっていました。

ところが、査定額はゼロ。

「ボロボロすぎて、買値が付かないですか?」

筆者が尋ねると、担当者からは次のような返答がありました。

「修理しても、修理代のほうが上回るね。そのままだと買う人もいないし、廃車かなあ」

そこで筆者は、補修の仕上がりについても尋ねました。

「きれいに直せていても、値段は付かないですか?」

「どれだけきれいに直しても、完全に元通りにはならない。売り物にするには、カウルは全部交換になるね」

筆者は割れを固めて色を塗っていましたが、その店ではカウルの交換が必要と判断されたのです。塗装のムラをなくせば済む、という話ではありませんでした。

さらに、ウインカーやステップの曲がり、ほかの転倒傷もありました。それらを修理して販売できる状態にする費用まで考えると、値段を付けられないという説明でした。

もちろん、割れたカウルが必ず全部交換になるわけではなく、今回の車両に対する、その店の判断です。最終的に、その店で無料で引き取ってもらいました。処分費の支払いがなかっただけよかったのかもしれません。

「走れる」と「売れる」は違った

点検で確認してもらったのは、その状態で走行を続けられるかどうかです。一方、買取店では、買い取った後に商品として販売できるかが問われます。

筆者にとっては日々の移動に使えるバイクでも、店が販売するには複数の箇所を修理する必要がありました。点検時の「大丈夫」は、売却時に大きく減額されないことを保証する言葉ではなかったのです。

ただし、先に修理していれば得だったかどうかも分かりません。修理によって売却額が上がったとしても、かけた費用を回収できるとは限らないためです。転倒直後の修理費や、修理した場合の売却額を比較していない以上、今回の結果だけでは判断できません。

毎日使うバイクを修理に預けるか迷ったときは、点検で走行上の問題を確認してもらったうえで、外装を補修する費用や期間、仮にそのまま売った場合の査定額も相談する。代わりの交通手段も含めて考えれば、使い続けるか、修理するか、思い切って買いなおすかを判断しやすくなるでしょう。

「人気のある機種で、走れるのだから多少は売れるはず」というのは、筆者の思い込みでした。使い続けるための判断と、手放すときの商品価値。その違いを知る経験になりました。


筆者:jaco

大手自動車メーカーで、自動車の塗装ラインの構築に携わった。車体の塗装面に色むらや異物がないか、品質検査を行った経験もある。現在はITエンジニア兼Webライターとして、ものづくりの現場で得た経験を生かして執筆している。趣味はキャンプ、登山、旅行。フリーランス時代には年間50泊ほどのキャンプを楽しみながら、アウトドアやIT系の記事を執筆していた。


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