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若い世代に「ジェネギャ」距離感が難しい…指導の前に先輩から見てみてほしい「ゆらぎ」って?

  • 2026.9.25

はーい皆さん、ごきげんよう!満島てる子です。

皆さんは、自分の価値観がおかしいのか、それとも周りが間違っているのかなんてことで困惑してしまったことはありませんか?

あたしは日々、この手のとまどいと出会っては向き合い、たたかっては後悔するといった人生を送っているんだけれどね。

特に自分と異なる世代の人(上でも下でもですが)と接するとなると、こうした迷いを抱くことって、自然と増えるような気がするのよ。

Sitakke
ライター・満島てる子

生きてきた時間の長さも違えば、収入や生活のあり方、受けてきた教育や接してきた人間たちといった、環境的な条件も異なる相手です。そりゃ当然よねと思いつつも。
どうしても時々「おめえそれは違うだろうよ」と、相手の挙動や構え方に突っ込みたくなっちゃうこと、あたしはあったりするのよね。

今回はどうやら、その点よく似ている方からお手紙をいただいたようね。笑
ご紹介いたしましょう。

読者からのお悩み「職場で若い世代の態度に違和感。これってジェネレーションギャップ?」

Sitakke
Sitakke

はいはいはい、なるほどね。
これはあたし、この相談者さんに共感しかないわ。
「「人として」の気持ちが出てしまい」相手に注意しちゃうってところも、普段の自分の様子に瓜二つ。

まずは「美少女戦士☆限定解除」さん、お手紙ありがとうございます!
どうしてこのペンネームにしたのか(セーラームーンとシンフォギアのかけ合わせみたいね)、特に「限定解除」の意味するところは何なのかなど(自動車免許……?)、ツッコミどころがすでに満載ではあるのですが。笑

そこはさておくとして、以下ではあなたのお悩みと、しっかり真面目に対峙してみることにするわね。

「ジェネギャ」に悩むことあれど、これは正当化できないわ

Sitakke

にしてもいやはや、参りましたね。文中に登場した「ジェネレーションギャップ」。
もうこれ、聞くのも言うのもうんざりっていうほどよく使用されるし、冒頭でも書いた通り、個人的にもよく悩まされている事象。

その中でも特に働き始めといいますか、「はじめて世の中と接してみたよ!」な世代(バイトなども視野に入れると、10代後半から20代ぐらいまでかな?)に対しては。

くたびれた大人たち側というのは常にこの「ジェネギャ」を感じざるを得ないという、そんな仕組みで世の中はどうやら成り立っているようなのです。

「美少女戦士☆限定解除」さんは、どうやらあたしと同じぐらいの世代らしいわよね。
となれば、思い返してみて。

あなた、「最近の若いのは」と上の世代からとがめられたりにらまれたりした経験って、その昔なかった?
そしておそらくそれ、今下の子たちに違和感を抱く場面と、そう劣らぬ数あったんじゃないかしら?

世知辛いことですが、これが世の常。

イラつかせながらも上に育ててもらった分、今度は持ち回りでうちらが下にイラつきつつ、それでも彼らを導いていく。そんな摂理がこの社会には働いているらしいのよ。

とほほだけれど、ある意味ありがたいわよね。
そういう持ち回り制みたいなもんだと思えばさ。

とはいえです。
今回の事例に関してはあたし「そりゃ「美少女戦士☆限定解除」さんもモヤモヤするわ…ジェネギャってだけじゃ正当化できません」って、強く感じちゃったのよ。

適切な返事ができない、アクションがとれないというのは、さすがに「人として」ナンセンス。だってそれ、仕事をする上では致命的。

理解しました/着手しますという意味で「はい」「承知しました」とリアクションするのはもちろん、おのれに任せられた内容についてわかるなら「わかる」、わからないなら「わからない」といった意思表示をするとか。
取り組んだなら「ここまでやりました」と報告し、関係者同士で確認し合うとか。

そうした、地味だけど着実なコミュニケーションが不在の状態では、物事って進んでいかない。
なんならこの手のやり取りが足りないと、仕事の種類によっては、深刻な問題や事故を招く可能性だってあるわけです。

若い子側も顔を「ムスッとして」いる場合ではないですし、「美少女戦士☆限定解除」さんやその周囲の大人たちも、それはもっとパキッと指導してあげた方が、職を同じくする年配者として適切なんじゃないかしら。

ただ、そうした仕事に関する現場感覚みたいなものがしっかり身についてくるには、どうしても時間がかかるのよね。

その点では、相談者さんとその同僚である若人らの間には、労働に取り組む姿勢そのものにジェネレーションギャップがあるのかもしれない。

そして、その「ジェネギャ」をまっとうに埋めるためには、「コンプライアンス」「ハラスメント」といった言葉が気軽に飛び交う昨今だと、これまで以上に段階を踏んだり、より丁寧に相手と向き合う必要が出てくるのかもしれない。

年下であったり経歴が短かったりという、ある意味おのれより「若い」スタッフと対峙することもままあるあたしとしては。
「美少女戦士☆限定解除」さんの今回のお悩みは、他人ごとに思えないものに響いています。

