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ティファニーのクラフツマンシップを“食”で体感。庄司夏子シェフが語る「Blue Box Café by Natsuko Shoji」の新たな挑戦

  • 2026.9.28
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ティファニー 銀座 4階に位置する、日本初のブルー ボックス カフェ「Blue Box Café by Natsuko Shoji」。国内外で高い評価を得るシェフ、庄司夏子さんが監修し、TIFFANY & CO.(ティファニー)と庄司さん、両者が大切にするクラフツマンシップと創造性を“食”を通して表現する場所です。

2025年8月のオープンから1周年を迎えた同店に、この秋、新たにふたつのコースメニューが登場。「Prix fixe Course」と「Blue Box Café Specialty Course」を通して、これまで以上に庄司さんの料理哲学と、ティファニーが受け継いできた職人技を感じられる内容へと進化しています。

ティファニーと庄司夏子、ふたつのクラフツマンシップが重なる場所

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1837年の創業以来、ジュエリー制作の根幹にクラフツマンシップを据えてきたティファニー。一方、庄司さんもまた、料理を華やかな完成形だけではなく、そこに至るまでの技術や知識、そしてつくり手の存在まで含めて捉えています。今回の新しいコースも、単に“カフェで楽しめるコース料理”という枠には収まりません。

ブルー ボックス カフェのために開発された料理を味わう「Prix fixe Course」と、庄司さんのシグネチャー料理を中心とした「Blue Box Café Specialty Course」。それぞれ異なるアプローチから、“カフェの概念を超える体験”を目指しています。

庄司夏子さんに聞く、料理とクラフツマンシップのこれから

今回、新メニューのローンチを機に、改めて庄司さんがこのプロジェクトに参加した理由、料理に込めた思い、そしてその先に見据える料理人や職人たちの未来について伺いました。

AYA KAWACHI

<Profile>
庄司夏子(ショウジ ナツコ)/「été(エテ)」オーナーシェフ、「Blue Box Café by Natsuko Shoji」

2014年に「été」を開業し、シグネチャーであるマンゴータルト「Fleurs d’été(フルール・ド・エテ)」で注目を集める。2015年には一日一組・完全紹介制のレストラン「été」をオープン。「World’s 50 Best Restaurants」で2020年には「Asia’s Best Pastry Chef」、2022年には「Asia’s Best Female Chef」を受賞し、二冠に輝いた唯一のシェフとなる。2025年に開業した「Blue Box Café by Natsuko Shoji」では監修を務め、ティファニーのクラフツマンシップと自身の料理哲学を融合した食体験を提案。「LA LISTE Pastry Special Awards 2026」ではPastry & Bakery Opening of the Year Awardを当カフェとして受賞に導くなど、国内外で活躍している。

――ティファニーとのプロジェクトに参加しようと思われた理由を教えてください。

いま、料理業界では職人不足が大きな課題になっています。でも、それは料理だけではなくて、ジュエリーを作る職人さんや、日本の伝統工芸に携わる方々にも共通することだと思っています。表から見ると華やかな世界でも、実際には職人の待遇が十分ではなかったり、高齢化が進んで若いなり手が少なくなっていたりする。

ティファニーからお話をいただいたときに、そうした“つくり手”にきちんと光を当てることができるのではないか、と思ったんです。実際に本社を訪れて、ジェモロジストや職人の方々が働く工房も見せていただきました。そこで、仕事によって真っ黒になった職人さんの手を目にして。華やかなジュエリーの背景に、こういう人たちの技術と仕事があるということを、自分自身で実感し、そのうえでティファニーの本質を理解して、このプロジェクトに参加したいと思いました。

――新しいコースでは、どのようなことを表現しましたか。

“カフェ”という言葉から想像するものを、良い意味で超えたいと思いました。私はフランスでも修業をしているので、例えばタルタルのような料理もありますし、火入れひとつをとっても、きちんとした技術が必要になる料理を取り入れています。「カフェに来たと思ったら、こんなものが出てくるんだ」と思っていただけるようなものにしたかった。

今回ひとつの大きなテーマになっているのが、やっぱり“クラフツマンシップ”です。華やかに見える一皿の裏側に、どれだけの技術や手仕事があるのか。そこまで含めて体験していただけたらと思っています。

――料理をつくるうえで大切にされていることは?

