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電気毛布・ホットカーペットのNG5つ 誤使用はコード最多

  • 2026.9.25

NITEの製品事故情報から電気毛布・電気カーペットで火や煙が出た事故421件を集め、使い方が原因とみられる79件をweboo編集部で分類すると、最も多かったのはコードの傷み34件でした。使い方のミスで多い4つと、長く使った製品の注意をNG5つにまとめました。

寒くなると出番が来る、電気毛布やホットカーペット。スイッチひとつで温かく、毎年なんとなく出して使っている家も多いのではないでしょうか。
ただ、コードや本体の扱い方しだいで、火が出たり焦げたりする事故が起きています。
この記事でわかることは次のとおりです。
・製品事故の記録421件でみる、多い使い方のミスと多い月(weboo編集部の集計)
・コード、上に置く物、折りたたみ、ペット、長く使った製品の異常。やりがちなNG5つと代わりにできること
・長く使ったことによる劣化とされた事故は、何年たったものだったか
根拠にしたのは、製品評価技術基盤機構(NITE)と東京消防庁の公表資料です。寝ている間の低温やけどについては、湯たんぽ・カイロの記事(下の関連記事)で扱っています。

事故421件を集計 使い方のミスで最も多いのは「コードの傷み」

NITEが公開している製品事故情報の検索サービス「NITE SAFE-Lite」で、電気毛布(電気敷毛布・電気敷布を含む)と電気カーペットの事故を集めました。品名で絞ると447件。そのうち、火が出た・煙が出た・焦げたなどの事故421件(1996年〜2025年2月に発生)を集計しました。内訳は電気毛布など132件、電気カーペット289件です。
それぞれの事故原因の記述をweboo編集部が1件ずつ読み、1件に1つの原因を当てはめると、次のようになりました。
・使い方が原因とみられるもの:79件
・製品の不具合:86件
・長く使ったことによる部品などの劣化:63件
・原因がわからない・製品以外が火元とみられるものなど:193件
使い方が原因とみられる79件を分けると、いちばん多かったのはコードの傷み(34件)でした。次いで、ホットカーペットの上に布団や座椅子、テーブルなどを置いていた事故(17件)、折りたたんだまま・しわのまま・丸めたまま使った事故(9件)、ペットによる事故(7件)と続きます。

11月から増え、1月が最多
421件を月別にみると、いちばん多いのは1月の73件。11月から3月の5か月で318件、月がわかる416件の76.4%でした。10月の25件から、11月は55件と約2.2倍に増えています。電気毛布やホットカーペットを使い始める季節と重なっています。

数字を見るときの注意
・これはNITEに通知された製品事故のうち、検索で拾えた電気毛布・電気カーペットの事故の件数です。事故全体の数ではありません
・原因の分け方はweboo編集部が事故原因の記述を読んで決めたもので、NITEの分類ではありません
・やけど(低温やけどを含む)など、火や煙が出ていない26件は数えていません
ここからは、使い方のミスで多い順にNG1〜4を、NG5では長く使った製品で気をつけたいことをみていきます。

NG1|コードを家具で踏む・折り曲げる・引っ張る

ベッドの脚がコードを踏んだまま、家具のすき間でコードが折れ曲がったまま。毎日のことなので、気づきにくいものです。
集計した事故でいちばん多かったのが、コードの傷みでした(34件)。コードをベッドの脚で踏んでいた、カーペットの下に通して上に荷物を載せていた、ベッドの柵に巻き付けていた、といった記録が並びます。
34件のうち18件は、プラグやコントローラー、毛布の本体とつながる根元の近くで断線していました。3件では亡くなった人がいます。

代わりに:家具で踏ませない・挟まない。無理に曲げたり引っ張ったりしない。
NITEは、電気毛布の電源コードを無理に曲げたり、引っ張ったりしない、本体に巻き付けないよう呼びかけています。傷めると中の芯線が断線したり、半分だけ切れた状態になったりして、発煙・発火のおそれがあるとしています。
東京消防庁も、家具などに挟まれたり踏まれたり、コードが曲がったままの状態で使い続けると、被覆が傷んで火災になるおそれがあるとしています。被覆に傷があれば、使うのをやめましょう。
シーズン前にコードを点検する手順は、下の関連記事(こたつを出す前の7ステップ)でまとめています。

NG2|ホットカーペットの上に布団や座椅子を置きっぱなし

ホットカーペットの上に布団を敷いて寝る、座椅子をいつも同じ場所に置く、書類の段ボールを置いたまま。リビングの定位置になりがちです。
集計した事故では、上に布団や座布団、座椅子、テーブル、収納棚などを置いていた事故が17件ありました。17件のうち16件が電気カーペットです。保温性の高い物を載せて熱がこもった、テーブルの脚がヒーター線を踏みつけていた、という記録が中心です。

代わりに:保温性の高い物を長時間乗せない。重い物を載せない。
NITEは、電気カーペットや電気ミニマットの上に、座布団など保温性の高いものを長時間乗せないよう呼びかけ、部分的に熱くなって故障や変色、火災につながるおそれがあるとしています(2017年1月の製品安全情報マガジン)。
また2026年1月の製品安全情報マガジンでは、いすや机など硬いもの、重いものを載せると本体内部のヒーター線を傷つけるおそれがあるとしています。

