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夫「聞いていない!」新築戸建てに引っ越した60代男性→入居初日、テレビの前で気づいた"思わぬ盲点"

  • 2026.11.1
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、元注文住宅営業マンのホリカワです。

秋の夜長にまっさらなリビングの大画面テレビでドラマを楽しむ――そんな穏やかな時間を楽しみに、迎えた新居での初日。

いざテレビを見ようとすると、「テレビが映らない」というトラブルに直面するケースがあります。

「新築の家には、当然アンテナが付いているもの」と思われがちですが、実際には設置の要否を打ち合わせで決める建築会社も少なくありません。

私が営業をしていたころに見学会で聞いた話をもとに、施主と建築会社のあいだに生まれやすい「認識の差」と、その防ぎ方を考えてみたいと思います。

完成してから「アンテナが付いていない」と気づいた男性

15年ほど前、勤め先の見学会に60代の男性が来られました。最近、家を建て替えたそうで、それでも見学できるかと聞かれたので、「歓迎です」と招き入れました。

一通り見学を終えた男性から、「この家は、アンテナは付いてるの?」と質問がありました。

見学会でアンテナの有無を聞かれるのは珍しいと思い、「付いてますけど、それがどうかしましたか?」と聞き返しました。すると男性は、「うちは、完成してから付いてないことに気づいた」と不満そうでした。

男性によると、建築会社は付いていないことを伝えたと言い、男性は言われていないと記憶していて、少しもめたそうです。

「アンテナがないとテレビ見られないから、付いてるのが当たり前じゃないの?」と聞かれ、私は「じつは、付けない会社も少なくありません」と答えました。

「結局、どうしたんですか」と聞くと、電気店に頼んで付けてもらったとのことでした。

アンテナは「付ける・付けない」を選ぶものに

戸建てでは、電波を受けるアンテナと、屋内配線(各部屋の壁のテレビ端子までの配線)を分けて扱うことが多いです。

なぜ、ワンセットで扱わないのでしょうか。

テレビの見方が増えた

標準でアンテナを付けない会社がある理由の1つは、視聴方法が多様化したことです。光回線でテレビを見る住宅に一律で設置すれば、不要なコストがかかってしまいます。

さらに、ケーブルテレビの普及も一因です。総務省の資料によれば、2024年度末の加入は約3,188万世帯(集合住宅含む)で、普及率は約52%に達します。

誰が用意するのか、わかりづらい

そのため近年では、アンテナは「建築会社が受け持つもの」と「施主が手配するもの」の狭間にあります。エアコンやカーテンと同様、誰が用意するのかわかりづらい設備です。

建築会社が見積もりを出すのは、打ち合わせの初期。書面に書かず、口頭で「別途です」と言うだけでは、施主に伝わらなかったり、完成までに記憶から抜け落ちたりすることが少なくありません。

アンテナのように誰が用意するのか曖昧なものを別途(見積もりに含めないもの)にするなら、本来は、建築会社が見積書などにそう書いて伝えておくべきところです。

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引っ越したその日からテレビを見るために

こうした行き違いに備えて、念のため施主にもできることがあります。

まだ依頼先を決めていないなら、見積もりの段階で、アンテナの選択肢を丁寧に説明してくれる建築会社を探してみてください。

説明がなければ、施主から「引っ越したその日から、テレビを見られますか?」と聞いておきましょう。

最初の資金計画で、テレビの見方と費用まで決める

私が営業マンをしていた当時の勤め先は、アンテナ設置を標準にせず、付けるかどうかを打ち合わせで決めていました。

採用していたのは、最初の資金計画づくりで、計画表にアンテナ専用の行を設けておく方法です。光回線などの事情を説明して付けるかどうかを聞き、付けるなら予算を入れて渡していました。

選べるのは、アンテナの種類(棒状の八木式アンテナ・板状の平面アンテナ)と設置場所(屋根の上・外壁・屋根裏)などです。光回線のテレビや、地デジを見ないという選択肢もあります。

まわりの家の屋根も見ておく

なお、まわりの家の屋根にアンテナがなければ、理由を確かめておきたいところです。街並み維持のために、ルールで屋外のアンテナを禁じている住宅地もあります。

たとえば、横浜市内の建築協定(地域の土地の持ち主どうしで結ぶ建築の決まり)にも、屋外アンテナを設置しないと定めた例があります。

こうしたルールの有無については、建築会社や自治体の窓口で事前に確認しておくと安心です。

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手元の見積書で、アンテナの行を探してみる

アンテナは、施工側と施主側の受け持ちの狭間にあります。狭間にあるものほど「言った」「言われていない」が起きやすく、両者とも注意が必要です。

これから家づくりを始める方は、手元の資金計画や見積書に、テレビアンテナの行があるか見てみましょう。なければ、次の打ち合わせでテレビの見方を聞いてみてください。


参考:
ケーブルテレビの現状(令和7年10月版)(総務省)
能見台一丁目建築協定(横浜市)


ライター:ホリカワ ダット
注文住宅の建築会社に営業職として従事したあと、SEOライターとして独立。500組以上の家づくり相談に携わった経験をもとに、「マイホーム取得を少しでもラクに」をテーマに、住宅ジャンルの記事を幅広く執筆中。インテリアコーディネーター/1級カラーコーディネーター(商品色彩)資格保有。


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