1. トップ
  2. 暮らし
  3. 「こんなにかかるんですね…」駐車場で“コツン”と接触した30代男性→想定外の請求額に言葉を失ったワケ

「こんなにかかるんですね…」駐車場で“コツン”と接触した30代男性→想定外の請求額に言葉を失ったワケ

  • 2026.10.30
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

駐車場で車をバックさせているとき、うっかり後方の車に接触してしまったら……。相手の車に小さなへこみができた程度なら、反省しつつも「修理代はそれほどかからないだろう」と考える人は少なくありません。

しかし、見た目の損傷が小さくても、修理費用が想像以上に高くなることも。さらに、修理期間中のレンタカー費用などが加われば、負担は大きくなります。

Gさん(30代・男性)も、駐車場での接触事故をきっかけに、予想外の賠償額に驚き、保険対応を依頼したひとりです。

「コツン」という音に驚いて降りてみると……

ある日の夕方、Gさんは駐車場で車をバックさせていました。後方に車がいることに気づかず、そのまま下がったところ、「コツン」という音がしました。

驚いて車から降り、確認してみると、相手のフロントバンパーには小さなへこみができていました。一方、Gさんの車には目立った傷は見当たりませんでした。Gさんは、相手が戻ってくるのを待って謝罪。すぐに警察に連絡して物損事故の届け出を行い、連絡先を交換してその場を離れました。

帰り道では、

「あの傷なら修理代もそれほど高くないだろう。自分で弁済できる金額かもしれない」

そんなことを考えたGさんですが、念のため保険代理店に連絡し、事故の詳細とともに、金額によっては自費で支払おうと思っていることも伝えました。

ところが後日、相手の車の修理費用を聞いて驚くことになります。

修理代12万円に加え、レンタカー費用も発生

保険会社からGさんに伝えられたのは、相手の車の修理代が12万円、さらに修理期間中のレンタカー費用として3万5,000円が発生するという経過報告でした。

合計すると15万5,000円です。

小さなへこみに見えたこともあり、Gさんにとっては想定外の金額でした。

「あのくらいのへこみでも、こんなにかかるんですね……」

Gさんは驚きを隠せませんでした。

今回の事故は、Gさんがバックする際に後方に停車していた車に接触したもので、Gさん側の過失が100%という状況でした。そのため、相手側にも過失があることを前提に賠償額の減額を求めることは難しい事案でした。

もちろん、請求された修理費用やレンタカー費用が、事故による損害として妥当なものかを確認することは大切です。ただし、金額に納得できないからといって、必ずしも減額されるわけではありません。

Gさんは、相手の修理費用などを自分で支払うことも考えていましたが、合計15万5,000円という金額を聞き、保険を使うことにしました。

小さな接触事故でも、相手の車の修理費用に加え、代車(レンタカーなど)にかかる費用が発生することがあります。見た目の損傷だけで判断せず、実際にかかる費用を確認することが大切です。

今回のGさんも、修理費用だけでなく、こうした付随費用まで発生することを実感したのでした。

バンパーの小さなへこみでも修理費用が高くなる理由

バンパーにできた小さなへこみを見ると、「少し直すだけなら、それほど費用はかからないのでは?」と思うかもしれません。しかし、実際の修理費用は、傷やへこみの大きさだけでは決まりません。

損傷の程度によっては、バンパーの修理ではなく交換が必要になるケースもあります。また、近年の車は、バンパー周辺にセンサーやカメラなどの安全運転支援装置が備わっている車も多く、損傷の状況によっては再設定や調整作業が必要になることもあります。

さらに、修理費用には部品代だけでなく、取り外しや取り付け、塗装などの工賃も含まれます。そのため、外から見た印象と実際の修理費用に差が生じることがあるのです。

もちろん、小さなへこみが必ず高額な修理につながるわけではありません。損傷の状態や車種、修理方法によって費用は異なります。見た目だけで金額を判断せず、実際の損傷を確認したうえで対応することが大切です。

小さな事故でも警察や保険会社に正しく報告しよう

最終的に、Gさんは自動車保険を使い、相手の修理費用などを補償して示談が成立しました。

「自分が悪いので、これからは今以上に注意して運転します」

そう反省したGさん。今回の事故を通じて、ちょっとした接触でも、相手に損害を与えれば思いがけない費用が発生することを学びました。

駐車場での接触事故は、速度が遅いからといって損害が小さいとは限りません。相手の車に目立った傷がなくても、自己判断で済ませず、事故の状況を確認して保険会社に連絡することが大切です。

また、相手の修理費用などを自分で支払うか、自動車保険を使うかは、損害額だけでなく、契約内容や今後の保険料への影響も踏まえて検討しましょう。

自動車保険を使うと、事故の種類や契約条件に応じて翌年度以降の等級や保険料が変わることがあります。まずは、保険会社に相談し、保険を使った場合と使わなかった場合の違いを確認したうえで判断してください。

小さな接触事故でも、相手の車の損害や必要な費用を正しく把握し、落ち着いて対応しましょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


【エピソード募集】運転中、駐車場で…「えっ!」と思った体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