NG3|折りたたんだまま・しわのまま電源を入れる

電気毛布を二つ折りにして使う、足元で丸まったまま眠る。電気カーペットは、しまっていたときの折りじわがついたまま敷く。どれもよくある場面です。
集計した事故では、折りたたんだまま・しわのまま・丸めたまま使った事故が9件ありました。9件のうち6件は電気毛布で、折り重なった部分が熱くなったり、ヒーター線どうしが近づいたりしていました。

代わりに:広げてしわのない状態で使う。しまうときは折り跡をつけない。
NITEは、電気カーペットを広げ、しわのない状態で使うこと、保管するときに折り跡がつかないようにすることを呼びかけています。折りたたんでほかの収納物の下敷きにすると、折りたたんだ部分のヒーター線を傷めるおそれがあるとして、購入時の箱に入れるなど負担がかからないように収納することも勧めています。

NG4|ペットがコードや本体に届くまま使う

ペットと一緒にホットカーペットでくつろぐ時間は、冬の楽しみのひとつです。
集計した事故では、犬がコードをかんだ、猫が爪を研いでカーペットに穴があいた、犬の尿がコントローラーに入った、といった事故が7件ありました。7件のうち6件が電気カーペットで、犬小屋に敷いていた例、ペット用に使っていた例も含みます。

代わりに:コードやプラグに傷みがあれば、使うのをやめて相談する。
NITEは、犬や猫などのペットが発熱体やコードをかじるなどして傷めるおそれがあるとして、注意を呼びかけています。コードやプラグに傷みや折れがある、コードを動かすと電源が切れたり入ったりする、といった異常がある場合は、使うのをやめてメーカーや販売店に相談するよう求めています。

NG5|焦げ臭い・温まりにくいのに使い続ける

ここからは使い方のミスではなく、長く使った製品で気をつけたいことです。
毎年使っている電気毛布や電気カーペット。少し焦げ臭い、半分しか温まらない、と感じても、そのまま使っていませんか。
集計した事故のうち63件は、長く使ったことによる部品などの劣化が原因とみられるものでした。このうち、事故原因の記述に年数(使った年数や製造からの年数)が書かれていた62件は、10〜50年たっていたもので、40件は20年以上でした。半分が温まらない状態で使い続けていた、故障に気づきながら使い続けていた、という記録もあります。
また、使い方の事故のなかには、温度ヒューズを線でつなぐ・別の部品に付け替えるなど、安全装置が働かないように手を加えた状態で使っていた事故も6件ありました(手を加えた人が不明なものを含む)。

代わりに:使うのをやめて、メーカーや販売店に相談する。
NITEは電気カーペットについて、焦げ臭い、温まりにくいなどの症状があれば使うのをやめ、メーカーや販売店に相談するよう呼びかけ、「長期間使用された製品においては、特に注意が必要です。」としています。電気敷毛布も、ヒーター線が重なったり輪のようになったりしている、変色している、温度が異常に高い場合は、使わずに販売店に相談するよう求めています。
NITEの「経年劣化」は事故を分類するための区分で、買い替えの年数を示す目安ではありません(詳しくは下の関連記事「こたつを出す前の7ステップ」で)。

出典 www.nite.go.jp

よくある質問

電気毛布とホットカーペットで多いミスは違う?

weboo編集部の集計では、使い方が原因とみられる事故のうち、電気毛布は29件中16件がコードの傷みで、折りたたみ・しわ・丸めたままが6件でした。
電気カーペットは50件中、コードの傷みが18件、上に布団や座椅子などを置いていた事故が16件、ペットが6件です。電気毛布はコードと折り重ね、ホットカーペットはコードと上に置く物に、特に気をつけたいところです。

まとめ 電気毛布とホットカーペットはコードと本体をいたわって

電気毛布・ホットカーペットでやりがちなNGと、代わりにできることをおさらいします(NG1〜4は使い方のミスで多い順、NG5は長く使った製品の注意)。
・コードを家具で踏む・折り曲げる・引っ張る → 家具で踏ませない・挟まない。無理に曲げたり引っ張ったりしない
・ホットカーペットの上に布団や座椅子を置きっぱなし → 保温性の高い物を長時間乗せない。重い物を載せない
・折りたたんだまま・しわのまま電源を入れる → 広げてしわのない状態で使う。しまうときは折り跡をつけない
・ペットがコードや本体に届くまま使う → コードやプラグに傷みがあれば、使うのをやめて相談する
・焦げ臭い・温まりにくいのに使い続ける → 使うのをやめて、メーカーや販売店に相談する
NITEの製品事故の記録421件をweboo編集部で集計すると、使い方のミスでいちばん多かったのはコードの傷みでした。コードを踏ませない・無理に曲げない・引っ張らない、上に物を置きっぱなしにしない、広げて使う、異常があれば使わない。寒さが本格的になる前に、家族みんなで確認しておきましょう。

※本記事は電気毛布・電気カーペットの事故を防ぐための一般的な情報提供を目的としたものです。使う前に、お使いの製品の取扱説明書と本体の注意表示を必ず確認してください。
※原因別・月別・年数別の件数は、製品評価技術基盤機構(NITE)の「NITE SAFE-Lite」で、電気毛布・電気カーペットの事故をweboo編集部が2026年9月25日に検索し、事故原因の記述をもとに分類・集計した値です。記事の情報は2026年9月25日時点のものです。

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