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途上国の子どもたちへ愛を届ける。夏木マリさんの「マリ・ルージュ」

  • 2026.9.25
Hearst Owned

途上国の子どもたちとの交流と運命的な薔薇との出合いから、夏木マリさんが2008年に始動した「One of Loveプロジェクト」。17年目を迎えた現在、ギグや独自開発の薔薇「マリ・ルージュ」の販売収益で、選定した学校へ必要な物資を届けています。

CEDRIC DIRADOURIAN

<Profile>
夏木マリ/プレイヤー

1973年歌手デビュー。’80年代より演劇でも活躍し、芸術選奨文部大臣新人賞などを受賞。’93年からコンセプチュアルアートシアター「印象派」で身体能力を極めた芸術表現を確立。シビウ、アヴィニョン、エディンバラと世界三大演劇祭を制覇。

One of Love プロジェクト
URL/www.oneoflove.org

薔薇と音楽で社会に貢献する「One of Loveプロジェクト」

香りがない分、長持ちするマリ・ルージュ。生産が難しく気象の悪影響もあり、現在は残念ながら一般の花店に出回らず入手困難。 Hearst Owned

以前から送金という形で途上国の子どもたちへ支援を続けていた夏木マリさん。その子どもたちに会ってみたいという思いから、夫の斉藤ノヴさんとふたりでバングラデシュとエチオピアへ音楽を届けに行くことに。「そうしたら、私たちが音楽を届けるという気持ちより、子どもたちからもらうハッピーな感情のほうが上回っていたんです。その体験を経て、『これでさよなら』と終わる旅では意味がないと感じました」。エチオピアでは“赤い薔薇”との運命的な出合いも待っていました。「貧困といわれる国なのに、レストランには必ず1輪の薔薇がテーブルにあるんです。『素敵ですね』と言ったら『僕たちの国は薔薇をつくっている国だよ』と教えてもらいました」

One of LoveプロジェクトのロゴTシャツを着こなして。公式サイトより購入可能。 CEDRIC DIRADOURIAN

薔薇と音楽、このふたつで継続的な交流ができないか…2008年、友人たちの協力を得てスタートしたのが「One of Loveプロジェクト」。プロジェクト主催のギグや薔薇の販売収益などをもとに現地支援を行います。「生産農家さんと一緒にこのプロジェクトのアイコンになる薔薇“マリ・ルージュ”を開発しました。欧米では身近に“一輪の花を贈る”という習慣があります。日本にもそんな文化が根づいてほしいなと、一輪の薔薇をテーマに活動しています」。今後は日本も含め、支援先を広げていくのが夏木さんの目標です。

Cedric Diradourian[Portrait] / Hearst Owned
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17年目を迎えたOne of Loveプロジェクト。毎年特定の学校を1つ選定し、必要とされている物資を支援。 Hearst Owned

初出:リシェスNo.55 2026年3月27日発売

ORIGINAL TEXT:NAOMI YUMIYAMA
EDITING:YUKO KAMIYAMA

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