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「買うのは2つだけなの、悪いけど先に会計して」レジの列に並ばない女性。だが、店員が示した正論とは

  • 2026.9.26
「買うのは2つだけなの、悪いけど先に会計して」レジの列に並ばない女性。だが、店員が示した正論とは

夕方のレジで、先頭へ入ってきた女性

平日の夕方、家内に頼まれた湿布と目薬を買いに、近所のドラッグストアへ寄った。

開いているレジは一台だけで、私を含めて六人ほどが並んでいた。

私の前には、買い物かごを両手で抱えた中年の男性が立っていた。会計は順調に進んでいて、あと二人ほどで自分の番になりそうだった。

そのとき、帽子をかぶった高齢の女性が入口のほうから歩いてきた。女性は並んでいる人たちの横を通り、そのままレジの先頭へ。手にしていた商品を店員さんの前に差し出した。

「買うのは2つだけなの、悪いけど先に会計して」

若い女性の店員さんは、一瞬困ったような表情を浮かべた。レジ台には、会計中のお客さんの商品がまだ残っている。

「申し訳ありません。こちらは順番にご案内していますので…」

「でも、2つだけなの。すぐ終わるでしょう?」

女性はその場を動かず、同じように先に会計してほしいと頼んだ。

最後には、持っていた商品をレジ台のほうへ差し出すようにしていた。

列に並んでいた人たちは顔を見合わせたものの、誰も声を上げなかった。

店員さんが静かに示した一枚の張り紙

それでも店員さんは声を荒らげなかった。

「すみません。お会計はこちらの順番なんです」

そう言って、レジ横に置かれた小さな案内板を手のひらで示した。

そこには、「お会計は、お並びの順にご案内しております」と書かれていた。

「最後尾は、あちらになります」

女性はまだ動かなかったが、店員さんは表情を変えず、もう一度同じように案内した。

すると、私の前にいた男性がかごを持ち直し、女性へ穏やかに声をかけた。

「みなさん、あそこから並んでますよ」

女性はしばらくして何も言わずに向きを変え、列のいちばん後ろへ歩いていった。

「ありがとうございます」

店員さんが男性に軽く頭を下げ、止まっていた会計が再び進み始めた。やり取りでレジが止まっていたのは、ほんのわずかな時間だった。

家に帰り、買ってきた湿布と目薬を家内に渡しながら、その出来事を話した。

「2つしか買わないから先に会計してって、何度も頼んでる人がいてさ」

「えっ、並ばずに?」

「うん。でも店員さん、最後まで怒らずに張り紙を見せて案内してたよ」

強く言い返さなくても、店の決まりを落ち着いて伝えれば対応できることもあるのだと感じた出来事だった。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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