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「いくらなんでも早すぎるだろ」9月にカーショップのサイトを開くと…車のプロも驚愕した“予想外の光景”

  • 2026.10.8
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出典:PIXTA(※画像はイメージです)

秋の気配が深まる10月。スタッドレスタイヤへの交換はまだ先でいいと思っていませんか。実は一部のカー用品店ではすでに早期予約が始まっており、雪が降ってからでは希望日時が取れなかったりするケースもあります。

本記事では、筆者の苦い失敗談を交えつつ、混雑を避けて賢く冬支度を進めるための、10月に準備を始めることの重要性を解説します。

9月なのに予約が埋まる?「まだ早い」と思っていた筆者の驚き

まだ夏の暑さがいくらか残る2026年9月のことです。私は数年前にスタッドレスタイヤの履き替えで痛い目に遭った経験があり、今年は同じ失敗を繰り返さないようにと、カーショップの予約サイトを開きました。いくらなんでも早すぎるだろうとは思っていましたが、思いついた時に枠だけでも取っておこうというくらいの気持ちでした。

ところが、画面に表示された予約カレンダーを見て驚きました。なんと、一部の予約枠がすでに埋まっていたのです。数年前の失敗から学んでかなり早く動いたつもりでしたが、まだ秋の入口に差し掛かったばかりの時期に、これほど早くスタッドレスタイヤの準備を進めている人たちがいるとは思ってもみませんでした。

もちろん、これは私が利用しようとした店舗での体験であり、9月の時点で全国のカーショップの予約枠がいっぱいになっているわけではないでしょう。それでも、私と同じように早めに行動しているドライバーが確実に存在していることに気付かされました。

事実、カーショップの冬商戦はすでに始まっている

実際に業界の動向を確認してみると、私の感じた驚きは裏付けられました。2026年9月から10月の段階で、カー用品店やタイヤ専門店はすでに本格的な冬商戦をスタートさせていたのです。

たとえば、全国に店舗を展開するオートバックスの一部店舗では、9月下旬の時点ですでに早期予約を受け付けていました。店舗の公式案内によれば、11月後半から12月にかけては履き替え作業が大変混雑するため、希望の日時で予約が取りやすいうちに早めの交換を推奨しているのです。さらに別の店舗では、11月初旬から年末までの期間においてハイシーズン工賃を設定し、通常よりも履き替え工賃が高くなる旨を告知していました。

また、タイヤ専門店のタイヤ館でも、同時期にスタッドレスタイヤへの履き替えに関する早期予約キャンペーンや専用ページが公開されていました。これらの事例はあくまで一部の店舗の施策であり、すべての店舗で同じ時期にハイシーズン料金が導入されるわけではありません。しかし、店舗側が9月や10月を冬支度の始まりとして捉え、ドライバーに早期の対応を促しているのは事実と言えそうです。では、なぜ店舗側はこれほど早くからタイヤ交換を呼びかけるのでしょうか。

なぜ11~12月になると予約が取りづらくなるのか

カーショップが早期予約を強く推奨する背景には、非常に物理的で納得のいく理由があります。それは、店舗側が対応できる作業枠にはどうしても限界があるからです。

秋から冬へと季節が移り変わり、気温がぐっと下がり始めると、多くの人が同じタイミングでスタッドレスタイヤへの交換を意識し始めます。そこにニュースなどで初雪の予報が出ると、今週末にどうしても交換しておきたいという需要が特定の日時に一気に集中してしまいます。

たとえ規模の大きなカー用品店であっても、車を持ち上げるためのピットの数や、安全に作業をおこなうスタッフの人数には限りがあります。タイヤの在庫自体は十分に確保されていたとしても、1日に対応できる作業台数の上限を超えてしまえば、物理的に予約を受け付けることはできません。

理屈で考えれば、需要が集中する時期を避けたほうが良いことは誰もが理解できるはずです。それでも、まだ雪は降らないだろうとつい後回しにしてしまうのが人間の心理なのかもしれません。そして、その心理的な油断が、かつての私のように思わぬ負担を強いることにつながるのです。

急遽の交換で“工賃2倍”に…後回しが招いた数年前の失敗談

ここで、私が9月の時点で予約をしようと思い立ったきっかけである、数年前の失敗談をお話しします。当時の私は日々の忙しさにかまけて、スタッドレスタイヤへの履き替え予約をすっかり後回しにしていました。

いざ気温が急降下し、雪が降りそうなタイミングになって慌てて店舗に連絡を入れたものの、時すでに遅しでした。通常の予約枠はすべて埋まっており、都合の良い日時にはまったく空きがありませんでした。しかし、どうしてもその週末に車を使って遠出する用事があったため、諦めるわけにはいきません。

そこで私は、店舗側に無理を承知で相談を持ちかけました。作業の合間になんとか組み込んでいただくことができたものの、緊急の特別対応となったため、結果的に通常の倍近い費用がかかってしまいました。結果的に交換してもらうことはできましたが、思いついた時に早く予約さえしておけば、払う必要のなかった余計な出費であったことは間違いありません。この苦い経験があったからこそ、今年は早めに行動しようと決意したのです。

10月は「交換する時期」ではなく「準備を始める時期」

ここまでの話を踏まえると、少しでも早くスタッドレスタイヤに交換しなければならないと焦りを感じるかもしれません。しかし、私がお伝えしたいのは、10月のうちに急いでタイヤを履き替えましょうということではありません。

お住まいの地域によって、気温の低下具合や初雪が降る時期は大きく異なります。そのため、全国一律で10月に交換を済ませるのが正解とは言えないでしょう。大切なのは、10月は絶対に交換を済ませる時期ではなく、余裕をもって準備を始める時期として捉えることです。

準備としてまずできることは、手持ちのスタッドレスタイヤの状態を確認することです。冬用タイヤは残り溝が新品時の半分になるとプラットホームと呼ばれる目印が露出し、積雪路や凍結路での使用限界を迎えます。去年まで普通に使えていたから今年も大丈夫とは限らないため、まずはご自身の目でタイヤの溝やひび割れなどの状態をチェックしてみてください。

そのうえで、今シーズンも問題なく使えそうであれば、交換予定日を想定して店舗の予約枠を確保しておきましょう。もし買い替えが必要であれば、在庫が豊富な今の時期から新しいタイヤ選びを始めることができます。冬本番になってから慌てて余計な出費やストレスを抱え込む前に、ぜひこの10月を冬支度のスタートラインとして活用してみてはいかがでしょうか。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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