あたしなりのAnswer

Sitakke
9月はレインボープライド!お店のチームで演劇のアフタートーク&ショーに登場しました

正直、全面的に肯定はされないだろうなぁと日々思っていることなのですが、あたし自身はこのタイプの悩みを抱いたとき、パワープレイで解決しようとする傾向にあるのよね。

例ですが、もし店のキャストでドリンクオーダーなどに返事をしない人がいたら、その場ではっきりと「返事をしましょう(圧)」と伝えますし、他の場合も然り。

だって、お客様にその態度について指摘されたり、そのせいでその方を怒らせて帰してしまうよりは、よっぽどいいんだもの(バーの営業前後って、面談の時間も限りなく取りにくいしね)。

でもこれは、おそらく飲み屋以外の職場、いやもっと言うと、令和の時代自体にそぐわないやり方。
だから目下のお手紙に対しては、「あたしもこれからこうしていきたいんだけどさ」というスタンスで、以下回答していこうと思います。

それでなんだけどね。
あたし「美少女戦士☆限定解除」さんに、できたら分析してみてほしいことがあるのよ。

それはね、あなたの周りの返事をしない若者たちって、どのように自己承認の望みを満たしているのか、あるいは果たしてそもそも満たせているのかって話。

思い返したりしてみて、どう?
おそらくなんだけれど彼らって、自分に向けられた目を必要以上に気にし、他者からその存在が認められているのか、それを確認できるチャンスがないか、常に気にしているんじゃないかしら(SNSネイティブ世代だからとは、言いたくないけれどね)。

それと同時に、誰かから見守ってもらっているという安心感というか。
承認されてこの場に立っているという感覚みたいなものが、「美少女戦士☆限定解除」さん、あなた自身が現在保持しているそれに比べて、薄めだったりするんじゃない?
いかがでしょう。

そう、手短に言うと、若い子たちは不安でいっぱい。
自分の存在がここに居を置いていることに、つねにゆらぎを感じているんです。

しかも、それをうまく言葉にする手立てがない。
どうすれば肯定感を高められるのかもわからない(「誠実に働く」っていうのがその最たる手段のひとつではあるんだけれど、それに気づくのは人生だとだいぶと先の話なのよね)。

だから大人にとっては大変わがままに見えてしまうけれど、他者とのコミュニケーション(これ、互いに承認し合う作業ともいえますよね)すらゆらぐ。おざなりにもなる。

そんなゆらぎがとある仕方で出てしまったのが、今回のお手紙の事例なんじゃないかな。

「はい」「承知しました」がサッと言えない、言えないことを指摘されてムッとする若者の心理というのを、あたしはそんな風に思っているんです。

相手の心に栄養を与え続けるところから

Sitakke
お花シリーズ「白菊」花言葉は「慕う」「誠実な心」

そして。
「美少女戦士☆限定解除」さんが、もしここまでの内容を納得してくれるのなら。
あたしがあなたに勧めたいのは、まずもって以下のひとつ。

それは、若人たちを承認し、支え、「ここが君の居場所だよ」と伝えられる大人であると、みずからの態度で彼らに示すこと。これなのよ。

どう考えても大きな回り道。そう思えることでしょう。
でも「千里の道も一歩から」ということわざは伊達ではない。

「ラポールの形成」なんて臨床心理学の専門用語もありますが、世代にせよ何にせよ、誰かとの間に存在するギャップを埋め、健全で建設的な関係を作っていくためには、そもそも相手と互いに承認し合い、肯定し合う必要がある。
「美少女戦士☆限定解除」さんだって、きっとその例外ではない。

いつかは「返事せなあかんで!」と、バチッと言葉にして伝えてやりましょう。それも我々の負うべき責務とでも呼ぶべきもの。
だけれど、その前に。

そんな一言が通る、気持ちがそもそも伝わる関係性を、土壌から育てること。
そのために「いつもよくやってくれてるよ。ありがとうね!」と、相手の心に栄養を与え続け、ゆらぎを抱かなくてすむ状態へと導いてあげること。
ぜひそれを、「美少女戦士⭐︎限定解除」さんにはトライしてみてほしい。

あたしたちも、かつてきっとゆらいでいたんです。
そのゆらぎを愛しく見つめながら「それでいい」と認めてくれて、応援してくれた先輩たちが支えてくれたから、今ここにいられる。

だからこそ、今度はうちらの番。

「美少女戦士⭐︎限定解除」さんと、同年代を歩んできた「大人」として。
これからの若者たちと腰を据えてつながっていく意を、どうか一緒に決してくださいな!と、あたしはあなたにそうお願い申し上げる次第です。

ま・と・め

というわけで、今回はジェネレーションギャップを自分ごととしてもとらえながら、あれやこれやを語ってみました。

今回は年下に対するジェネギャだったけれど。
きっと年上に対するジェネギャに悩むことっていうのも、みんなあったりするんじゃないかしら?
どんな悩みがあるのか知りたいわぁ。
よかったら応募フォームにぜひ送ってくださいね。

ではでは今日はこのへんで。
また次回!Sitakkeね〜!

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文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部あい
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。

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