「正しい知識と、確かな技術と、知性」だと思っています。技術や知識を持っているだけではなく、それをどこで、どう正しく使うのか。きちんと考えながら料理に落とし込んでいくことが大切です。食材についても、ただ珍しいものを使えばいいとは思っていません。例えば秋なら、かぼちゃやきのこといった、皆さんにとって身近なもの。それをどうしたら美味しくできるかを考える。そのほうが、料理に興味を持っていただいたり、「料理の世界って面白いんだ」と感じてもらうきっかけになるのではないかなと思っています。

――お料理だけでなく、働くスタッフについても“職人”という言葉を使われていたのが印象的でした。

ここには、高校を卒業したばかりの子もいれば、主婦の方もいて、それぞれまったく違うバックグラウンドを持ったスタッフがいます。でも、その一人ひとりに、“自分も職人なんだ”という気持ちを持ってもらいたいと思っています。料理業界では、仕事を続けるために家族との時間など、何かを犠牲にしなければならないという場面もまだ多い。そうした状況を見てきたからこそ、いろいろな人が働き続けられて、若い人たちにも「料理の世界って面白い」と思ってもらえる場所をつくりたいんです。自分ひとり、自分のレストランだけでできることには限界があります。でもティファニーのような大きなブランドと一緒だからこそ、できることもある。それも、このプロジェクトに取り組む大きな理由です。

細部に宿るクラフツマンシップ。ふたつの新コースが織りなす注目メニュー

今回スタートしたのは、スタイルの異なるふたつのコースです。

【Blue Box Café Specialty Course】

庄司さんのシグネチャーを、より深く味わいたい日に選びたいのがこの「Blue Box Café Specialty Course」。「イーストサイド風タルタル」から始まり、「NATSUKO 特製ロブスターパイ」へ。繊細な手仕事と素材へのこだわりを通して、庄司さんならではのクラフツマンシップを堪能できます。

「イーストサイド風タルタル」 Hearst Owned

最初に登場する「イーストサイド風タルタル」は、厳選した和牛を、店内に特別に設けられた無菌調理室で提供直前にカット。アメーラトマトを使った爽やかなサルサソースを合わせ、薄くスライスしたジャガイモを幾重にも重ねて香ばしく焼き上げたミルフィーユポテトを添えます。

口に運ぶと、和牛のなめらかな脂の甘みとトマトの清涼感、そしてカリッとしたポテトの食感がひとつに。華美な演出に頼るのではなく、食材そのものと繊細な仕事によって印象を残す一皿です。

「NATSUKO 特製ロブスターパイ」 Hearst Owned

続くメインは、庄司さんのスペシャリテのひとつ「NATSUKO 特製ロブスターパイ」。黄金色に焼き上げられた繊細な生地の中には、牡丹エビとホタテのムース、そしてレアに火入れしたブルターニュ産オマール海老を。オマール海老のエキスを生かしたソースとともに味わえば、魚介の旨味とバターの香りが重なり、長い余韻へと繋がります。

手間を惜しまず、一つひとつの工程を積み上げる。その一皿には、庄司さんが語った「正しい知識、確かな技術、そして知性」という言葉が、そのまま形になっているようです。

「Blue Box Café Specialty Course」
料金/¥18,000(税込・サ別)
スタート時間/13:00、13:30、18:00、18:30
メニュー/
・イーストサイド風タルタル
・季節野菜のスープ
・特製ブリオッシュ
・NATSUKO 特製ロブスターパイ
・季節のデザート
・コーヒーまたは紅茶

【Prix fixe Course】

「Blue Box Café by Natsuko Shoji」のために庄司さんが考案した料理を、全4品で楽しめるスタンダードコースがこちら。

「季節の白身魚のカルパッチョ」 Hearst Owned

スターターは、季節の白身魚をシート状に薄く仕立て、柑橘やセリ、トマトとハーブのガスパチョを合わせた「季節の白身魚のカルパッチョ」。メインディッシュは3種類から選ぶことができます。

「スカイラインカットステーキ」 Hearst Owned

ハーブやスパイス、パン粉による香ばしいクラストをまとわせた魚料理「シー オブ ワンダー」、鶏もも肉のコンフィと鶏むね肉のムースを組み合わせた「地鶏のプレート」、そしてニューヨークのステーキハウスを思わせる「スカイラインカットステーキ」です。

「Prix fixe Course」
料金/¥12,500(税込・サ別)
開始時間/13:00、13:30、18:00、18:30
メニュー/
・季節の白身魚のカルパッチョ
・季節野菜のスープ
・特製ブリオッシュ
・メインディッシュ(シー オブ ワンダー/地鶏のプレート/スカイラインカットステーキ+¥2,500)
・季節のデザート
・コーヒーまたは紅茶

「Blue Box Café by Natsuko Shoji」で過ごす豊かな時間

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ティファニーが長い歴史のなかで受け継いできたクラフツマンシップと、庄司夏子さんが料理人として大切にしてきた、つくり手への敬意。ジュエリーと料理。表現するものは異なっていても、その根底にあるのは、確かな技術を積み重ね、細部まで妥協せず、ひとつのものを完成させるという姿勢です。

美しい空間で料理を味わうだけにとどまらず、その一皿の向こう側にいる職人たちにまで思いを巡らせる——「Blue Box Café by Natsuko Shoji」は、そんな新しいラグジュアリーのあり方を感じさせてくれる場所なのかもしれません。

「Blue Box Café by Natsuko Shoji」
所在地/東京都中央区銀座6-9-2 ティファニー 銀座 4F
営業時間/10:30〜20:30
定休日/不定休
TEL/03-5005-0107

問い合わせ先
ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク
TEL/0120-488-712
URL/www.tiffany.co.jp

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