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ポルトガルのナチュラルワインがずらり揃う。土地を愛する店主が営む鹿児島〈recife〉

  • 2026.9.30

鹿児島の酒場が元気だ。焼酎一辺倒かと思いきや、ワインや自家製ドリンクを打ち出す若い店が賑わいを見せる。Uターン組はじめ、進取の気性が生み出す料理のクオリティの高さが酒の旨さと呼応する鹿児島〈recife〉をご紹介する。郷土の愛に満ちたバラエティに富む肴と酒で、今宵も一献。

photo: Hiroki Isohata / text: Michiko Watanabe

鹿児島〈recife〉店内
BRUTUS

地元食材のオリジナル料理と、ポルトガルワインと

「イナカが好き」という〈レシフェ〉オーナー、英国人のリチャード・ペドリンハムさん。鹿児島市から車で30分ほどの日置市の海沿いに居を構えて2026年で12年になる。

そもそも、世界のあちこちに旅をし、働き、2002年に鹿児島にやってきた。「鹿児島は落ち着いたいい町。自然も近い」。小さなカフェを開き、そんな中で次第にポルトガルワインの魅力に惹かれていった。

「日本人向きだと思います。とてもデリケートな味。酸味が少しあって、飲むほどに気持ちよくなる。疲れないし、飽きない」。欲しいワインがどんどん増え、小さな生産者を訪ねて直接輸入するように。

鹿児島〈recife〉サラヴァ・ロウレイロ白、コズ・ポップ・ブランコ
選択肢は多いが初夏におすすめのポルトガルワインを選んでもらった。左から、サラヴァ・ロウレイロ白、コズ・ポップ・ブランコ、人気のオレンジワイン2種など。

やがて、レストランの傍ら、ポルトガルのナチュラルワイン中心のインポーターになっていく。07年、〈レシフェ〉開店。13年、地下1階から3階までの今のビルに移転。リチャードさんは、ポルトガルワインといえば、という存在の一人になり、現在、地下のセラーには約120種を有する。

鹿児島〈recife〉鹿肉のバターソテー、クリームポテト添え、真鯛のソテー
手前は鹿肉のバターソテー、赤ワインとマスタードのソース、クリームポテト添え。前菜はサラダ(右)と真鯛のソテー。ワインはフリュイ・ブランコ・ペットナット。

ところが25年秋、再開発でビルを取り壊すと聞き、いったん閉店。リチャードさんと店長の弥栄(みえ)香織さんは、かねてより構想中だった日置に移転を決めたのだが、なんと再開発の延期により2年の猶予が。

現在は日置の小学校をリノベーションし、ゆくゆくは宿泊施設を備えるレストランを開く準備をしながら、週末だけこの鹿児島市で営業を続けることに。今のうちに、「心から料理が好き、ワインが好き」なリチャードさんに会いにビルのドアを開けよう。

鹿児島〈recife〉店内
新しいプロジェクトのため、日置と行ったり来たりしているリチャードさんと弥栄さん。取り扱うワインのこととなると2人とも熱い。

Information

recife

住所:鹿児島県鹿児島市加治屋町1-3
TEL:099-213-9787
営:現在は週末のみ不定期で営業

イベントや貸し切りもあり。オープン日はSNSでチェックを。自社輸入するポルトガルワインはこの店でも。公式サイトからも購入OK。

※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。

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