1. トップ
  2. 住まい
  3. 夫「この3日間も来ないだろう」2泊3日の旅行中も着信を放置した40代夫婦→帰宅後に知った“痛恨の見落とし”

夫「この3日間も来ないだろう」2泊3日の旅行中も着信を放置した40代夫婦→帰宅後に知った“痛恨の見落とし”

  • 2026.11.1
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

旅行中は、日常の連絡から少し離れて、家族との時間を楽しみたいものです。ただ、住みながら自宅の売却を進めている場合は、留守中に内見の希望が入ることもあります。不在時の対応を決めていないと、せっかくの見学の機会を逃してしまうかもしれません。

今日は、秋の3連休に旅行へ出かけた40代のAさん夫婦が、帰宅後、不動産会社から思いがけない話を聞かされたエピソードをご紹介します。

内見の申し込みがないまま、3連休の旅行へ

これは、知り合いの不動産会社B社の社長から聞いた話です。Aさん夫婦は、住み替えのため、住んでいる自宅マンションの売却をB社に依頼していました。売り出してから約1ヶ月が過ぎても、購入を検討している人が室内を見学する「内見」の申し込みは、一度もありませんでした。

そんななか、夫婦は秋の3連休に、以前から予定していた2泊3日の旅行へ出かけることにしました。出発前、妻が尋ねます。

「旅行のこと、不動産会社に伝えなくて大丈夫?」

「1ヶ月も問い合わせがないし、この3日間も来ないだろう。もし連絡があっても、帰ってから返せばいいよ」

妻も「そうね」とうなずき、夫婦は担当者に旅行の予定を伝えないまま出発しました。留守中に内見の申し込みが入った場合の対応も、決めていませんでした。

旅行中に届いた、初めての内見希望

連休初日、B社にAさん宅への初めての内見希望が入りました。

申し込んだのは、転勤に伴う住み替えのため、遠方から物件探しに来ていた購入希望者です。連休中に複数の住宅を見学する予定で、Aさん宅についても「滞在中に見学できませんか」と相談がありました。

担当者は、日程を調整しようとAさんの携帯電話にかけましたが、つながりません。そこで、内見希望が入ったことと、案内できる日時を教えてほしい旨のメッセージを送りました。

一方、旅行先のAさんは、観光や食事を楽しんでいました。

「せっかくの旅行中くらい、連絡は見なくてもいいか」

スマートフォンで写真は撮っていたものの、着信やメッセージの確認は後回しにしていたのです。翌日も担当者から連絡が入りましたが、確認しないまま時間が過ぎていきました。

不在時の取り決めがなく、内見を見送ることに

Aさん夫婦は、B社に自宅の鍵を預けておらず、不在時に担当者だけで案内する取り決めもしていませんでした。連絡が取れない以上、担当者は内見を進められません。

担当者は購入希望者に、売主との日程調整ができていないことを説明し、連休後に見学できないか相談しました。

しかし、購入希望者が現地に滞在できるのは、この3連休だけでした。

「一度帰ると、また来るのは難しくて…。今回は、見学できる物件のなかから検討します」

結局、Aさん宅の内見は実施できませんでした。

帰宅後に知った、内見の機会を逃した事実

連休最後の夜、帰宅したAさんは、B社からの着信とメッセージを確認しました。

「内見の希望がきてたのか…」

翌日、担当者へ電話をかけ、慌てて尋ねます。

「昨日、旅行から帰ってきました。内見は今週末でも大丈夫でしょうか?」

しかし、返ってきたのは予想していなかった言葉でした。

「そのお客様は、すでに別の物件へ購入の申し込みをされています」

Aさんは、言葉を失いました。電話を切って妻に事情を伝えると、妻も残念そうにつぶやきます。

「旅行に行くって、一言伝えておけばよかった…」

「連絡だけでも確認していれば、日程を相談できたのに…」

内見が実現していても、購入に至ったとは限りません。それでも、約1ヶ月待って初めて届いた内見希望を、日程の相談すらできないまま逃したことが、夫婦には悔やまれました。

その後、夫婦は担当者と“不在時の連絡方法”や“内見への対応”を改めて相談しました。売却活動は続けることになりましたが、今回の購入希望者に自宅を見てもらう機会は二度と訪れませんでした。

不在時の内見は、不動産会社と事前に相談する

住みながら自宅を売却する場合は、旅行や帰省の前に、不在期間と連絡できる時間帯を担当者へ伝えておきましょう。

「電話に出られないときはメッセージで連絡をもらう」「夜に一度、連絡を確認する」など、無理なく対応できる方法を決めておくと、日程を調整しやすくなります。

居住中の物件では防犯上の観点から不在時の内見は原則として避けるのが無難ですが、空き家の場合や、どうしても受け入れたい場合は、鍵を預けて担当者に案内してもらえるか相談してください。その際は、案内前の連絡や承諾の取り方、立ち入りを認める部屋、鍵の管理方法も確認しておくことが大切です。

留守中に人を入れることに抵抗があれば、帰宅後に内見を受ける方法もあります。対応できる日時をあらかじめ伝えておけば、担当者も別の日程を提案できます。

不動産会社からも、内見の流れを分かりやすく説明する

こうした事前の相談には、不動産会社からの働きかけも必要です。初めて自宅を売る方は、内見の申し込みがいつ入り、どのような調整が必要になるのか、分からないことも多いでしょう。

売却を依頼された段階で、担当者から日程調整の流れを説明し、不在時の案内を希望するか、連絡が取れない場合はどうするかまで確認しておくことが望まれます。

売却中でも、旅行や帰省に出かけることはあるものです。不動産会社と相談しながら、自分たちの生活に合った内見の受け入れ方を決めておきましょう。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


【エピソード募集】ご近所・引っ越し・内見で…「えっ!」と思った体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