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「こんなに違うの?!」“K18の喜平ネックレス”を査定に出した50代男性、3軒の買取店を回った結果…発覚した“査定額のカラクリ”

  • 2026.10.8
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは!現役鑑定士Sです。

「長年眠らせていた金を売ろうとしたら、思いのほか安く見積もられた……」そんな経験はありませんか?

ある日、50代の男性が「さっき別の店で見てもらったんだけど、念のためこっちでも見てほしくて」と、少し納得のいかない様子でご来店されました。
カウンターに出されたのは、若いころに買ったというK18(18金)の喜平ネックレス。はかりに載せると、ちょうど50グラムありました。

1軒目の店で言われたこと

男性が1軒目の店で言われた金額は、72万5,000円。そのとき、店員からこう説明されたそうです。

「古いものなので、少しお値段が下がります」
「今はこのデザインだと、なかなか売れないんですよ」

男性は「そういうものか」と思いつつも、どこか引っかかっていたといいます。

計算式をそのまま見せる

私が出した金額は、75万6,000円でした。1軒目より、3万1,000円高い金額です。

「なんでそっちの店とこんなに違うの?!」

男性にそう聞かれ、私は電卓とその日の相場表を並べて見せました。

「本日のK18の相場が、1グラム15,120円です。お客様のネックレスが50グラムなので、掛けると75万6,000円。この金額をそのままお支払いします」

喜平のネックレスは、石もついておらず、全体が金でできています。差し引くものがないので、「相場×重さ」がそのまま査定額になるのです。

「古いから安くなる」は本当か

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

金の買取額は、基本的に次の式で決まります。

その日の相場(1グラムあたり)×重さ−手数料

買い取られた金の多くは、溶かして再び地金に戻されます。そのため、純度と重さが同じなら、新しくても古くても、金としての価値は変わりません。「古いから」「デザインが売れないから」という理由で金の値段が大きく下がることは、本来ないのです。

それでも店によって金額に差が出るのは、まず、店ごとに使っている相場表(1グラムあたりの買取単価)が違うからです。
1軒目の72万5,000円を50グラムで割ると、1グラム14,500円。私の店との差は、1グラムあたりわずか620円です。ところが、50グラムになると、その差は3万1,000円にまで広がります。1グラムの差は小さく見えても、重いものほど金額の開きは大きくなるのです。

ほかにも、手数料を多めに引いて金額を下げる店もあります。「古いので」という言葉は、こうした差を説明するための言い方になっていることがあります。

とはいえ、相場表に沿って金額を出している店は、まだ良心的です。中には、相場の半額ほどの金額を平気で示す店もあります。そうした店は、最初から候補に入れない方がよいでしょう。

3軒回って、戻ってきた男性

「ほかの店も、もう少し見てくるよ」

男性はそう言って店を出ていきました。私は「ぜひ比べてみてください」と見送りました。

2時間ほどたったころ、男性は戻ってきました。「3軒回ったけど、計算式を見せてくれたのはここだけだったよ」男性はその場で、ネックレスを売っていかれました。

金を売るときに聞くべき2つのこと

金を売るときは、次の2つを店員に聞いてみてください。

1つ目は、「1グラムいくらで計算しましたか?」

2つ目は、「そこから何を、いくら引きましたか?」

この2つにはっきり答えられる店なら、安心して任せられます。答えがあいまいなまま「古いので」「デザインが」と言われたら、ほかの店とも比べてみることをおすすめします。


執筆:現役鑑定士S
現役の宝石・貴金属鑑定士。買取の現場で、これまで数千点の宝石・貴金属を査定してきた。

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