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洗濯機の相談に「俺の金で生きてる自覚ある?」と返した俺→写真で初めて知った彼女の負担

  • 2026.9.25
ハウコレ

家賃を払っているのは俺でした。それだけで、自分のほうがこの生活を支えていると思っていました。彼女が毎月いくら払っているのか、俺は2年間、一度も計算したことがありませんでした。

断られた商談の資料をかばんに押し込み、次の予定まで時間をつぶしていたときでした。スマホに届いたのは、壊れた洗濯機についての短い相談でした。

「家賃は俺だから」と答えていた

同棲を始めたとき、家賃9万円は俺、食費や光熱費、日用品は彼女と決めました。

最初にだいたいの金額も出したはずです。

それなのに、いつの間にか俺の中では「家賃を払っている俺」と「その他を払っている彼女」という分け方に変わっていました。

少し前、会社の同僚に「同棲って金かからない?」と聞かれたことがあります。

「まあ、家賃は俺だからな」

そう答えました。

「彼女は?」

「食費とか光熱費」

それだけ言うと、相手は「じゃあ結構出してるじゃん」と返しました。

実を言うと彼女が実際に毎月いくら払っているのか、知らなかったのです。

給料日に家賃が引かれるたびに、自分のほうがこの家を支えているという気持ちは、少しずつ当たり前になっていました。

「半分」を読んでも出てきた言葉

その日は、半年かけて追っていた契約が全部流れた日でした。

上司への報告を終え、取引先の近くで次の予定を待っていたとき、彼女から届きました。

「洗濯機、買い替えの半分お願いできる?」

今思えば、「半分」という文字はちゃんと見ています。

それでも、俺の中に残ったのは「また金が無くなる」という感覚でした。

俺は入力欄に打ちました。

「俺の金で生きてる自覚ある?」

送ったあと、自分でも言いすぎたと思いました。

でも、すぐに謝る代わりに、「俺は家賃を払っている」という言い訳を頭の中で繰り返していました。

仕事で負けた日に、家では自分が上だと思える言葉を使ったのだと思います。

写真に並んでいた「90,000」

返事の代わりに届いたのは、通帳の写真でした。

毎月ほぼ同じ日に、「90,000」という入金が並んでいました。

そのあとには、電気、ガス、水道、ネット回線、家計用カードの引き落としが続いています。

「毎月9万、生活費でここに入れてるよ」

俺が払っている家賃も9万円でした。

画面を拡大したまま、同じ数字を何度も見返しました。

食費や電気代が無料だと思っていたわけではありません。でも、「食費とか光熱費」というひとまとめの言い方にして、家賃より軽いものだと勝手に決めていました。

入力欄に、

「でも家賃は」

と打って消しました。

次に、

「今日は仕事で」

と打って、それも消しました。

どちらも、謝る前に自分を守るための文でした。

最後に残したのは、

「ごめん。俺、ちゃんと見てなかった」

でした。

続けて、

「今日、半年追ってた契約が全部流れた。関係ないのに当たった」

と送りました。

仕事のことを書いたのは、許してほしかったからではありません。自分がどうしてあんな言葉を出したのか、隠さず言うしかないと思ったからです。

「帰ったら2人でご飯食べよう」

返ってきたのは、

「洗濯機はいいから、帰ったら2人でご飯食べよう」

でした。

「うん。ごめん」

そう返してから、

「洗濯機、俺が全部出す」

と送りました。

返事はすぐに来ました。

「半分でいい。最初からそう言ってる」

その文を見て、また自分が金額で埋め合わせようとしていたことに気づきました。

そして...

家に着いて、玄関を開けました。

靴を脱ぐ前に「ごめん」と言いました。

彼女は食卓に座り、スマホの電卓を開きました。家賃9万円、彼女が毎月生活費口座へ入れている9万円。

2年間一緒に暮らしていて、俺はそこで初めて、彼女が毎月払っている金額をまともに見ました。

「こんなにかかってたんだ」

「だから半分って言ったの」

新しい洗濯機は、半分ずつ出しました。

家賃と生活費の分担も、そのままです。

ただ、それからは数か月に1度、2人で支出を確認しています。

以前、同僚に「家賃は俺だから」と言ったことがあります。

今なら同じことを聞かれても、たぶんそうは答えません。

家賃を払っていることと、誰かを自分のお金で生かしていることは、全く別でした。

(30代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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