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「空いてるからいいだろ」と電車で動画を流し続けた男性。昼の電車で、乗務員が静かに伝えた一言

  • 2026.9.26
「空いてるからいいだろ」と電車で動画を流し続けた男性。昼の電車で、乗務員が静かに伝えた一言

静かな車内に響き始めた動画の音

平日の昼過ぎ、私は用事を済ませ、電車で帰るところでした。

通勤時間を外れた車内は空いていて、座席には数人がまばらに座っているだけでした。

文庫本を開いてしばらくすると、どこからか大きな話し声のような音が聞こえてきました。

顔を上げると、斜め向かいに座る30代か40代くらいの男性が、スマートフォンで動画を見ていました。イヤホンは使っておらず、動画の声や効果音がそのまま車内に響いています。

周りの乗客も何度か男性のほうを見ていましたが、誰も声をかけません。

私も迷いましたが、音がなかなか止まらなかったため、男性の近くまで行きました。

「すみません。もう少し音を小さくしてもらえませんか」

男性は画面から目を離さないまま答えました。

「空いてるからいいだろ」

「でも、けっこう音が響いていて……」

そう伝えても、男性はもう一度、「空いてるからいいだろ」と繰り返しただけでした。

これ以上言い合いになるのも嫌で、私は自分の席へ戻りました。

ところが、動画が一本終わると、男性はそのまま次の動画を再生しました。静かだった車内に、再び大きな音が響き始めます。

乗務員が男性に伝えたこと

次の駅に着いたところで、発車待ちの間に私は乗務員に状況を伝えました。

「すみません。車内で大きな音を出して動画を見ている方がいて、一度お願いしたんですが、やめてもらえなくて……」

乗務員は「分かりました」と答え、私と一緒に車内へ戻ってきました。

そして男性の前まで行くと、落ち着いた声で話しかけました。

「お客様、音が周りのお客様にも聞こえていますので、イヤホンをご使用いただくか、音を消していただけますか」

男性は一度乗務員を見ましたが、すぐにはスマートフォンを操作しませんでした。

乗務員は声を荒らげることなく、もう一度伝えました。

「ほかのお客様もいらっしゃいますので、ご協力をお願いします」

少し間があったあと、男性は何も言わず、スマートフォンの音を消しました。

それまで響いていた音がなくなると、車内は急に静かになりました。

向かいに座っていた年配の女性が、私のほうを見て小さくうなずきました。私もようやく肩の力が抜けました。

その夜、夕飯の支度をしていると、娘から「今日、何かあった?」と聞かれました。

「電車で、ずっと大きな音で動画を見てる人がいたの」

「注意したの?」

「一度だけね。でもやめてもらえなかったから、乗務員さんにお願いした」

自分で何とかしようとして言い合いになるより、困ったときはその場を管理する人に伝える。あのときは、それでよかったのだと思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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