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友人の車に乗り続けていた私に送られた1枚の写真

  • 2026.9.27
ハウコレ

メモアプリには、おごった日の日付と金額を並べたリストがありました。それで足りていると信じていた私に、友人はたった1行を返してきました。

旅行の荷物を詰めている途中で、スマホが一度だけ震えました。学生時代からの友人から届いた、写真つきのメッセージです。開いた画面に並んでいたのは、私が乗せてもらった日付と、金額の一覧でした。

顔を上げなかった理由

友人が車を買ったのは、私が免許を取らないと決めた後でした。初めて乗せてもらった帰り道、お金のことを聞いた私に、友人は言いました。

「乗せたいから、ご飯おごってくれればいいよ」

私はその言葉を、そのまま契約のように受け取りました。それからは、出かけた先の会計は必ず私が持つ。友人より先に伝票を取る。それが返し方だと思っていました。

今回の旅行を決めたカフェでも、宿の予約画面を確認しながら、私は言いました。

「車出してくれるよね?」

友人は「うん」と答えました。顔を上げなかったのは、聞くまでもないことだと思っていたからです。乗せてもらう側の遠慮は、会計で済ませたつもりでした。

メモアプリに並んでいた日付

送られてきた写真には、ノートの見開きに書かれた12行の日付と、ガソリン代と高速代の金額が並んでいました。

「これまでの分をまとめました。旅行の前に、一度ちゃんと話したい」

既読にしたまま、私は自分のメモアプリを開きました。そこには、友人におごった日の日付と金額を並べたリストがあります。ランチ、映画の帰りのお茶、誕生日の食事。書き始めた頃は、ガソリン代の代わりのつもりでした。

2つの画面を見比べて、気付いたことがあります。友人の一覧にある金額と私のリストの金額は、偏ったものでした。

返信までに詰め直した荷物

返信を打つまでに、詰めかけの荷物を一度全部出して、詰め直しました。謝るだけでは足りない気がして、それでも謝る以外の言葉が見つからなかったからです。

「ご飯代で返してるつもりだった。足りてなかったよね、ごめん」

続けて、車を買った頃に言われた言葉のことと、それ以来会計を持つと決めていたことを書きました。言い訳に見えるかもしれないと思いながら、消さずに送りました。

そして...

待ち合わせの駐車場で、私は助手席に座る前に封筒を渡しました。

「今回は先に渡す。次からは、ガソリン代も高速代も割り勘しよう」

封筒には、これまでの償いとして往復の高速代とガソリン代の目安を入れてあります。当然のように頼むのではなく、お互いが満足するような旅行にしたいです。

(30代女性・販売職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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